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ホワイトアウト1 [日本の現代文学]

 「ホワイトアウト」 真保裕一 (新潮文庫)


 ダムを占拠したテロリストに、たった一人で立ち向かう男の活躍を描いた小説です。
 「このミステリーがすごい!」で国内部門1位。織田裕二主演で映画化されました。


ホワイトアウト (新潮文庫)

ホワイトアウト (新潮文庫)

  • 作者: 裕一, 真保
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1998/08/28
  • メディア: 文庫



 11月の奥遠和で、ダムの運転員である富樫と吉田は、遭難者の救助に向かいました。
 救助活動において吹雪によるホワイトアウトに見舞われ、吉田は命を落としました。

 吉田を失って以来、生き残った富樫(とがし)はずっと自分を責め続けていました。
 翌2月、吉田の婚約者だった平川が奥遠和を訪れたとき、ダムが占拠されました。

 テロリストたちは、ダム職員と平川を人質に取り、政府に50億円を要求しました。
 一時的に送電を止め、ダムから水を放流し、政府に圧力をかけていきます。

 道を塞がれ、吹雪に閉ざされたダムには誰も近づけず、時間だけ過ぎていきます。
 犯人たちから逃れた富樫は、ひとりで彼らに立ち向かうべく、ダムに向かい・・・

 とにかく富樫がかっこいいです。単身ダムに乗り込み、敵を倒し放流を止め・・・
 やって来た敵を返り討ちにし、塞がれたダムから脱出して、再び敵のもとへ・・・

 富樫にはテロリストと戦う知識も経験もありません。あるのは知恵と勇気だけです。
 富樫はいかにして相手の人数を知ったか? いかにして塞がれたダムから脱出したか!

 しかし富樫を駆りたてたのは、なにがなんでも人質を救出したいという強い意志です。
 その意志は、あのとき吉田を助けられなかった、という深い後悔からきています。

 「富樫は自分だけが生き延びることになった理由が、今、理解できた。
 ーーやはり、吉岡、おまえだったのだな。」(P163)

 さて、映画「ホワイトアウト」の主演は、織田裕二。私の大好きな、織田裕二です。
 上映は2000年です。どうして今まで見なかったのか! 読み終わったら見たいです。

 現在、400ページぐらいまで読みました。あと200ページほどです。
 テロリストたちの正体は? ほかに真の目的があるのか? そして富樫の運命は?

 さいごに。(やってくれた山縣!)

 6月6日(日)の布勢スプリントで、山縣亮太がなんと9.95の日本新を出しました。
 故障から復帰して、山縣の走りはさらに進化しました。五輪もがんばってほしい!



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