レ・ミゼラブル縮約版 [19世紀フランス文学]
「レ・ミゼラブル(縮約版)」 (角川文庫)など
ユゴーの名作「レ・ミゼラブル」の縮約版です。
「レ・ミゼラブル」 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02
角川文庫版は、2012年の年末に出たばかりです。
2500ページほどの本文を、850ページほどに、縮約しています。
ストーリーに関係ない部分が省かれているので、読みやすいです。
しかし一方で、脱線の面白さがなくなってしまったことも、確かです。
例えば、冒頭の2行のあと、約3ページがいきなり省かれています。
この間本当は、ミリエル司教の半生が語られているのですが。
ナポレオンによって司教に任命されたエピソードも、もちろん省略。
この点を、どう評価するかは、難しいところです。
よく割り切った、と評価するか。原作が台無しだよ、と批判するか。
これは、この本に限らず、全ての縮約版の本に言えることです。
私としては、ストーリーの分かりやすさを、それなりに評価したい。
しかし角川文庫版には、気になることが、いくつかあります。
例えば、有名な脱獄のシーンが、抜け落ちている。
コゼットを取り返しに来たテナルディを、追い返すシーンも、無い。
これらは名場面。外せないでしょう。
そう考えると、岩波少年少女文庫の豊島訳版の方が、オススメかも。
岩波少年文庫版(2分冊)は、角川文庫版以上に、削っています。
それなのに、名場面は外していません。上記の二場面はもちろんあります。
また、初版の魅力的な挿絵も、挿入されています。
文章は古いのですが、角川文庫版より、分かりやすかったです。
ただし、文庫本ではない。文庫本ファンの私にとって、それは致命的。
偕成社文庫(3分冊)の縮約版を、勧める人も多いです。
文章が断然分かりやすいと言われていますが、これも文庫本ではない。
「レ・ミゼラブル」は、文庫本で5冊にわたる長大な小説です。
その導入として、縮約版(2冊)を読むので、都合7冊になります。
読後に、「レ・ミゼラブル百六景」も読みたいので、 合計8冊です。
「レ・ミゼラブル百六景」 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-11-21
また、最近ちくま文庫から、西永氏による新訳が刊行中です。
全巻出たら読んでみたいです。
さいごに。(46歳)
先日46歳になりました。
いつもなら、ケーキで祝うのですが、娘が病み上がりなので、おあずけです。
ユゴーの名作「レ・ミゼラブル」の縮約版です。
「レ・ミゼラブル」 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-03-02
角川文庫版は、2012年の年末に出たばかりです。
2500ページほどの本文を、850ページほどに、縮約しています。
ストーリーに関係ない部分が省かれているので、読みやすいです。
しかし一方で、脱線の面白さがなくなってしまったことも、確かです。
例えば、冒頭の2行のあと、約3ページがいきなり省かれています。
この間本当は、ミリエル司教の半生が語られているのですが。
ナポレオンによって司教に任命されたエピソードも、もちろん省略。
この点を、どう評価するかは、難しいところです。
よく割り切った、と評価するか。原作が台無しだよ、と批判するか。
これは、この本に限らず、全ての縮約版の本に言えることです。
私としては、ストーリーの分かりやすさを、それなりに評価したい。
しかし角川文庫版には、気になることが、いくつかあります。
例えば、有名な脱獄のシーンが、抜け落ちている。
コゼットを取り返しに来たテナルディを、追い返すシーンも、無い。
これらは名場面。外せないでしょう。
そう考えると、岩波少年少女文庫の豊島訳版の方が、オススメかも。
岩波少年文庫版(2分冊)は、角川文庫版以上に、削っています。
それなのに、名場面は外していません。上記の二場面はもちろんあります。
また、初版の魅力的な挿絵も、挿入されています。
文章は古いのですが、角川文庫版より、分かりやすかったです。
ただし、文庫本ではない。文庫本ファンの私にとって、それは致命的。
偕成社文庫(3分冊)の縮約版を、勧める人も多いです。
文章が断然分かりやすいと言われていますが、これも文庫本ではない。
「レ・ミゼラブル」は、文庫本で5冊にわたる長大な小説です。
その導入として、縮約版(2冊)を読むので、都合7冊になります。
読後に、「レ・ミゼラブル百六景」も読みたいので、 合計8冊です。
「レ・ミゼラブル百六景」 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-11-21
また、最近ちくま文庫から、西永氏による新訳が刊行中です。
全巻出たら読んでみたいです。
さいごに。(46歳)
先日46歳になりました。
いつもなら、ケーキで祝うのですが、娘が病み上がりなので、おあずけです。
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