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紅楼夢2 [18世紀文学]

 「紅楼夢」 曹雪芹作 伊藤漱平訳 (平凡社ライブラリー)


 口に玉を含んで生まれた賈宝玉と、二人の美女黛玉と宝釵を巡る長編小説です。
 平凡社ライブラリーから出ています。初訳は1958年ですが、読みやすいです。


紅楼夢 (1) (平凡社ライブラリー (162))

紅楼夢 (1) (平凡社ライブラリー (162))

  • 作者: 曹 雪芹
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 1996/09
  • メディア: 新書



 平凡社ライブラリー版の第2巻は、全120回のうち第11回から第20回までです。
 この巻は、王熙凰(おうきほう)というしっかり者の夫人を中心に展開します。

 「熙凰」はその能力を買われ、栄国邸と寧国邸の2家を取り仕切っています。
 「元春」が入内し、屋敷に大庭園を造園し、賈家一族の繁栄は頂点に達します。

 その一方で、惜しまれながら死んでいく者たちがいました。
 十二美人の一人「可卿」、黛玉の父「如海」、宝玉の学友「秦鐘」など。

 病床にあった可卿(かけい)は、死ぬ直前に熙凰の前に現れ・・・
 病で死にかけた秦鐘(しんしょう)は、宝玉の見舞いで一旦息を吹き返し・・・

 日常の中に非日常の世界がしのびこみ、時に地上界と天界がつながります。
 怪しい雰囲気を保ちながら、物語は徐々に佳境に入っていきます。

 この巻で最も印象的だったのは、第12回の「賈端(かずい)」の死の場面。
 賈端は、王熙凰に道ならぬ恋をし、彼女の仕打ちによって病に倒れました。

 病魔に侵された賈端のもとに、脚の悪い道士がやってきて鏡を授けました。
 それは天界からもたらされた不思議な鏡で・・・

 興味深いエピソードが次々と出てくるため、話はやたらと長くなります。
 現在第2巻ですが、全12巻なので、あと10巻続くことになります。

 定年退職して、時間が余るほどできたら、のんびりと続きを読みたいです。
 できれば要約がほしいです。阿刀田高が出してくれたら、嬉しいのですが。

 さいごに。(過酷な遠足)

 先日、小学校は秋の遠足が行われました。
 娘たち3年生は、4キロ離れた森へ行きました。往復8キロです。

 しかも、家から学校まで2キロあるので、通学に往復4キロ歩いています。
 この日は、合わせて12キロ歩いたことになります。小学生には過酷です。

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