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2020年6月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]

 2020年6月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社やamazonの、HPやメルマガを、参考にしています。


・6/10 「ほら吹き男爵の冒険」 ヒュルガー (光文社古典新訳文庫)
 → 18世紀にドイツで出た冒険譚で、児童向けの物語としても有名。買い。

・6/10 「好古家の怪談集」 M・R・ジェイムズ (光文社古典新訳文庫)
 → 19世紀的な英国の怪奇小説集。創元推理版が絶版。貴重な新訳。買い。

・6/12 「イタリア絵画史」 ロベルト・ロンギ (ちくま学芸文庫)
 → イタリア美術史の第一人者による伝説的な講義。図版が多ければ、買い。

・6/24 「小公子」 バーネット (新潮文庫)
 → 「秘密の花園」と並ぶ作者の代表作の一冊。「小公女」とセットで買い。

ほら吹き男爵の冒険 (光文社古典新訳文庫)

ほら吹き男爵の冒険 (光文社古典新訳文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: 文庫



消えた心臓/マグヌス伯爵 (光文社古典新訳文庫)

消えた心臓/マグヌス伯爵 (光文社古典新訳文庫)

  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2020/06/10
  • メディア: 文庫



イタリア絵画史 (ちくま学芸文庫 (ロ-12-1))

イタリア絵画史 (ちくま学芸文庫 (ロ-12-1))

  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2020/06/12
  • メディア: 文庫



小公子

小公子

  • 作者: フランシス・ホジソン・バーネット
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/06/24
  • メディア: 文庫



◎ コルタサルの「石蹴り遊び」をどうするか?

 今年の読書テーマは、「20世紀ラテンアメリカ文学」です。
 中でも、ブームの5人衆の代表作は、全て読みたいと思っています。

 問題は、現在、文庫本で出ていない作品がとても多いということです。
 文庫本の購入にこだわる私としては、このことがとても困るのです。

 ガルシア・マルケスの「百年の孤独」、フエンテスの「澄みわたる大地」、
 ホセ・ドノソの「夜のみだらな鳥」は、しかたがない、単行本で読もう。

 バルガス・リョサの「緑の家」は、岩波文庫で出ているので購入しました。
 ほかにも岩波文庫の「密林の語り部」を購入。岩波さん、ありがとうございます。

 問題は、コルタサルの「石蹴り遊び」です。
 集英社文庫版は何年も前から絶版です。中古で上下揃いだと4000円になります!

 中古の文庫本を買う場合の、私の許容範囲は1冊1000円です。2冊で2000円。
 2冊で4000円は、許容範囲を大きく超えています。これ以下では出ていません。

 文庫ではなく、単行本だと、全1冊で、中古が、送料込みで2000円ほどです。
 しかし、中古とはいえ、文庫本があるのに、単行本を選ぶっていうのもねえ・・・

 現在、思い切って、「『石蹴り遊び』は読まない」という選択を検討中です。
 コルタサルは、短編小説が岩波から出ているから、それを読めばいいだろう、と。

 確かに「石蹴り遊び」はヒット作ですが、無理して読むべき作品でもないかと。
 岩波さんか古典新訳さんが新訳を出してくれるのを期待して、焦らず待ちましょう。


◎ マシャード・ジ・アシスの「ブラス・クーバスの死後の回想」は手に入る!

 マシャードはブラジルの文豪で、ラテン・アメリカ文学に多大な影響を与えました。
 代表作「ブラス・クーバスの死後の回想」は、2012年に古典新訳文庫入りしました。

 ところが、この名作が、いつのまにか絶版となっていたのです。
 アマゾンでは、中古が4000円超です。(5/25時点)

 そこで、いろいろ探ってみた結果、hontoでは定価で手に入ることが分かりました。
 私は、繁華街に丸善ジュンク堂ができてから、hontoの会員になっています。

 hontoでは、全国の系列の書店から在庫を探して、受け取り店に届けてくれます。
 届くまでに1~3週間かかりますが、そんなことは、まったく気になりません。

 新品の本が、定価で手に入る・・・
 そういう当たり前のことを、当たり前にやってくれる書店が、一番ありがたいです。


◎ 書店で幅を利かせる文具コーナーについて

 最近の書店は、たいてい文房具を置いています。
 しかも、どの書店でも、文房具売り場がどんどん大きくなっています。

 先日、近所の書店が、文具コーナーを広げて、文庫本コーナーを半減しました。
 文庫本が目当ての私にとって、このお店の魅力も、半減してしまいました。

 文具売り場を広げるのは、本よりも文具の方が利益が出るからだと思います。
 (学生の頃バイトしていた書店で、「本は粗利が少ない」と聞きました。)

 しかしこれでは、本好きの客(常連さん)が、どんどん減ってしまいます。
 長い目で見ると、書店にとって大きなマイナスになるように思います。

 私としては、文庫売り場がこれ以上無くならないようお願いしたい。
 そのためには、できるだけネットではなく、地元の書店で文庫本を買いたい。


◎ さいごに。(新しい生活様式によって、失われた至福の時間)

 「新しい生活スタイル」というものが、急速に広がっています。
 その結果、「カフェで読書」という、私の至福の時間は取りにくくなりました。

 カフェでは、「長居するな、とっとと食べて、とっとと出ろ」という雰囲気です。
 客席を大幅に削ったお店も多くて、もう読書のために立ち寄ることはできません。

 週に一度、職場帰りに立ち寄り、450円の紅茶で、小一時間、好きな本を読む・・・
 早くコロナが終息して、再びそのような時間が持てるようになってほしいです。

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