ドン・キホーテ2 [17世紀文学]
「ドン・キホーテ(前篇二)」 セルバンテス作 牛島信明訳 (岩波文庫)
自分を偉大な騎士だと妄想するドン・キホーテと、従者サンチョの冒険の物語です。
四百年も昔に書かれ、今なお読み継がれている、スペイン文学の傑作中の傑作です。
岩波文庫から全六冊で出ています。分かりやすくて、とても味わいのある訳です。
2冊目の「前篇(二)」には、第22章から第34章までが収められています。
旅するドン・キホーテとサンチョは、数珠つなぎにされた囚人たちに出会いました。
ドン・キホーテは同情し、的外れな騎士道精神を発揮して、囚人たちを解放し・・・
第二巻に入って、ドン・キホーテとサンチョのコンビは、ますます絶好調です。
ばかばかしいことを、大まじめでやってしまうところが、実に味わい深いです。
「偉大な騎士は皆、絶望と狂乱を経験した。だから自分も」と、ドン・キホーテは、
ズボンを脱ぎ、下半身をあらわにして、宙返りをし・・・P124の挿し絵は笑えます。
途中から、ドン・キホーテを故郷に帰そうとする司祭と床屋のコンビが登場します。
このコンビが、ドン・キホーテとサンチョの旅を、いっそう面白くしてくれます。
しかしながら、悪乗りしてドン・キホーテを笑いものにする司祭や床屋たちよりも、
笑いもののドン・キホーテとサンチョの方が、ずっと立派に見えるから不思議です。
さて、第24章では、謎の青年ガルデニオが登場して、物語に新しい展開があります。
第28章ではドロテーアも出て来て、物語が重層的になり、一段と面白くなりました。
ガルデニオはどうなるのか? ドロテーアはどうなるのか?
この作中作が意外にも面白くて、ドン・キホーテたち以上に気になりました。
まだ二冊目ですが、ここまで読んで思ったことが一つあります。それは・・・
「ドン・キホーテほどの名作は、完訳を読まなければいけない」ということです。
確かに冗長な部分はありますが、そこもそれなりに面白いです。
また牛島訳は本当にすばらしいです。当時のスペインの空気まで伝わってきます。
さいごに。(娘は大忙し)
娘は中学に入ってから、部活動と、学校の宿題と、塾の宿題で、大忙しです。
最近は、夜中の12時近くまで宿題をやっていることが、たまにあります。
そういうときは、睡眠時間が足りなくて眠そうなので、少し心配になります。
少しずつ慣れていって、宿題を効率よくこなせるようになるといいのですが。
自分を偉大な騎士だと妄想するドン・キホーテと、従者サンチョの冒険の物語です。
四百年も昔に書かれ、今なお読み継がれている、スペイン文学の傑作中の傑作です。
岩波文庫から全六冊で出ています。分かりやすくて、とても味わいのある訳です。
2冊目の「前篇(二)」には、第22章から第34章までが収められています。
旅するドン・キホーテとサンチョは、数珠つなぎにされた囚人たちに出会いました。
ドン・キホーテは同情し、的外れな騎士道精神を発揮して、囚人たちを解放し・・・
第二巻に入って、ドン・キホーテとサンチョのコンビは、ますます絶好調です。
ばかばかしいことを、大まじめでやってしまうところが、実に味わい深いです。
「偉大な騎士は皆、絶望と狂乱を経験した。だから自分も」と、ドン・キホーテは、
ズボンを脱ぎ、下半身をあらわにして、宙返りをし・・・P124の挿し絵は笑えます。
途中から、ドン・キホーテを故郷に帰そうとする司祭と床屋のコンビが登場します。
このコンビが、ドン・キホーテとサンチョの旅を、いっそう面白くしてくれます。
しかしながら、悪乗りしてドン・キホーテを笑いものにする司祭や床屋たちよりも、
笑いもののドン・キホーテとサンチョの方が、ずっと立派に見えるから不思議です。
さて、第24章では、謎の青年ガルデニオが登場して、物語に新しい展開があります。
第28章ではドロテーアも出て来て、物語が重層的になり、一段と面白くなりました。
ガルデニオはどうなるのか? ドロテーアはどうなるのか?
この作中作が意外にも面白くて、ドン・キホーテたち以上に気になりました。
まだ二冊目ですが、ここまで読んで思ったことが一つあります。それは・・・
「ドン・キホーテほどの名作は、完訳を読まなければいけない」ということです。
確かに冗長な部分はありますが、そこもそれなりに面白いです。
また牛島訳は本当にすばらしいです。当時のスペインの空気まで伝わってきます。
さいごに。(娘は大忙し)
娘は中学に入ってから、部活動と、学校の宿題と、塾の宿題で、大忙しです。
最近は、夜中の12時近くまで宿題をやっていることが、たまにあります。
そういうときは、睡眠時間が足りなくて眠そうなので、少し心配になります。
少しずつ慣れていって、宿題を効率よくこなせるようになるといいのですが。
2019-06-02 04:00
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