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ボルジア家の黄金の血 [20世紀フランス文学]

 「ボルジア家の黄金の血」 サガン作 鷲見洋一訳 (新潮文庫)


 チェーザレの野望と禁断の愛を中心に、ボルジア家の盛衰を描いた作品です。
 フランスのテレビ映画のために、サガンが書いた脚本がもとになっています。

 1990年に新潮文庫から出ましたが、現在は品切れ。
 私はこの本を、田舎の古本屋で見つけて購入しました。


ボルジア家の黄金の血 (新潮文庫)

ボルジア家の黄金の血 (新潮文庫)

  • 作者: 鷲見 洋一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1990/05
  • メディア: 文庫



 1492年、大方の予想を裏切って、アレッサンドラ六世が法王になりました。
 その跡取りと目されていたチェーザレは、枢機卿に任命されました。
 
 しかし、チェーザレが狙っていたのは、教会軍総司令官の地位です。
 それを手に入れるため、チェーザレは弟を・・・

 また、チェー ザレが愛していたのは、美しい妹ルクレツィアです。
 この兄妹の禁断の愛は・・・

 と、チェーザレの家族を中心に描いている点が、この作品の大きな特徴です。
 特に、父法王アレッサンドラと、妹ルクレツィアの存在感が大きいです。

 逆に、戦いについては、おまけ程度なので少し物足りないです。
 フォルリのカテリーナのことも、ほんのちょっと触れられているだけです。

 マキャヴェリが登場するのも、最後の方になってからです。
 チェーザレ&マキャヴェリ・コンビの活躍を、もっと読みたかったです。

 さて、チェーザレものの傑作に、次の2作品があります。
 すでにこのブログで紹介したので、よかったら見てみてください。

 1 「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」
    →  http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-07-16
 2 「昔も今も」
    → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-07-12

 ところで私は「ボルジア家の黄金の血」を、田舎の古本屋で偶然見つけました。
 品切れの本なので小躍りして購入しましたが、アマゾンで1円で出ていました。

 このほか次の2冊も購入しました。いずれも品切れの本ですが、1円でした。
 1「エピソード魔法の歴史」(教養文庫) 2「昼顔」(新潮文庫)

 文庫本については、相当詳しいつもりでいたのですが、まったくダメです。
 送料がかからないぶん安く手に入ったのですが、まさか全て1円とは・・・

 さいごに。(浅草)

 先週の東京旅行では、浅草を歩きましたが、すごい人混みでした。
 その中で、きびだんご、あげまんじゅう、人形焼、芋羊羹を食べました。

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