ホーソーン短篇小説集 [19世紀アメリカ文学]
「ホーソーン短篇小説集」 坂下昇編訳 (岩波文庫)
「緋文字」で有名なホーソーンの、初期の短編小説集です。
ボルヘスが激賞した「ウェイクフィールド」等を収録しています。
先月5月に、岩波文庫から復刊されました。13編を収録しています。
初版は1993年ですが、訳はいつのものか? 少し読みにくかったです。
不思議な話、怖い話、不気味な話など、色とりどりです。
個人的には、ポーやホフマンの短編小説を連想しました。
「ヤング・グッドマン・ブラウン」は、魔女の集いを扱う怪奇小説です。
ホーソーンの特徴をよく表した作品だと、言われています。
若いブラ ウンが、妻を残して、連れと一緒に、夜の夜の森に入ります。
どんな目的があるのか? どこへ向かっているのか?
森で出合った意外な人々・・・ 集いの場で見た驚くべき光景・・・
あれは夢だったのでしょうか。今でも私はよく分かりません。
「牧師の黒ベール」もまた、ホーソーンらしい心理小説の傑作です。
「緋文字」の原型となる要素が見られて、興味深い作品です。
ある日を境に、突然黒いベールを付けるようになった牧師。
彼に何があったのか? なぜベールを付けるのか?
人々の様々な憶測・・・ 牧師の謎めいた言葉・・・
牧師に何があったのか。今でも私はよく分かりません。
そして、私のイチオシ の作品が、「ウェークフィールド」です。
人間心理の不可解さを感じる物語で、ボルヘスも絶賛しました。
「金曜日の夕方の食事には待っていていい」
ある日、妻にそう告げて、ウェークフィールド氏はふらっと出かけました。
そして、そのまま20年間戻らず・・・ その間彼が住んでいたのは・・・
私にとっては、他の怪奇小説よりも不気味でした。
その他、ある彫刻師を描いた「ドゥラウンの木像」も、印象的な作品です。
「石の心の男」「大いなる岩の顔」なども、捨てがたい作品です。
ところで、この本の訳は、言葉遣いが古すぎる部分がありました。
「弥終(いやはて)」とか「漆黒(ぬばたま)」とか。(P66~P67)
古典新訳文 庫の小川訳「緋文字」は、とても分かりやすかったです。
ホーソーンの短編集も、小川訳を出してもらえたらありがたいです。
さて、ホーソーンを、誰よりも賛美したのが、ヘンリー・ジェイムズです。
ジェイムズは、ホーソーンの評伝も書いていますが、文庫では読めません。
さいごに。(驚愕のパケット代。ああ、おそろしや)
どんな怪奇小説よりも怖かった。
なんと、ケータイのパケット代が7500円。
私はケータイを二日に一度ぐらいしか使いません。それも、eメールだけ。
利用料は月に2000円ほどですが、それでも高いと思っています。
「たまにはケータイで写真を撮ってみよう」そう思ったのが間違いでした。
撮った写真10枚を、2度に分けて、自分のパソコンに送ったのですが・・・
「パケット代が高額になる可能性があります」みたいな警告が出ました。
「ひょっとしたら、500円くらいになるかな」と、私は思いました。
普段、パケット代がほぼ0円の私にとって、500円は高額なので。
それが、7500円とは! もちろん、悪いのは自分です。
でも、どこかで、こう思ってしまう。「罠にかかってしまった」と。
自分のケータイが、得体の知れぬ不可解なモノに、見えてきました。
「緋文字」で有名なホーソーンの、初期の短編小説集です。
ボルヘスが激賞した「ウェイクフィールド」等を収録しています。
先月5月に、岩波文庫から復刊されました。13編を収録しています。
初版は1993年ですが、訳はいつのものか? 少し読みにくかったです。
不思議な話、怖い話、不気味な話など、色とりどりです。
個人的には、ポーやホフマンの短編小説を連想しました。
「ヤング・グッドマン・ブラウン」は、魔女の集いを扱う怪奇小説です。
ホーソーンの特徴をよく表した作品だと、言われています。
若いブラ ウンが、妻を残して、連れと一緒に、夜の夜の森に入ります。
どんな目的があるのか? どこへ向かっているのか?
森で出合った意外な人々・・・ 集いの場で見た驚くべき光景・・・
あれは夢だったのでしょうか。今でも私はよく分かりません。
「牧師の黒ベール」もまた、ホーソーンらしい心理小説の傑作です。
「緋文字」の原型となる要素が見られて、興味深い作品です。
ある日を境に、突然黒いベールを付けるようになった牧師。
彼に何があったのか? なぜベールを付けるのか?
人々の様々な憶測・・・ 牧師の謎めいた言葉・・・
牧師に何があったのか。今でも私はよく分かりません。
そして、私のイチオシ の作品が、「ウェークフィールド」です。
人間心理の不可解さを感じる物語で、ボルヘスも絶賛しました。
「金曜日の夕方の食事には待っていていい」
ある日、妻にそう告げて、ウェークフィールド氏はふらっと出かけました。
そして、そのまま20年間戻らず・・・ その間彼が住んでいたのは・・・
私にとっては、他の怪奇小説よりも不気味でした。
その他、ある彫刻師を描いた「ドゥラウンの木像」も、印象的な作品です。
「石の心の男」「大いなる岩の顔」なども、捨てがたい作品です。
ところで、この本の訳は、言葉遣いが古すぎる部分がありました。
「弥終(いやはて)」とか「漆黒(ぬばたま)」とか。(P66~P67)
古典新訳文 庫の小川訳「緋文字」は、とても分かりやすかったです。
ホーソーンの短編集も、小川訳を出してもらえたらありがたいです。
さて、ホーソーンを、誰よりも賛美したのが、ヘンリー・ジェイムズです。
ジェイムズは、ホーソーンの評伝も書いていますが、文庫では読めません。
さいごに。(驚愕のパケット代。ああ、おそろしや)
どんな怪奇小説よりも怖かった。
なんと、ケータイのパケット代が7500円。
私はケータイを二日に一度ぐらいしか使いません。それも、eメールだけ。
利用料は月に2000円ほどですが、それでも高いと思っています。
「たまにはケータイで写真を撮ってみよう」そう思ったのが間違いでした。
撮った写真10枚を、2度に分けて、自分のパソコンに送ったのですが・・・
「パケット代が高額になる可能性があります」みたいな警告が出ました。
「ひょっとしたら、500円くらいになるかな」と、私は思いました。
普段、パケット代がほぼ0円の私にとって、500円は高額なので。
それが、7500円とは! もちろん、悪いのは自分です。
でも、どこかで、こう思ってしまう。「罠にかかってしまった」と。
自分のケータイが、得体の知れぬ不可解なモノに、見えてきました。
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