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深夜プラス1 [20世紀イギリス文学]

 「深夜プラス1(ワン)」 ギャビン・ライアル作 菊池光訳 (ハヤカワ文庫)


 エージェントのケインが、依頼人をリヒテンシュタインへ送るまでの物語です。
 ハードボイルド小説の最高傑作とも言われ、とても人気のある作品です。

 現在、ハヤカワ文庫から出ています。テンポが良く分かりやすい訳です。
 最近カバーがカッコ良くなりました。私が読んだ本は、限定カバーでした。


深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))

  • 作者: ギャビン・ライアル
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1976/04
  • メディア: 文庫



 エージェントのケインが受けた依頼は、実業家をリヒテンシュタインまで送るというもの。
 その目的は明かされません。
 ただ、依頼人は一刻も早く着かなければならない。一方でそれを妨げる連中がいます。

 ケインの相棒は、ガンマンのハーヴェイ。彼の腕は、ヨーロッパで3番目。
 途中、殺し屋から狙われ、警察に追われながら、目的地を目指しますが…

 もし、「サイコーにカッコイイ小説は?」と聞かれたら、私は迷わずこの本を挙げます。
 今まで読んだ本の中で、最もカッコイイ小説です。

 主人公のケインが、めちゃくちゃクールでカッコイイ。
 そして、ハーヴェイがまた、いい味を出しています。

 ハードボイルドな文体も簡潔でカッコよく、セリフがまたカッコいい。
 そして、物語は淡々と語られながら、時々あっと驚く展開をします。

 この小説に、多くの説明は要りません。
 読めば分かります。

 私がこの本を読んだのは、2~3年前です。
 きっかけは、そのころ話題になっていた成毛眞の「本は10冊同時に読め!」。





 「この本で紹介するのは、『庶民』から脱するための読書術である。」(P4)
 とあるように、上から目線で嫌味ですが、内容は実に面白い。

 「冒険小説マニアから見ればこの2冊を読んでいない人はもはや人間ではなく、
 『人間のようなもの』と呼ばれるぐらいである。」(P162)と書いてあります。

 「この2冊」とは、「深夜プラス1」と「鷲は舞い降りた」です。
 「鷲は舞い降りた」は、ちょうど今読んでいるところです。


鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)

鷲は舞い降りた (ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ジャック ヒギンズ
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1997/04
  • メディア: 文庫



 さいごに。(飲み会での話題の続き)

 男4人で話している時、私が「妻のは新車だけど、俺のは中古車だ」と言ったら、
 「うちもだよ」「うちもだよ」と2人が言い、残る1人は「いいなー」と言いました。

 なぜうらやましがるのか、と聞いたら…
 「うちは、妻の新車が古くなって、妻が買い換える時に、それが俺のものになる。
 だから、中古とはいえ、自由に車を選べる君たちが、うらやましいよ。」

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