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17世紀文学のベスト10を選びました [17世紀文学]

 「世界文学全集 第Ⅸ集 17世紀編」


 私のライフワークは、文庫本で自分だけの文学全集をそろえることです。
 その「文学全集」の第Ⅰ集から第Ⅷ集までは、以下のように完成しています。

・ 第Ⅰ集「19世紀フランス編」(20作)・2010年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23
・ 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」(20作)・2011年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-08-04
・ 第Ⅲ集「19世紀ロシア編」(20作)・・2012年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22
・ 第Ⅳ集「19世紀ドイツ北欧編」(20作)2013年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09
・ 第Ⅴ集「19世紀アメリカ編」(10作)・2014年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06-1
・ 第Ⅵ集「18世紀編」(10作)・・・・・2015年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-2
・ 第Ⅶ集「古代編」(20作)・・・・・・・2016年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27
・ 第Ⅷ集「中世編」(20作)・・・2017年・2018年
 → https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2018-12-25


 今年2019年は、第Ⅸ集「17世紀編」(10作)を決めることになっています。
 文庫で手に入る主なものは、ほぼ読み終わったので、流れを振り返ってみます。

 先の16世紀に、スペインは新大陸の征服によって、大いに国力をつけました。
 騎士道小説に代わって悪漢小説が流行し、文学の黄金時代がもたらされました。

 その頂点で輝くのは、セルバンテスの大ベストセラー「ドン・キホーテ」です。
 この小説は、人間の心理を詳細に描くことで、近代小説に革新をもたらしました。

 黄金世紀を代表する劇作家がロペ・デ・ベガで、演劇の民衆化に貢献しました。
 セルバンテスとロペ・デ・ベガ。黄金期のこの二人の大家は絶対に外せません。

 この頃スペイン以上に国力を充実させたのが、エリザベス朝期のイギリスです。
 女王即位後、国外でスペイン無敵艦隊を破り、国内で宗教対立を終息させました。

 国の勢いに乗って、イギリス・ルネサンスは最盛期を迎えました。
 特に演劇界は、シェイクスピアの画期的な作品により、大いに盛り上がりました。

 彼は卓越した心理描写と温かい人間愛で、四大悲劇など数々の傑作を生みました。
 イギリス最大の劇作家であるシェイクスピアは、もちろん外せません。

 イギリスは17世紀の半ばに向かうと、王党派と議会派が争いあうようになります。
 1649年の清教徒革命で、クロムウェル率いる議会が勝利し、共和政となりました。

 この時代の文学は、厳粛な倫理観に満ちたピューリタニズムの影響を受けました。
 ピューリタニズム文学の代表で、英国最大の詩人ミルトンも外せません。

 フランスでは1624年にリシュリューが宰相に就くと、秩序は回復に向かいました。
 宗教戦争以来の混乱が収まり、絶対王権が確立し、秩序が重視されていきました。

 文学でも秩序重視の古典主義が起こり、コルネイユのルシッド論争がありました。
 17世紀の半ばにはモリエールとラシーヌが活躍しました。この3人は外せません。

 この時期、フランスではサロンが非常に発達し、女性の地位が向上していました。
 心理小説の祖「クレーヴの奥方」を書いた、ラファイエット夫人も外せません。

 ヨーロッパから遠く離れた中国では、明が滅亡して清による支配が始まりました。
 異民族に支配され、活躍の場を失った知識人は、細々と自民族の伝統を伝えます。

 蒲松齢は村塾を開く傍ら、地域の人々の話を集め、「聊斎志異」を書きあげました。
 のちに志怪小説を復興させ、日本で多くの翻案を生んだ「聊斎志異」は外せません。

 日本では17世紀の最後に、上方を中心にした元禄文化が栄えました。
 俳諧師から浮世草子作家に転身し、「好色一代男」を書いた井原西鶴も外せません。

 以上のことを踏まえて、「17世紀編」は、次の10作(?)に絞りました。
 「〇〇集」というのが多いので、10作といっても、かなり大部になりました。

 1「ドン・キホーテ」セルバンテス 1605年
 2「オルメードの騎士」ロペ・デ・ベガ 1625年
 3「シェイクスピア集」(「ハムレット」1602年「マクベス」「リア王」
       「オセロー」「ロミオとジュリエット」「ヴェニスの商人」)
 4「失楽園」ミルトン 1667年
 5「コルネイユ集」(「嘘つき男」1644年「舞台は夢」)
 6「モリエール集」(「タルチュフ」1664年「ドン・ジュアン」「人間嫌い」
           「守銭奴」「病は気から」)
 7「ラシーヌ集」(「アンドロマック」1667年「ブリタニキュス」「フェードル」)
 8「クレーヴの奥方」ラファイエット夫人 1678年
 9「聊斎志異」蒲松齢 1670年頃
10「井原西鶴集」(「好色一代男」1682年「好色五人女」「日本永代蔵」)


 さいごに。(町内運動会)

 今年の町内運動会は4種目に出場しました。リレーはアンカーをやりました。
 4チーム中2番手でもらって、1位でゴールしました。52歳にしては上出来。

 それで、なんと、いつもビリ争いをするうちの町内会が、総合優勝しました!
 この町内に引っ越してきて13年目ですが、初めてのことです。

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