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2016年4月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]

 2016年4月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社等のHPやメールマガジンを参考にしています。


◎ 新潮文庫(4/1)から、次の2点。

・「僕の名はアラム」 ウィリアム・サローヤン、柴田元幸訳
・「結婚式のメンバー」 カーソン・マッカラーズ、村上春樹訳
 → 村上春樹と柴田元幸が、偏愛する作品を新訳で刊行! 迷わず買い。


◎ 光文社古典新訳文庫(4/12)から、次の1点。

・「クレーヴの奥方」 ラファイエット夫人
 → フランス心理小説の先駆的名作。新潮版と読み比べたい。気になる。


◎ ハヤカワ文庫(4/21)から、次の1点。

・「深夜プラス1〔新訳版〕」 ギャビン・ライアル
 → めちゃカッコいい作品。旧訳で読んだが、新訳でも読みたい。買い。


◎ 中公文庫(4/21)から、次の1点。

・「マヤ神話 ポポル・ヴフ」 A・レシーノス
 → 中公文庫で絶版だった貴重な本。新訳か。いずれにしても買い。


◎ 角川文庫(4/25)から、次の1点。

・「名画に見る男のファッション」 中野京子
 → 中野京子の名画シリーズのファッション編。気になる。様子見。


◎ おまけ1(岩波文庫は5月に期待)

 岩波文庫メールニュースの3月号を読んで、私はまた嬉しくなりました。
 5月にユゴーの「ノートル=ダム・ド・パリ(上)」の新訳が出るのです。

 これまで古本屋では、びっくりするような値段が付いていました。
 この作品が、新訳(?)で読めるのは、本当にありがたいです。

 ところで、3月に重版された「ジェルミナール」は、買いませんでした。
 全3冊で約2000円。しかし、訳は古くて、活字は読みにくかったです。

 これを読もう、という気持ちにはなれませんでした。すみません。
 マニアのためのコレクション用としては、いいかもしれませんが。


◎ おまけ2(ついつい買ってしまう=男のロマン?)

 持っている本なのに、カバーが変わると、ついつい買ってしまいます。
 たとえば、新潮文庫の梶井基次郎作「檸檬」は、3冊持っています。

P1070846.JPG

 最初に左のカバーで出て、次に真ん中のカバーに改善されたので買い直し、
 さらに期間限定でレモン色のカバーが出たので、また買ってしまいました。

 読んだのは1冊目だけ。2冊目と3冊目はコレクション用です。
 こういう二重買いを、うちの妻はちっとも理解してくれません。

 「もったいない」と言ってなじる妻を、黙らせる必殺の一言があります。
 「男のロマンだから」・・・「ケッ」と妻は言って、議論はおしまい。

 昨年最高の二重買いは、なんといっても三島由紀夫の「金閣寺」です。
 夏に新潮文庫から、期間限定で黄土色カバーが出たのですぐに買いました。

 その後、偶然入った古本屋に、ずっと探していたキンキラ金カバーを発見。
 わずか250円ほどだったので小躍りしながら購入。でもまだ読んでいません。

P1070852.JPG

 左が2015年の黄土色カバー。右が2010年のキンキラ金カバー。
 キンキラ金カバーとの出会いは、まさに運命的でした。(アホか)

 キンキラ金カバーがあるのなら、もちろんギンギラ銀カバーもあります。
 同じ2010年に、川端康成の「雪国」が、ギンギラ銀カバーで出ています。

P1070854.JPG

 左が新潮文庫の、現行のカバーです。これもなかなかきれいです。
 右がギンギラ銀カバーです。まさに雪のようで、反射的に買ってしまいます。

 ほかにも、スタンダールの「赤と黒」ほか、二重買いを何度もしています。
 もちろん妻には内緒です。男のロマンはなかなか通じないので。(アホか)
 
P1070849.JPG

 さいごに。(鎌倉旅行)

 家族で鎌倉に行きました。1日目は鶴岡八幡宮周辺、2日目は江の島です。
 銭洗弁財天でお金を洗うと、何倍にもなって返ってくるといいます。

 娘は300円洗っていました。
 私は欲張って、1万円札を洗いました。どんなご利益があるか。

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中原明

サローヤン、マッカラーズなど、懐かしい米国作家の新訳は嬉しいですね。
マッカラーズ「心は孤独な狩人」の復刊予定はなさそうで残念です。期待の
ユゴー「ノートル=ダム・ド・パリ(上)」5月刊行予定ですが、もしも辻昶・松下和則訳だとすると、新訳ではなく復刊かも知れません。(二人の翻訳者とも2000年と2007年に死去されているようです。)
by 中原明 (2016-03-30 04:56) 

ike-pyon

中原明さん、いつも貴重な情報をありがとうございます。
メルマガによると、辻・松下訳でした。しかし、文庫本で読めるようになって、とても嬉しいです。
by ike-pyon (2016-03-31 21:31) 

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