指輪物語 二つの塔 1 [20世紀イギリス文学]
「指輪物語 二つの塔 上」J・R・R・トールキン作 田中明子訳(評論社文庫)
ホビット族のフロドとその仲間たちが、冥王の指輪を破壊するため旅する物語です。
シリーズは全10巻の大作です。第二部「二つの塔」は、その中間の3巻です。
第一巻「旅の仲間」で、導き手である魔法使いガンダルフが、戦死してしまいました。
また、ボロミアがフロドから指輪を奪おうとしたため、彼らは離散してしまいました。
モルドールを目指すフロドとそれを助けるサム。オークに捕らわれたピピンとメリー。
二人を救おうとして倒れたボロミア。オークを追うアラゴルンとレゴラスとギムリ・・・
ピピンとメリーは戦闘のどさくさで逃走し、森の中でエントなるものに出会い・・・
エントとは何者か? エントとホビットはいかなる行動に出るのか?
一方、アラゴルンら一行は、二日遅れて森に入り、そこで意外な人物と出会い・・・
離散した仲間たちは、どこかで合流できるのか? フロドたちの運命はいかに?
「二つの塔」の上巻(2巻)は、離散した旅の仲間たちの行動を描いています。
この間フロドはまったく登場しませんが、面白くて読み始めたら止まりません。
それにしても惜しいのは、いきなりボロミアが死んでしまう点です。
ボロミアはその弱さも含めて、人間的でいい味を出していたので残念です。
映画でもこのシーンは、とてもドラマティックに描かれていたように思います。
ボロミアには、アラゴルンと一緒に、もっともっと活躍してほしかったです。
「二つの塔」上巻で目立つのは、やはり、ガンダルフとアラゴルンの活躍です。
しかし印象に残ったのは、脇役ながら、ローハン国のエオメルとハマのふたりです。
ふたりとも命令に背きながらも、自分の信念に従って自分の判断で行動しました。
彼らこそ、本物の忠臣と言えるでしょう。ハマの次の言葉には、うなりました。
「しかし、迷う時こそ、一かどの人間はおのれ本来の分別に頼るもの。」(上2P20)
あっという間に戦死して物語から退場しますが、この言葉はいつまでも残りました。
「指輪物語」は、ただのファンタジーではないし、ただの児童文学でもありません。
人はいかに行動し、いかに生きるべきかを、われわれに考えさせてくれます。
そして、なんといっても、仲間の大切さや、信頼することの尊さを教えてくれます。
大戦中の暗い時代に書かれた「指輪物語」は、人生に明るい希望を与える作品です。
「指輪物語」全10冊のうち、6冊を読み終えました。
今年の年末年始のお休みで、残りの4冊を読むつもりでいます。
さいごに。(増えた筆記具)
この半年で、筆記具がだいぶ増えました。
漆黒のシャープペン、または、黒&シルバーのシャープペンが、特に好みです。
ホビット族のフロドとその仲間たちが、冥王の指輪を破壊するため旅する物語です。
シリーズは全10巻の大作です。第二部「二つの塔」は、その中間の3巻です。
第一巻「旅の仲間」で、導き手である魔法使いガンダルフが、戦死してしまいました。
また、ボロミアがフロドから指輪を奪おうとしたため、彼らは離散してしまいました。
モルドールを目指すフロドとそれを助けるサム。オークに捕らわれたピピンとメリー。
二人を救おうとして倒れたボロミア。オークを追うアラゴルンとレゴラスとギムリ・・・
ピピンとメリーは戦闘のどさくさで逃走し、森の中でエントなるものに出会い・・・
エントとは何者か? エントとホビットはいかなる行動に出るのか?
一方、アラゴルンら一行は、二日遅れて森に入り、そこで意外な人物と出会い・・・
離散した仲間たちは、どこかで合流できるのか? フロドたちの運命はいかに?
「二つの塔」の上巻(2巻)は、離散した旅の仲間たちの行動を描いています。
この間フロドはまったく登場しませんが、面白くて読み始めたら止まりません。
それにしても惜しいのは、いきなりボロミアが死んでしまう点です。
ボロミアはその弱さも含めて、人間的でいい味を出していたので残念です。
映画でもこのシーンは、とてもドラマティックに描かれていたように思います。
ボロミアには、アラゴルンと一緒に、もっともっと活躍してほしかったです。
「二つの塔」上巻で目立つのは、やはり、ガンダルフとアラゴルンの活躍です。
しかし印象に残ったのは、脇役ながら、ローハン国のエオメルとハマのふたりです。
ふたりとも命令に背きながらも、自分の信念に従って自分の判断で行動しました。
彼らこそ、本物の忠臣と言えるでしょう。ハマの次の言葉には、うなりました。
「しかし、迷う時こそ、一かどの人間はおのれ本来の分別に頼るもの。」(上2P20)
あっという間に戦死して物語から退場しますが、この言葉はいつまでも残りました。
「指輪物語」は、ただのファンタジーではないし、ただの児童文学でもありません。
人はいかに行動し、いかに生きるべきかを、われわれに考えさせてくれます。
そして、なんといっても、仲間の大切さや、信頼することの尊さを教えてくれます。
大戦中の暗い時代に書かれた「指輪物語」は、人生に明るい希望を与える作品です。
「指輪物語」全10冊のうち、6冊を読み終えました。
今年の年末年始のお休みで、残りの4冊を読むつもりでいます。
さいごに。(増えた筆記具)
この半年で、筆記具がだいぶ増えました。
漆黒のシャープペン、または、黒&シルバーのシャープペンが、特に好みです。
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