吾輩は猫である [日本の近代文学]
「吾輩は猫である」 夏目漱石 (角川文庫)
「動物農場」のほか、動物を主人公にした作品は色々あります。
しかし私のオススメは、なんと言っても「吾輩は猫である」です。
名の無い一匹の猫の視点で、人間世界をユーモラスに描いた小説です。
夏目漱石の処女作として有名です。
名作中の名作ですから、あらゆる出版社から出されています。
現在、新潮文庫、岩波文庫、角川文庫、集英社文庫、文春文庫などから出ています。
私は20年近く前に、ちくま文庫の夏目漱石全集で読みました。
当時は、「漱石ぐらいは全集で読みたいものだ」と思ったのですが…
しかし、漱石とはいえ、中にはさほど好きではない作品もあります。
例えば、2巻の初期短篇の一部、4巻の「抗夫」、10巻の評論などです。
もちろん、全集を読むことは、その作家を深く知る上で、意味があると思います。
しかし、全集を本棚に並べておくことは、私はあまり好きではありません。
今では、ちくま文庫版の全集は、押入れの中で眠っています。
そして、漱石のお気に入りの作品だけが、お気に入りの文庫で、本棚に並んでいます。
私にとって、「吾輩は猫である」の決定版は、角川文庫版です。
角川文庫版だけに、初版本の表紙イラストや扉絵などが、収められているからです。
また、数枚の挿し絵も差し込まれていて、当時の雰囲気が味わえる本になっています。
角川文庫版の最後には、漱石自身の「処女作追懐談」があります。
こういう付録こそ、本当に価値がある。
やや活字が小さくて読みにくいのが難点。ぜひ改版を出してほしい。
なお、カバーはリンクのものとは違い、美しいイラストになっています。
現在出ている文庫の中で、一番活字が大きくて読みやすいのは、新潮文庫版です。
リンクの本は期間限定版で、実際のカバーは、ノスタルジックな猫のイラストです。
岩波文庫も捨てがたいです。
このカバーを見ると、全作品を岩波文庫で揃えたくなるような誘惑にかられます。
岩波文庫は、漱石の評論や俳句やさらに書簡までも出しています。さすが。
ちくま文庫版の全集よりも、徹底しています。
ちなみに岩波書店は、漱石没後いちはやく全集を出して、躍進した出版社です。
さて、久しぶりに「吾輩は猫である」を、パラパラめくってみたら…
おもしろい、おもしろい。結局最初から読み返しています。
ドラマチックな展開は無いものの、クスリと笑えるような所が多いです。
特に、迷亭がいい味を出しています。
迷亭が登場し、会話が始まった途端、物語がキラキラ輝きだします。
トチメンボーの話、首くくりの松の話、男爵の嘘、失恋話などは、傑作です。
毎日、ちびりちびりと、味わいながら読みたいです。
さいごに。(母の日、妻に)
母の日、妻に、「生活の木」のコーディアルを贈りました。
ローズとローズヒップのセットです。
「生活の木」は、妻が大好きなお店です。
(リンクはイングリッシュ・エルダーフラワーのコーディアル)
夫婦仲検定というやつを、やってみました。
私は、かろうじて合格でした。
→ http://minna.cert.yahoo.co.jp/cjwkg/364866
「動物農場」のほか、動物を主人公にした作品は色々あります。
しかし私のオススメは、なんと言っても「吾輩は猫である」です。
名の無い一匹の猫の視点で、人間世界をユーモラスに描いた小説です。
夏目漱石の処女作として有名です。
名作中の名作ですから、あらゆる出版社から出されています。
現在、新潮文庫、岩波文庫、角川文庫、集英社文庫、文春文庫などから出ています。
私は20年近く前に、ちくま文庫の夏目漱石全集で読みました。
当時は、「漱石ぐらいは全集で読みたいものだ」と思ったのですが…
しかし、漱石とはいえ、中にはさほど好きではない作品もあります。
例えば、2巻の初期短篇の一部、4巻の「抗夫」、10巻の評論などです。
もちろん、全集を読むことは、その作家を深く知る上で、意味があると思います。
しかし、全集を本棚に並べておくことは、私はあまり好きではありません。
今では、ちくま文庫版の全集は、押入れの中で眠っています。
そして、漱石のお気に入りの作品だけが、お気に入りの文庫で、本棚に並んでいます。
私にとって、「吾輩は猫である」の決定版は、角川文庫版です。
角川文庫版だけに、初版本の表紙イラストや扉絵などが、収められているからです。
また、数枚の挿し絵も差し込まれていて、当時の雰囲気が味わえる本になっています。
角川文庫版の最後には、漱石自身の「処女作追懐談」があります。
こういう付録こそ、本当に価値がある。
やや活字が小さくて読みにくいのが難点。ぜひ改版を出してほしい。
なお、カバーはリンクのものとは違い、美しいイラストになっています。
現在出ている文庫の中で、一番活字が大きくて読みやすいのは、新潮文庫版です。
リンクの本は期間限定版で、実際のカバーは、ノスタルジックな猫のイラストです。
岩波文庫も捨てがたいです。
このカバーを見ると、全作品を岩波文庫で揃えたくなるような誘惑にかられます。
岩波文庫は、漱石の評論や俳句やさらに書簡までも出しています。さすが。
ちくま文庫版の全集よりも、徹底しています。
ちなみに岩波書店は、漱石没後いちはやく全集を出して、躍進した出版社です。
さて、久しぶりに「吾輩は猫である」を、パラパラめくってみたら…
おもしろい、おもしろい。結局最初から読み返しています。
ドラマチックな展開は無いものの、クスリと笑えるような所が多いです。
特に、迷亭がいい味を出しています。
迷亭が登場し、会話が始まった途端、物語がキラキラ輝きだします。
トチメンボーの話、首くくりの松の話、男爵の嘘、失恋話などは、傑作です。
毎日、ちびりちびりと、味わいながら読みたいです。
さいごに。(母の日、妻に)
母の日、妻に、「生活の木」のコーディアルを贈りました。
ローズとローズヒップのセットです。
「生活の木」は、妻が大好きなお店です。
(リンクはイングリッシュ・エルダーフラワーのコーディアル)
生活の木 ロックス&トゥリー 有機コーディアル イングリッシュ エルダーフラワー 360ml
- 出版社/メーカー: 生活の木
- メディア: 食品&飲料
夫婦仲検定というやつを、やってみました。
私は、かろうじて合格でした。
→ http://minna.cert.yahoo.co.jp/cjwkg/364866
2012-05-15 02:48
nice!(1)
コメント(3)
市川崑の「吾輩は猫である」.....7/12 ナショナル・ギャラリー (ワシントンD.C.にある国立美術館)で上映....
http://www.nga.gov/calendar/film-programs/animals-japanese-cinema/i-am-a-cat.html
I Am a Cat
July 12 at 12:00
by サンフランシスコ人 (2019-06-19 06:38)
ナショナル・ギャラリーですか。
さすが、漱石ですね。
by ike-pyon (2019-06-19 19:53)
「ナショナル・ギャラリーですか...」
ナショナル・ギャラリー・オブ・アート (ワシントンD.C.にある国立美術館).....
http://www.nga.gov/visit/tours-and-guides/tours/self-guided-tours.html
"English, Español, Français, Pусский, 中文, and 日本語."
http://www.nga.gov/content/dam/ngaweb/visit/tours and guides/PDFs/nga-map-japanese.pdf
by サンフランシスコ人 (2019-06-27 02:09)