お気に召すまま [17世紀文学]
「新訳 お気に召すまま」 シェイクスピア作 河合祥一郎訳 (角川文庫)
男装の麗人ロザリンドと貴族の青年オーランド―との、恋を描いたドタバタ劇です。
1599年に書かれて初演された、シェイクスピア喜劇の代表作です。
私は角川文庫版で読みました。分かりやすいです。ちくま文庫版も分かりやすいです。
新潮文庫版はカバーイラストが美しく、値段も安いのですが、訳が少し古いようです。
元公爵の娘ロザリンドは、宮廷から追放されて、アーデンの森の中へ逃げ込みました。
そこで青年貴族オーランドーに出会いました。二人は以前から惹かれ合っていました。
ロザリンドは男装していたため、オーランドーは、それをロザリンドだと知りません。
ロザリンドは遊び半分に、正体を隠したまま、オーランドーの恋の相談に乗り・・・
この劇を一言でまとめるなら、「結婚、結婚、また結婚」とでもなるでしょうか。
ドタバタとやっているうちに、あっちでもこっちでも結婚して、かたがついてしまう。
正直に言って、この作品の結末には、大きな違和感が残りました。
それだけ愛しながら、なぜオーランドーには、ロザリンドの正体が分からないのか?
それに、ロザリンドは元公爵の娘でありながら、けっこうお下品なことを言います。
「下したわけじゃないなんて、下の話はやめて。なんだかくさいわ。あほくさい。」
この言葉のせいで、森の中に入ってからのロザリンドのイメージは「野ぐそ」でした。
「野ぐそ」のシーンなどありませんが、私は「野ぐそ」をイメージしてしまいました。
そういう余計な部分に気を取られていたせいか、中盤がよく頭に入りませんでした。
特に、オーランドーが、男装したロザリンドと恋のレッスンをする場面は難しかった。
ロザリンドを、ロザリンドだと気付かず、ロザリンドだと仮定して話しかけている?
しかも、オーランド―は、ロザリンドの変装に気付いていたという解釈もあるという。
この劇は、ちょっと高級なドタバタ劇にすぎないというのが、私による評価です。
とはいえ、男装のロザリンドは、確かに印象に残るキャラクターではありますが。
またさりげなく名言も飛び出します。「この世はすべて舞台。男も女も役者に過ぎぬ。
退場があって、登場があって、人が自分の出番にいろいろな役を演じる。」・・・
さいごに。(空飛ぶペンギン)
東京の家族旅行で、一番印象的だったのは、サンシャイン水族館の空飛ぶペンギン。
TVでも紹介されましたが、とても幻想的で不思議な空間で、私は癒されました。
男装の麗人ロザリンドと貴族の青年オーランド―との、恋を描いたドタバタ劇です。
1599年に書かれて初演された、シェイクスピア喜劇の代表作です。
私は角川文庫版で読みました。分かりやすいです。ちくま文庫版も分かりやすいです。
新潮文庫版はカバーイラストが美しく、値段も安いのですが、訳が少し古いようです。
元公爵の娘ロザリンドは、宮廷から追放されて、アーデンの森の中へ逃げ込みました。
そこで青年貴族オーランドーに出会いました。二人は以前から惹かれ合っていました。
ロザリンドは男装していたため、オーランドーは、それをロザリンドだと知りません。
ロザリンドは遊び半分に、正体を隠したまま、オーランドーの恋の相談に乗り・・・
この劇を一言でまとめるなら、「結婚、結婚、また結婚」とでもなるでしょうか。
ドタバタとやっているうちに、あっちでもこっちでも結婚して、かたがついてしまう。
正直に言って、この作品の結末には、大きな違和感が残りました。
それだけ愛しながら、なぜオーランドーには、ロザリンドの正体が分からないのか?
それに、ロザリンドは元公爵の娘でありながら、けっこうお下品なことを言います。
「下したわけじゃないなんて、下の話はやめて。なんだかくさいわ。あほくさい。」
この言葉のせいで、森の中に入ってからのロザリンドのイメージは「野ぐそ」でした。
「野ぐそ」のシーンなどありませんが、私は「野ぐそ」をイメージしてしまいました。
そういう余計な部分に気を取られていたせいか、中盤がよく頭に入りませんでした。
特に、オーランドーが、男装したロザリンドと恋のレッスンをする場面は難しかった。
ロザリンドを、ロザリンドだと気付かず、ロザリンドだと仮定して話しかけている?
しかも、オーランド―は、ロザリンドの変装に気付いていたという解釈もあるという。
この劇は、ちょっと高級なドタバタ劇にすぎないというのが、私による評価です。
とはいえ、男装のロザリンドは、確かに印象に残るキャラクターではありますが。
またさりげなく名言も飛び出します。「この世はすべて舞台。男も女も役者に過ぎぬ。
退場があって、登場があって、人が自分の出番にいろいろな役を演じる。」・・・
さいごに。(空飛ぶペンギン)
東京の家族旅行で、一番印象的だったのは、サンシャイン水族館の空飛ぶペンギン。
TVでも紹介されましたが、とても幻想的で不思議な空間で、私は癒されました。
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