オデュッセイア1 [古代文学]
「オデュッセイア(上)」 ホメロス作 松平千秋訳 (岩波文庫)
(今回もネタばれが多めです)
ギリシアの英雄オデュッセウスの、トロイア戦後10年間に及ぶ漂流の物語です。
「イリアス」の続編で、最古期のギリシア叙事詩であり、最高傑作の一つです。
岩波文庫から出ています。初版は1994年。比較的新しいため、読みやすいです。
全24歌には、それぞれタイトルと梗概が補われていて、理解を助けてくれます。
オデュッセウスの故郷では、妻ペネロペに、財産目当ての者たちが言い寄り、
彼らの息子テレマコスが、窮状を打開すべく、父親探しの旅に出立しました。
一方オデュッセウスは、美貌の女神カリュプスに引き止められていましたが、
神々の同情を得ていかだで出発し、数日後パイエケス人の国に漂着しました。
パイエケス人の王にもてなされ、オデュッセウスはここまでの経緯を語ります。
一つ目巨人キュクロプス、風神の革袋、巨人族、魔女キルケ、セイレーン・・・
時にまわりくどく、時に話が重複しますが、基本的には面白い冒険譚です。
訳は散文的ですが、旧版の呉訳に比べて格段に分かりやすいです。
上巻の傑作は、なんといっても一つ目巨人からの脱出の物語でしょう。
この怪物は、アラビアンナイトの船乗りシンドバットにも登場して有名です。
そのほかにも、さまざまな冒険が描かれていて、ワクワクしながら読みました。
西洋の古典として、時代を超え国境を越え、愛されている理由が分かります。
さて、私は実はこの本を、古本屋で見つけました。なんと上下で200円!
「従妹ベット」事件以後、時々古本屋を覗いていたのですが、ラッキーでした。
「従妹ベット」事件 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-08-17
新刊で買える本は、新刊書店で買うべきですが、古本屋で買ってしまいました。
というのも、普通に買えば2冊で2000円ほどするので。安さには勝てなかった。
そういえば、古本屋で「オデュッセイア」はよく見かけましたが、「イリアス」
は一度も見かけませんでした。二作品の微妙な人気の差が、表れているようです。
現在上巻を読み終わったところです。漂流譚は終わりました。
下巻はいよいよオデュッセウスの帰還です。内容は知っているのに楽しみです。
さいごに。(「世界一難しい恋」)
妻と娘が「世界一難しい恋」を録画しているので、私も見るようになりました。
このドラマが、めっぽう面白い。毎回みんなで大笑いしながら見ています。
(今回もネタばれが多めです)
ギリシアの英雄オデュッセウスの、トロイア戦後10年間に及ぶ漂流の物語です。
「イリアス」の続編で、最古期のギリシア叙事詩であり、最高傑作の一つです。
岩波文庫から出ています。初版は1994年。比較的新しいため、読みやすいです。
全24歌には、それぞれタイトルと梗概が補われていて、理解を助けてくれます。
オデュッセウスの故郷では、妻ペネロペに、財産目当ての者たちが言い寄り、
彼らの息子テレマコスが、窮状を打開すべく、父親探しの旅に出立しました。
一方オデュッセウスは、美貌の女神カリュプスに引き止められていましたが、
神々の同情を得ていかだで出発し、数日後パイエケス人の国に漂着しました。
パイエケス人の王にもてなされ、オデュッセウスはここまでの経緯を語ります。
一つ目巨人キュクロプス、風神の革袋、巨人族、魔女キルケ、セイレーン・・・
時にまわりくどく、時に話が重複しますが、基本的には面白い冒険譚です。
訳は散文的ですが、旧版の呉訳に比べて格段に分かりやすいです。
上巻の傑作は、なんといっても一つ目巨人からの脱出の物語でしょう。
この怪物は、アラビアンナイトの船乗りシンドバットにも登場して有名です。
そのほかにも、さまざまな冒険が描かれていて、ワクワクしながら読みました。
西洋の古典として、時代を超え国境を越え、愛されている理由が分かります。
さて、私は実はこの本を、古本屋で見つけました。なんと上下で200円!
「従妹ベット」事件以後、時々古本屋を覗いていたのですが、ラッキーでした。
「従妹ベット」事件 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-08-17
新刊で買える本は、新刊書店で買うべきですが、古本屋で買ってしまいました。
というのも、普通に買えば2冊で2000円ほどするので。安さには勝てなかった。
そういえば、古本屋で「オデュッセイア」はよく見かけましたが、「イリアス」
は一度も見かけませんでした。二作品の微妙な人気の差が、表れているようです。
現在上巻を読み終わったところです。漂流譚は終わりました。
下巻はいよいよオデュッセウスの帰還です。内容は知っているのに楽しみです。
さいごに。(「世界一難しい恋」)
妻と娘が「世界一難しい恋」を録画しているので、私も見るようになりました。
このドラマが、めっぽう面白い。毎回みんなで大笑いしながら見ています。
嵐のリーダー・大野智と波瑠の恋愛コメディ、確かに笑いの連続ですね。家族揃って見られるドラマ内容ですが、第7話では(未確認ですが)大野君のベッドシーンがあるらしい。(大野智自身が口を滑らした)ドラマ全体のイメージからして、他愛も無いオチが待っていそうですが。
by 栗原明(旧HN中原明) (2016-05-14 04:57)
栗原明さん、楽しい情報をありがとうございます。
あのドラマは、主役の大野がサイコーに面白いです。でも第7話は、娘と一緒には見るのはやめておきたいです。微妙なシーンがあるので。
by ike-pyon (2016-05-14 21:57)