砂の器 [日本の現代文学]
「砂の器」上 松本清張 (新潮文庫)
東京の駅で起きた殺人事件を、ベテランと若手の刑事二人が解決に導く長編小説です。
1960年に読売新聞に連載された、清張の代表作で、映画やドラマにもなりました。
東京の蒲田駅で発見された50代の男は、顔がめちゃくちゃにつぶされていました。
被害者は、その夜バーで、30代の男と一緒にいるところを、目撃されていました。
二人の交わした「カメダ」という言葉と、東北弁を頼りに、捜査は進められました。
しかし、ほとんど進展しないまま時間が経ち、捜査は打ち切りとなりました。
のちに、被害者が岡山出身の元巡査であり、東北弁は話さないことが分かりました。
ベテラン刑事の今西は困惑しながらも、諦めずにひとり地道に捜査を続けて・・・
被害者はなぜ東北弁ではなかったのか? 「カメダ」とはいったい何だったのか?
続いて起きた二つの死亡事故との関連は? 人格者である被害者が殺された理由は?
この小説は、方言周圏説が取り入れられていることで、広く知られています。
東北弁の被害者が、なぜ東北と関係なかったのか、この謎を解く推理は秀逸です。
私は30年ぶりぐらいに、大学時代に受けた国語学概論の授業を思い出しました。
その先生は方言学の御専門で、「砂の器」の話もしてくれたような気がします。
さて、「砂の器」は現在上巻を読み終えたところで、多くの謎が残されています。
しかし、謎の核心である犯人については、すでにオープンされているようなもの。
今西刑事らの捜査と並行して、ヌーボー・グループの人間模様が描かれています。
もちろん、ヌーボー・グループの誰かが、犯人に違いありません。
特にその代表格の〇川という男については、心理面まで細かく描写されています。
まるで、「犯人はコイツだ」と言わんばかりです。
とはいえ、自殺した女との関係や、死んだ俳優との関係が、まだよく分かりません。
久しぶりに読む本格推理小説です。下巻も存分に楽しみたいです。
さいごに。(ゴールデン・ワーク)
連休の後半はまたぐっと暑くなりました。この間毎日、ずっと外での仕事でした。
だいぶ日焼けしましたが、リゾートでなく、仕事によるものだという点が悲しい。
GWが仕事ばかりだった場合、自嘲的にゴールデン・ワークと言うのだそうです。
私の場合もゴールデン・ワークでした。GWが終って、少しホッとしています。
東京の駅で起きた殺人事件を、ベテランと若手の刑事二人が解決に導く長編小説です。
1960年に読売新聞に連載された、清張の代表作で、映画やドラマにもなりました。
東京の蒲田駅で発見された50代の男は、顔がめちゃくちゃにつぶされていました。
被害者は、その夜バーで、30代の男と一緒にいるところを、目撃されていました。
二人の交わした「カメダ」という言葉と、東北弁を頼りに、捜査は進められました。
しかし、ほとんど進展しないまま時間が経ち、捜査は打ち切りとなりました。
のちに、被害者が岡山出身の元巡査であり、東北弁は話さないことが分かりました。
ベテラン刑事の今西は困惑しながらも、諦めずにひとり地道に捜査を続けて・・・
被害者はなぜ東北弁ではなかったのか? 「カメダ」とはいったい何だったのか?
続いて起きた二つの死亡事故との関連は? 人格者である被害者が殺された理由は?
この小説は、方言周圏説が取り入れられていることで、広く知られています。
東北弁の被害者が、なぜ東北と関係なかったのか、この謎を解く推理は秀逸です。
私は30年ぶりぐらいに、大学時代に受けた国語学概論の授業を思い出しました。
その先生は方言学の御専門で、「砂の器」の話もしてくれたような気がします。
さて、「砂の器」は現在上巻を読み終えたところで、多くの謎が残されています。
しかし、謎の核心である犯人については、すでにオープンされているようなもの。
今西刑事らの捜査と並行して、ヌーボー・グループの人間模様が描かれています。
もちろん、ヌーボー・グループの誰かが、犯人に違いありません。
特にその代表格の〇川という男については、心理面まで細かく描写されています。
まるで、「犯人はコイツだ」と言わんばかりです。
とはいえ、自殺した女との関係や、死んだ俳優との関係が、まだよく分かりません。
久しぶりに読む本格推理小説です。下巻も存分に楽しみたいです。
さいごに。(ゴールデン・ワーク)
連休の後半はまたぐっと暑くなりました。この間毎日、ずっと外での仕事でした。
だいぶ日焼けしましたが、リゾートでなく、仕事によるものだという点が悲しい。
GWが仕事ばかりだった場合、自嘲的にゴールデン・ワークと言うのだそうです。
私の場合もゴールデン・ワークでした。GWが終って、少しホッとしています。
約五十年前に「砂の器」を読みました...
by サンフランシスコ人 (2019-05-08 08:09)
50年前ですか・・・
by ike-pyon (2019-05-09 21:38)