SSブログ

指輪物語 王の帰還 1 [20世紀イギリス文学]

 「指輪物語 王の帰還 上」 J・R・R・トールキン作 田中明子訳(評論社文庫)


 ホビット族のフロドとその仲間たちが、冥王の指輪を破壊するため旅する物語です。
 シリーズは全10巻の大作です。第三部「王の帰還」は、その8巻と9巻です。


新版 指輪物語〈8〉王の帰還 上 (評論社文庫)

新版 指輪物語〈8〉王の帰還 上 (評論社文庫)

  • 出版社/メーカー: 評論社
  • 発売日: 1992/07/01
  • メディア: 文庫



 アラゴルンは、ミナス・ティリスを救うために、死者の道を通る決意を固めました。
 エオウィン姫が止めるのも顧みず、アラゴルンら一行は死者たちを従えに行きます。

 「われらを通し、そして来れ! わたしはお前たちをエレヒの石に召集する。」
 「予に従い来るべし。(中略)予はイシルドゥアの世継、エレスサールなれば。」

 セオデン王は戦いのあと休む間もなく、ミナス・ティリスの救援に向かいました。
 そのとき王は、メリーをエオウィン姫とともに国に残るよう命令しました。

 しかしメリーは、若き騎士デルンヘルムに伴われて、密かに軍団に混じったのです。
 出陣したデルンヘルムとメリーの前に、怪鳥に乗った敵の首領が下り立って・・・

 「王の帰還 上」は、フロドとサム以外の仲間たちの物語です。
 アラゴルンがかっこいい。オルサンクの石をのぞいて、サウロンを挑発したり・・・

 しかし、この巻でさらに印象に残るのが、アラゴルンを愛するエオウィン姫です。
 彼をとどめられないと知ると、自分も死者の道へ行く供に加えてほしいと頼みます。

 つまり、命がけの恋をしているのです。
 しかもその後、姫としての責務よりも自分の熱情を優先し、驚くべき行動に出ます。

 「わたくしは馬に乗ることも剣を揮うこともできます。そしてわたくしには苦痛も死
 も恐ろしくはありません。」
 「姫よ、あなたには何が恐ろしいのですか?」と、かれはたずねました。
 「檻です。」と姫はいいました。「柵の後ろに留まることです。」(P104)

 そして圧巻は、怪鳥に乗った黒い騎士と対決する場面でしょう。
 「愚か者め。生き身の人間の男にはおれの邪魔立てはできぬわ!」(P239)
 しかし、それに答えたデルンヘルムは!・・・(ここ、サイコーです)

 さて、ミナス・ティリスを守り切った一行は、今度はモルドールへ向かいます。
 フロドたちの任務遂行を助けるため、陽動作戦に出ますが・・・下巻も楽しみです。

 さいごに。(うっとりラーメン)

 お正月休みに一度ぐらい家族で外食しよう、と言って行ったのがラーメン屋(笑)。
 私が食べたのは、看板メニューの「うっ鳥ラーメン」とチャーシュー丼です。

 「うっ鳥(とり)」というように鶏がらですが、白濁で濃厚なスープです。
 評判のお店なので待ち時間がありましたが、待ってでも食べたいラーメンです。

9324B130-FC9B-40EC-A532-5C761DD42747.jpeg

nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。