知性の磨きかた [読書・ライフスタイル]
「知性の磨きかた」 林望(はやしのぞむ) (PHP新書)
「学問」「読書」「遊び」について、講話形式で書かれた知的生活の入門書です。
著者はリンボウ先生こと林望。板坂元、渡部昇一と並ぶ、私の知的生活の師匠です。
知性とは何か? それは、自分なりの「学問の方法」を身につけていることです。
「物知り」になるのではなく、物を知る方法を身につけることが大事なのです。
「まず絶対に一つのことに邁進しなさい。しかも十年間一つのことをじっくりと修
行して、揺るぎない方法というものを身につけなさい。それによって将来、どうい
うふうにでも応用がきくから」(P22)・・・
というように、三日間の講話形式で書かれているので、親しみやすいです。
第一日「学問の愉しみ」、第二日「読書の幸福」、第三日「遊びは創造」。
話は「学問の方法」から「読書法」に移ります。
そして第二日の「読書の幸福」が、私にとっては断然に面白かったです。
たとえば、読んだ本は書棚に並べ、背表紙を見られるようにしておけと言います。
確か、齋藤孝なども、同じことを言っていました。私もまったく同感です。
「書物がそこに存在して、ここにあるよ、ということを主張する、それは読書の、
もう一つの非常に大切な要素だと私は思うんです。」(P131)
「自分が読んで面白かったなあという本が書棚にたまっていくということは、その
人の人生の軌跡なんですね。」(P135)
このように、読書と本と書棚、さらに書斎は、切っても切れない関係にあります。
これが、林望の「書斎の造りかた」「思い通りの家を造る」につながっていきます。
また、本はすすんで汚すべし、と言っています。これも齋藤孝と同じ主張です。
本というのは、線を引いたり書き込みをしたりすると、よく理解できるものなのです。
「そのよれよれになった本こそ尊いわけです、自分にとっては。なにかいっぱい線や
なんか引いてあってね、自分の感想やなんか書き込んである。それこそほんとうに自
分の血となり肉となっている本なんです。」(P154)
実際、手元にある私の本も、傍線が引いてあるうえに、蛍光ペンも引いてあります。
さらに所々にフセンが貼り付けてあるので、短時間に読み返すことができるのです。
さて、最後は「遊び」の話になるのですが、学問を本質的には遊びだと言います。
遊びだからこそ、そこに一生をつぎ込んでも悔いがないのだと。なるほど!
そのほか、細々とした知識よりも自分の中に一つの筋道を見つけることが大事とか、
趣味はプロと同じ努力と腕前があって面白くなるとか、興味深い指摘が多いです。
ところで、齋藤孝もまた「知性の磨き方」という本を、新書で出しています。
知性とは自分で考えることであり、そのためには良い本を読め、と述べています。
さいごに。(冗談のように忙しい)
年度初めはいつものことですが、忙しいです。まるで冗談のように忙しいです。
平日は仕事を遅くまでやっても終わらず、金曜日に多くの仕事を持ち帰りました。
しかし土日は別口の出張だったので、持ち帰った仕事をしたのは日曜日の夜でした。
というわけでブログの更新は2日遅れ。本は昔読んだ本ですが、絶対オススメです。
「学問」「読書」「遊び」について、講話形式で書かれた知的生活の入門書です。
著者はリンボウ先生こと林望。板坂元、渡部昇一と並ぶ、私の知的生活の師匠です。
知性とは何か? それは、自分なりの「学問の方法」を身につけていることです。
「物知り」になるのではなく、物を知る方法を身につけることが大事なのです。
「まず絶対に一つのことに邁進しなさい。しかも十年間一つのことをじっくりと修
行して、揺るぎない方法というものを身につけなさい。それによって将来、どうい
うふうにでも応用がきくから」(P22)・・・
というように、三日間の講話形式で書かれているので、親しみやすいです。
第一日「学問の愉しみ」、第二日「読書の幸福」、第三日「遊びは創造」。
話は「学問の方法」から「読書法」に移ります。
そして第二日の「読書の幸福」が、私にとっては断然に面白かったです。
たとえば、読んだ本は書棚に並べ、背表紙を見られるようにしておけと言います。
確か、齋藤孝なども、同じことを言っていました。私もまったく同感です。
「書物がそこに存在して、ここにあるよ、ということを主張する、それは読書の、
もう一つの非常に大切な要素だと私は思うんです。」(P131)
「自分が読んで面白かったなあという本が書棚にたまっていくということは、その
人の人生の軌跡なんですね。」(P135)
このように、読書と本と書棚、さらに書斎は、切っても切れない関係にあります。
これが、林望の「書斎の造りかた」「思い通りの家を造る」につながっていきます。
書斎の造りかた―知のための空間・時間・道具 (カッパ・ブックス)
- 作者: 林 望
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2022/04/10
- メディア: 新書
また、本はすすんで汚すべし、と言っています。これも齋藤孝と同じ主張です。
本というのは、線を引いたり書き込みをしたりすると、よく理解できるものなのです。
「そのよれよれになった本こそ尊いわけです、自分にとっては。なにかいっぱい線や
なんか引いてあってね、自分の感想やなんか書き込んである。それこそほんとうに自
分の血となり肉となっている本なんです。」(P154)
実際、手元にある私の本も、傍線が引いてあるうえに、蛍光ペンも引いてあります。
さらに所々にフセンが貼り付けてあるので、短時間に読み返すことができるのです。
さて、最後は「遊び」の話になるのですが、学問を本質的には遊びだと言います。
遊びだからこそ、そこに一生をつぎ込んでも悔いがないのだと。なるほど!
そのほか、細々とした知識よりも自分の中に一つの筋道を見つけることが大事とか、
趣味はプロと同じ努力と腕前があって面白くなるとか、興味深い指摘が多いです。
ところで、齋藤孝もまた「知性の磨き方」という本を、新書で出しています。
知性とは自分で考えることであり、そのためには良い本を読め、と述べています。
さいごに。(冗談のように忙しい)
年度初めはいつものことですが、忙しいです。まるで冗談のように忙しいです。
平日は仕事を遅くまでやっても終わらず、金曜日に多くの仕事を持ち帰りました。
しかし土日は別口の出張だったので、持ち帰った仕事をしたのは日曜日の夜でした。
というわけでブログの更新は2日遅れ。本は昔読んだ本ですが、絶対オススメです。
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