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ワシントン・スクエア [19世紀アメリカ文学]

 「ワシントン・スクエア」 ヘンリー・ジェイムズ作 河島弘美訳 (岩波文庫)


 美青年からの求婚を父親に反対されたキャサリンの、愛と成長の物語です。
 「女相続人」というタイトルで舞台化され、映画化もされた名作です。

 2011年に岩波文庫から、河島訳が出ました。
 「大使たち」を読んだあとなので、訳の分かりやすさにびっくりしています。


ワシントン・スクエア (岩波文庫)

ワシントン・スクエア (岩波文庫)

  • 作者: ヘンリー・ジェイムズ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2011/08/19
  • メディア: 文庫



女相続人 [DVD]

女相続人 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ジュネス企画
  • メディア: DVD



 舞台は19世紀の、ワシントン・スクエア。
 ヒロインはキャサリン。高名な医者スローパー博士のひとり娘です。

 キャサリンには、多額の持参金がありますが、22歳まで結婚話がありません。
 父スローパーは、キャサリンのことを、不器量で鈍い娘だ と考えています。

 しかし、あるパーティーで、キャサリンは美青年のモリスに出会います。
 キャサリンは、モリスから求婚され、その時から彼女の人生が変わりました。

 モリスの愛を信じるキャサリン・・・
 モリスの打算を疑う父スローパー・・・

 面白くて面白くて、どんどん読めてしまいました。
 本当にジェイムズの作品か?と、疑ってしまうほど、読みやすかったです。

 ところで私は、前半部では、キャサリンとモリスの純愛(?)を応援していました。
 モリスがんばれ、頑固オヤジに負けるな、とか思っちゃったりして。

 ところが、ところが、後半の展開は予想外。純愛の物語なんかじゃなかった。
 結末は皮肉。ジェイムズらしい。

 思うに、父スローパーは、正しい予測をしながら間違った行動を取ってしまった。
 もっと父親としての思いやりがあったら・・もっと打ち解けて話していたら・・

 さて、この作品を読んだら、ますます「ある婦人の肖像」を読みたくなりました。
 アマゾンで、古本が現在、適正価格で出ているので、買おうと思っています。

 (ああ、こうしてまた本代が膨れ上がってしまう。こっそり買わなくては・・・)
 (上巻がなくなったので方針変換。岩波に復刊リクエストします。6月6日)


ある婦人の肖像 (上) (岩波文庫)

ある婦人の肖像 (上) (岩波文庫)

  • 作者: ヘンリー・ジェイムズ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/12/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(運動会、今年も4位)

 昨日、娘の小学校の運動会でした。かけっこは昨年同様、6人中4位。
 家族みんな大喜びです。練習では、いつも5位か6位だったので。

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