背徳者 [20世紀フランス文学]
「背徳者」 ジッド作 石川淳訳 (新潮文庫)
病気療養中に肉体に目覚めた男が、回復後に快楽を追求する、背徳の物語です。
ジッド自身が若い頃に、北アフリカ旅行で体験したことが描かれています。
新潮文庫、岩波文庫、ちくま文庫などから出ていましたが、いずれも品切れ。
新潮文庫版の訳は石川淳ですが、活字が小さくて読みにくかったです。
もし手に入るのなら、ちくま文庫版が、最も読みやすそうです。
古典学者のミシェルは、24歳で結婚しました。
相手はマルスリイヌという20歳の美人ですが、愛情を感じていません。
新婚旅行中、北アフリカで、ミシェルは吐血し、養生します。
病気になって、ミシェルは初めて、自分の肉体が目覚めるのを感じました。
マルスリイヌの献身的な看護によって、ミシェルは回復してゆきました。
故郷に帰ったミシェルは、マルスリイヌを愛し、仕事に打ち込みます・・・
ここまでが第一部。私はがっかりしました。
「背徳者」どころではありません。これでは、模範的人間ですよ。
第二部に入って、悪友のメナルクの影響により、彼は背徳の道へ進みます。
良妻マルスリイヌにとっては、実に皮肉な展開になります。
ところで、ジッドがオスカー・ワイルドらと交流を持っていたことは有名。
この小説のモクティル青年とも、そういう関係だったのではないか?
この作品は、背徳的な行為に至る過程に、多くの紙面を費やしています。
私的には、背徳的な行為にふける場面を、もっと描写してほしかったです。
さて、ジッドは、この作品の7年後に名作「狭き門」を書きました。
ジッドの作品中、現在文庫で読むことができる、貴重な一冊です。
さいごに。(ハンバーグとレモンジュース)
うちの娘はプリンセスごっこをするときだけ、お上品な言葉を使っています。
う〇こはハンバーグ、お〇っこはレモンジュースと言い換えています。
病気療養中に肉体に目覚めた男が、回復後に快楽を追求する、背徳の物語です。
ジッド自身が若い頃に、北アフリカ旅行で体験したことが描かれています。
新潮文庫、岩波文庫、ちくま文庫などから出ていましたが、いずれも品切れ。
新潮文庫版の訳は石川淳ですが、活字が小さくて読みにくかったです。
もし手に入るのなら、ちくま文庫版が、最も読みやすそうです。
古典学者のミシェルは、24歳で結婚しました。
相手はマルスリイヌという20歳の美人ですが、愛情を感じていません。
新婚旅行中、北アフリカで、ミシェルは吐血し、養生します。
病気になって、ミシェルは初めて、自分の肉体が目覚めるのを感じました。
マルスリイヌの献身的な看護によって、ミシェルは回復してゆきました。
故郷に帰ったミシェルは、マルスリイヌを愛し、仕事に打ち込みます・・・
ここまでが第一部。私はがっかりしました。
「背徳者」どころではありません。これでは、模範的人間ですよ。
第二部に入って、悪友のメナルクの影響により、彼は背徳の道へ進みます。
良妻マルスリイヌにとっては、実に皮肉な展開になります。
ところで、ジッドがオスカー・ワイルドらと交流を持っていたことは有名。
この小説のモクティル青年とも、そういう関係だったのではないか?
この作品は、背徳的な行為に至る過程に、多くの紙面を費やしています。
私的には、背徳的な行為にふける場面を、もっと描写してほしかったです。
さて、ジッドは、この作品の7年後に名作「狭き門」を書きました。
ジッドの作品中、現在文庫で読むことができる、貴重な一冊です。
さいごに。(ハンバーグとレモンジュース)
うちの娘はプリンセスごっこをするときだけ、お上品な言葉を使っています。
う〇こはハンバーグ、お〇っこはレモンジュースと言い換えています。
2015-01-08 05:00
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