巨人たちの星2 [20世紀アメリカ文学]
「巨人たちの星」 ジェイムズ・P・ホーガン作 池央耿訳 (創元推理文庫)
ガニメアンの末裔チューリアンと、地球を狙うジェヴレニーズとの戦いの物語です。
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」に続く第三弾で、様々な謎が解けます。
とうとうチューリアンと地球人の連合軍と、ジェヴレン人との戦争が始まりました。
チューリアンは、ジェヴレンの宇宙船に包囲され、最後通牒が突き付けられました。
武器を持たず、戦う気もないチューリアン。平和活動のため、武器を放棄した地球。
この絶体絶命の状況を、彼らはいかに克服したか? 地球人が考えた驚くべき作戦!
作戦の中心は、両者の人工知能です。これは、人工知能同士の戦いでもあります。
しかし、勝敗の鍵を握るのはやはり人間です。中でも特に、地球人。
「地球人は常に何かに挑み、失敗しても笑って忘れ、すぐにまた試みる。最後には、
きっと目的を達するのだ。」(P427)
ほんのわずかな隙をついて、ヴィザ―はジェヴェックスの中枢機能に直結し・・・
ジェヴェックスのシステムを切って、ジェヴレンは脱出を試みますが・・・
「巨大なジェネレーターはジェヴレン船五隻の前方の限られた空間にエネルギーを注
ぎ込んだ。時空の一部が褶曲し、ねじれて揺動し、果てしなく陥没した。超空間への
入り口が激しく旋回する渦の中心に形をなしはじめた。」(P436)
これは、人口ブラックホールを作って、瞬間移動する場面です。
この作品では、こういう描写がとてもかっこいいです。ワクワクします。
ところが・・・ジェヴレン船はどこにたどり着いたのか? 新たに明かされる謎!
最後まで目が離せません。あっと驚く展開です。読後しばらく頭が痺れていました。
スケールの壮大さ、目を見張る展開、たぐいまれな発想、何をとってもすばらしい。
「巨人たちの星」は、シリーズ3巻通して読むべき大傑作です。
さて、3巻通して読んだところで、漫画「星を継ぐもの」を再読しました。
改めて、漫画版におけるアレンジや工夫が目につきました。
平和委員会の暗躍、ガニメアンの「真実の眼」、クロマニョン人とネアンデルタール、
隕石爆弾、ジェブレンの陰謀をあえて受け入れようとするチューリアンの哲学・・・
また、ガニメアンや、宇宙船や、惑星の光景などは、漫画だからこその描写力でした。
一方ハントとダンチェッカーの関係の変化は、あっさりしていて物足りなかったです。
ところでこのシリーズには、「内なる宇宙」上下二巻という続編があるのだそうです。
いつか読みたいと思っています。
さいごに。(多田が制した!)
日本選手権の男子100m決勝では、多田修平が9秒台の4人を抑えて優勝しました。
ロケットスタートでリードすると、そのまま逃げ切る多田らしいレースでした。
ガニメアンの末裔チューリアンと、地球を狙うジェヴレニーズとの戦いの物語です。
「星を継ぐもの」「ガニメデの優しい巨人」に続く第三弾で、様々な謎が解けます。
とうとうチューリアンと地球人の連合軍と、ジェヴレン人との戦争が始まりました。
チューリアンは、ジェヴレンの宇宙船に包囲され、最後通牒が突き付けられました。
武器を持たず、戦う気もないチューリアン。平和活動のため、武器を放棄した地球。
この絶体絶命の状況を、彼らはいかに克服したか? 地球人が考えた驚くべき作戦!
作戦の中心は、両者の人工知能です。これは、人工知能同士の戦いでもあります。
しかし、勝敗の鍵を握るのはやはり人間です。中でも特に、地球人。
「地球人は常に何かに挑み、失敗しても笑って忘れ、すぐにまた試みる。最後には、
きっと目的を達するのだ。」(P427)
ほんのわずかな隙をついて、ヴィザ―はジェヴェックスの中枢機能に直結し・・・
ジェヴェックスのシステムを切って、ジェヴレンは脱出を試みますが・・・
「巨大なジェネレーターはジェヴレン船五隻の前方の限られた空間にエネルギーを注
ぎ込んだ。時空の一部が褶曲し、ねじれて揺動し、果てしなく陥没した。超空間への
入り口が激しく旋回する渦の中心に形をなしはじめた。」(P436)
これは、人口ブラックホールを作って、瞬間移動する場面です。
この作品では、こういう描写がとてもかっこいいです。ワクワクします。
ところが・・・ジェヴレン船はどこにたどり着いたのか? 新たに明かされる謎!
最後まで目が離せません。あっと驚く展開です。読後しばらく頭が痺れていました。
スケールの壮大さ、目を見張る展開、たぐいまれな発想、何をとってもすばらしい。
「巨人たちの星」は、シリーズ3巻通して読むべき大傑作です。
さて、3巻通して読んだところで、漫画「星を継ぐもの」を再読しました。
改めて、漫画版におけるアレンジや工夫が目につきました。
平和委員会の暗躍、ガニメアンの「真実の眼」、クロマニョン人とネアンデルタール、
隕石爆弾、ジェブレンの陰謀をあえて受け入れようとするチューリアンの哲学・・・
また、ガニメアンや、宇宙船や、惑星の光景などは、漫画だからこその描写力でした。
一方ハントとダンチェッカーの関係の変化は、あっさりしていて物足りなかったです。
ところでこのシリーズには、「内なる宇宙」上下二巻という続編があるのだそうです。
いつか読みたいと思っています。
さいごに。(多田が制した!)
日本選手権の男子100m決勝では、多田修平が9秒台の4人を抑えて優勝しました。
ロケットスタートでリードすると、そのまま逃げ切る多田らしいレースでした。
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