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本は10冊同時に読め! [その他・雑感]

 「本は10冊同時に読め!」 成毛眞 (知的生きかた文庫)


 ジャンルの違う本を同時平行的に読む、「超並列読書術」を勧めた本です。
 著者はかつて、マイクロソフト(株)社長を経験したことのある人物。

 2008年に、三笠文庫から、書き下ろしの形で出ました。
 その後、とても話題になり、ベストセラーになりました。





 副題は、「本を読まない人はサルである!」。
 本全体から、「本を読め」というメッセージが、機関銃のように降ってきます。

 中でも特に勧めているのが、「超並列読書術」です。
 様々なジャンルの本を、同時並行的に読むことで、脳を活性化される方法。

 その主張は良いと思います。しかし、語り口が…
 自信満々で、上から目線。独善的で、やや嫌味です。

 お前ら庶民のままでいいのか? 庶民から脱したいなら俺の言うことを聞け。
 そんなふうに言われているみたいです。

 そういうわけで、決して品のいい本ではありません。
 アマゾンでの評価がイマイチなのは、そういう理由が大きいのだと思います。

 私はというと、最初は「何言ってやがるコノ野郎!」と、思いながら読みました。
 しかし、いつのまにか「その通り!」と、共感してしまっていました。

 カッコイイ本棚を作れとか、本はカバーも大事であるとか、本は人生なのだとか、
 関係ないジャンルの本がアイディアを生むとか、テレビの時間を切り捨てろとか、
 1分話せば相手が分かるとか、地頭が大事とか、お金は大胆に使えとか…

 「深夜プラス1」も「星を継ぐもの」も「鷲は舞い降りた」も、この本で知りました。
 HP「松岡正剛の千夜千冊」も、この本で知りました。受けた影響は大きいです。

 ところで、「本を10冊同時に読む」方法は、成毛氏が言い出したわけではない。
 私は、かつて中村真一郎から教わりました。(岩波文庫別冊「読書のすすめ」)

 それは、毎週月曜日に、違ったジャンルの本10冊のリストを作り、読むというもの。
 毎日平行して10冊の本を読み、読み終わったら、月曜日に新しい本を加える。
 20代の頃、実際に試してみましたが、3日坊主でした。

 中村真一郎が披露したのは、まじめな勉強方としての、同時並行的読書です。
 それを、成功法として提唱した所に、成毛氏の独自性があります。


読書のすすめ (岩波文庫)

読書のすすめ (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1997/10/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(たまにお手伝いしたら) 

 私もたまには、妻のお手伝いをしようと思い、キッチンの水周りを掃除しました。
 ところが、野菜を洗うためのたわしで掃除したため、かえって不興を買いました。

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