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ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら [中世文学]

 「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」 阿部謹也訳 (岩波文庫)


 14世紀に実在したと言われる、伝説の奇人オイレンシュピーゲルの物語です。
 15世紀から16世紀にかけて、ドイツで流行した最も有名な民衆本です。

 1990年に岩波文庫から出ました。訳は分りやすいです。
 1話が短く、全96話に挿絵が付けられていて、絵本のように楽しく読めます。


ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら (岩波文庫)

ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1990/05/16
  • メディア: 文庫



 伝説の放浪者オイレンシュピーゲルの、様々ないたずらを綴った物語です。
 全96話の短いエピソードで構成されています。

 あるときは司教の助手、あるときは料理人、ラッパ係、鍛冶屋、靴屋、パン屋、
 仕立屋、皮職人、指物師、理髪師、小姓、道化、ニセ医者、ニセ画家、ニセ商人…

 あらゆる職で、あらゆるいたずらをします。
 それにしても、うんこネタが多すぎです。

 例えば、山盛りのうんこに、スプーンをふたつ付けて…(第24話)。
 例えば、うんこをだんごにして、ユダヤ人に売りつけて…(第35話)。
 例えば、壁にうんこして、その匂いを隣の部屋に送って…(第77話)。

 さらに、暖炉にうんこ、ベッドにうんこ、浴場にうんこ、食卓にうんこ、
 食べ物の上にもうんこ … どこにでもうんこをします。

 挿し絵にも、うんこの絵が多すぎです。
 特に、第69話の裸でうんこしている絵は、頭にこびりついて離れません。

 まだまだたくさんあります。こういうネタがお好きな人はどうぞ。
 好きな人は楽しめると思います。(私は楽しめた)

 ただし、我が家ではおおっぴらにこういう話はできません。妻が嫌がるので。
 娘にこっそりと教えてあげたら、とても喜んでくれました。

 ところで、この岩波文庫版は、訳注と解説が100ページも付いています。
 オイレンシュピーゲルという名は、ある地方では「尻を洗う」という意味を持つとか、
 たまに面白いことが書かれてはいますが、普通は読まないでしょう。

 さいごに。 (ムートン)

 地元のショッピングセンターで、「ムートン」という象のぬいぐるみを買いました。
 かわいいです。妻も娘も、とても気に入っています。

【センチメンタルサーカス】ぬいぐるみ/M(ムートン)★シャッポ&ムートン★

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  • 出版社/メーカー: サンエックス(株)
  • メディア: おもちゃ&ホビー



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