東海道中膝栗毛1 [日本の古典文学]
「現代語訳 東海道中膝栗毛(上)」 十返舎一九作 伊馬春部訳 (岩波現代文庫)
江戸時代の東海道の旅を、狂歌をまぜながら面白おかしく描いた、滑稽本の傑作です。
19世紀の初頭に大流行し、主人公の名をとって「弥次喜多道中」とも呼ばれています。
神田八丁堀に住む弥次郎兵衛と、食客の喜多八は、ともにのんきな独り者です。
二人は、諸国の名所景勝を見物しながら、伊勢参りをしようと思い立ちました。
財産を整理して、江戸を出発。弥次さん北さんの、珍道中が始まりました。
旅の恥はかき捨て。行く先々で人にちょっかいを出し、失敗を繰り返します。
小田原の宿では、二人とも五右衛門風呂の入り方が分からなくて・・・
北八はつかりすぎて、立ったり座ったりしているうちに・・・
藤枝の茶店では、先ほど喧嘩になったオヤジが、酒をおごると言うので・・・
調子の乗って、さんざん飲み食いしたあげく・・・
赤坂に向かう途中、弥次さんは悪い狐が出るというのを聞いて・・・
「あきれた。北八そのままだ。よくもうまく化けやがった。こん畜生め」・・・
しかし、なんと言っても傑作は、宮の宿でのあんまとのやりとりでしょう。
あんまは北八の頭をもみながら、手拍子をうち、頭をぴしゃぴしゃたたく・・・
私が小4のとき、担任の先生がよく「弥次さん北さん」の話をしてくれました。
あんまが頭をうつ場面は、先生の身振り手振りが面白くて、印象に残っています。
さて、今回初めて「東海道中膝栗毛」を読みました。前半が終わった所です。
意外だったのは、狂歌が頻繁に出てきて、話にオチをつけることです。
この作品はただのバカ話ではありません。読者は、多少の教養が求められます。
たとえば八橋では、ちゃんと伊勢物語を踏まえた狂歌が添えられています。
「八つはしの古跡をよむもわれわれがおよばぬ恥をかきつばたなれ」
注無しで味わうにはちょっと難しいです。狂歌には注がほしかったです。
さいごに。(またinfobarネタ)
infobar vx はガラホですが、いっちょ前にナビのアプリが入っています。
しかし使おうとすると、月に300円払えと言うのです。そんなアプリはいらん。
江戸時代の東海道の旅を、狂歌をまぜながら面白おかしく描いた、滑稽本の傑作です。
19世紀の初頭に大流行し、主人公の名をとって「弥次喜多道中」とも呼ばれています。
神田八丁堀に住む弥次郎兵衛と、食客の喜多八は、ともにのんきな独り者です。
二人は、諸国の名所景勝を見物しながら、伊勢参りをしようと思い立ちました。
財産を整理して、江戸を出発。弥次さん北さんの、珍道中が始まりました。
旅の恥はかき捨て。行く先々で人にちょっかいを出し、失敗を繰り返します。
小田原の宿では、二人とも五右衛門風呂の入り方が分からなくて・・・
北八はつかりすぎて、立ったり座ったりしているうちに・・・
藤枝の茶店では、先ほど喧嘩になったオヤジが、酒をおごると言うので・・・
調子の乗って、さんざん飲み食いしたあげく・・・
赤坂に向かう途中、弥次さんは悪い狐が出るというのを聞いて・・・
「あきれた。北八そのままだ。よくもうまく化けやがった。こん畜生め」・・・
しかし、なんと言っても傑作は、宮の宿でのあんまとのやりとりでしょう。
あんまは北八の頭をもみながら、手拍子をうち、頭をぴしゃぴしゃたたく・・・
私が小4のとき、担任の先生がよく「弥次さん北さん」の話をしてくれました。
あんまが頭をうつ場面は、先生の身振り手振りが面白くて、印象に残っています。
さて、今回初めて「東海道中膝栗毛」を読みました。前半が終わった所です。
意外だったのは、狂歌が頻繁に出てきて、話にオチをつけることです。
この作品はただのバカ話ではありません。読者は、多少の教養が求められます。
たとえば八橋では、ちゃんと伊勢物語を踏まえた狂歌が添えられています。
「八つはしの古跡をよむもわれわれがおよばぬ恥をかきつばたなれ」
注無しで味わうにはちょっと難しいです。狂歌には注がほしかったです。
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