テレーズ・デスケイルゥ [20世紀フランス文学]
「テレーズ・デスケイルゥ」 モーリヤック作 杉捷夫(としお)訳 (新潮文庫)
夫の毒殺未遂の裁判で、無罪放免となった女テレーズの苦悩を描いた物語です。
モーリヤックのノーベル賞受賞は、この作品の影響が大きかったようです。
講談社文芸文庫から、遠藤周作の訳が出ています。分かりやすいのでオススメ。
文芸文庫は無意味に値段が高いことが多いけど、この本は買いだと思います。
しかし、私が読んだのは、新潮文庫で絶版の杉訳版。たまたま家にあったので。
遠藤訳に比べて、文章が固くて分かりにくく、活字も読みにくいです。
物語は、テレーズが裁判で、無罪放免を勝ち取った場面から 始まります。
何の裁判か? なんと、夫の毒殺未遂の裁判なのです。
テレーズは、本当に無罪だったのか?
なぜ、夫はテレーズをかばったのか?
しだいに謎は明かされていきます。
しかし、根本的な謎が最後まで残ります・・・なぜ、テレーズはそんなことを?
テレーズは、決して夫を憎んでいたわけではない。夫婦喧嘩をするわけでもない。
しかし、そこにテレーズにとっての悲劇があったのです。
さて、この作品は犯罪小説でもなく、ミステリーでもありません。
私の感想を言うと、イプセンの戯曲「人形の家」に似ていました。
「人形の家」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25
ところで、モーリヤックの作品は、これ以外ほとんど文庫では出ていません。
せめて、モーリヤックに影響された遠藤周作の作品を読んでみたいです。
遠藤周作は、高校時代に、課題図書になった「沈黙」を読んだだけです。
「イエスの生涯」「キリストの誕生」「深い河」などを読んでみたいです。
さいごに。(アニメ絵本「アナと雪の女王」)
妻が娘に、アニメ絵本「アナと雪の女王」を買ってあげたら、娘は大喜び。
「もったいない」と言って、寝る前に4ページだけちびちび読んでいます。
夫の毒殺未遂の裁判で、無罪放免となった女テレーズの苦悩を描いた物語です。
モーリヤックのノーベル賞受賞は、この作品の影響が大きかったようです。
講談社文芸文庫から、遠藤周作の訳が出ています。分かりやすいのでオススメ。
文芸文庫は無意味に値段が高いことが多いけど、この本は買いだと思います。
しかし、私が読んだのは、新潮文庫で絶版の杉訳版。たまたま家にあったので。
遠藤訳に比べて、文章が固くて分かりにくく、活字も読みにくいです。
物語は、テレーズが裁判で、無罪放免を勝ち取った場面から 始まります。
何の裁判か? なんと、夫の毒殺未遂の裁判なのです。
テレーズは、本当に無罪だったのか?
なぜ、夫はテレーズをかばったのか?
しだいに謎は明かされていきます。
しかし、根本的な謎が最後まで残ります・・・なぜ、テレーズはそんなことを?
テレーズは、決して夫を憎んでいたわけではない。夫婦喧嘩をするわけでもない。
しかし、そこにテレーズにとっての悲劇があったのです。
さて、この作品は犯罪小説でもなく、ミステリーでもありません。
私の感想を言うと、イプセンの戯曲「人形の家」に似ていました。
「人形の家」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25
ところで、モーリヤックの作品は、これ以外ほとんど文庫では出ていません。
せめて、モーリヤックに影響された遠藤周作の作品を読んでみたいです。
遠藤周作は、高校時代に、課題図書になった「沈黙」を読んだだけです。
「イエスの生涯」「キリストの誕生」「深い河」などを読んでみたいです。
さいごに。(アニメ絵本「アナと雪の女王」)
妻が娘に、アニメ絵本「アナと雪の女王」を買ってあげたら、娘は大喜び。
「もったいない」と言って、寝る前に4ページだけちびちび読んでいます。
テレーズ・デスケルウの遠藤周作訳は、「彼女は自分が一人でないことを…」という原文を「彼女はキリストとともにあることを…」と意訳したりするので、少し注意が必要かと。
by こ~じィ (2014-09-13 21:45)
こーじィさん、コメントをありがとうございます。
そうなんですか。
遠藤訳は、もしかしたら、意訳が多いのでしょうか。
とても参考になりました。
by ike-pyon (2014-09-14 14:24)