大地(三) [20世紀アメリカ文学]
「大地(三)」 パール・バック作 小野寺健訳 (岩波文庫)
軍閥の巨頭にのし上がった王虎と、その息子で農業を愛する王元の物語です。
前半は第二部「息子たち」の続きで、後半から第三部「崩壊した家」に入ります。
二万の軍を持つ巨頭となった王虎(ワン・フー)は、さらに領土を広げました。
遠征から帰ると、二人の妻が赤ん坊を抱いていました。男の子と女の子です。
息子ができてから、王虎の野心はすべて、後継者である息子のためとなりました。
ところが息子は軍事にはまったく興味を示さず、野良仕事をしたいようなのです。
あるとき王虎は息子の顔立ちを見て、これは祖母の阿蘭ゆずりだと気づきました。
そして息子は、かつて阿蘭が住んでいた土の家で暮らしたい、と言い出すのです。
息子は農作業を学びたかったものの、南部の軍事学校に入れられました。
そして久々に帰ってきた息子は、革命軍の服を着ていて・・・
息子に期待する父、父が疎ましい息子。息子を愛する父、父から離れたがる息子。
「大地(三)」では、父と息子の世代間の隔絶が、大きなテーマとなっています。
興味深いのは、息子が祖母の阿蘭の生まれ変わりのようにも読み取れる点です。
三代目にして王家は先祖がえりをし、息子はまた農作業を始めて・・・
さて、この巻の後半から、第四部「崩壊した家」。まったく違う展開をします。
息子の王元(ワン・ユアン)は都会に出て、妹の愛蘭(アイラン)と暮らし・・・
南部では革命軍の勢力が日に日に増していきます。社会はどうなってしまうのか?
王元には今一度、百姓として人生をやり直してほしいのですが、どうなることやら。
ところで、第一巻は、最も味わい深い巻でした。第二巻は、最も面白い巻でした。
しかし第三巻は、ただのつなぎのようなのです。次巻の第四巻に期待します。
さいごに。(スランプ)
娘は春先の大会で140センチのベストタイを跳んでから、壁にぶつかっています。
踏切がうまくいかなくなって、体がふわっと浮きません。
それでも先日の大会では、なんとか3回目で140センチをクリアしました。
これが少しずつ自信になっていけばいいのですが・・・
軍閥の巨頭にのし上がった王虎と、その息子で農業を愛する王元の物語です。
前半は第二部「息子たち」の続きで、後半から第三部「崩壊した家」に入ります。
二万の軍を持つ巨頭となった王虎(ワン・フー)は、さらに領土を広げました。
遠征から帰ると、二人の妻が赤ん坊を抱いていました。男の子と女の子です。
息子ができてから、王虎の野心はすべて、後継者である息子のためとなりました。
ところが息子は軍事にはまったく興味を示さず、野良仕事をしたいようなのです。
あるとき王虎は息子の顔立ちを見て、これは祖母の阿蘭ゆずりだと気づきました。
そして息子は、かつて阿蘭が住んでいた土の家で暮らしたい、と言い出すのです。
息子は農作業を学びたかったものの、南部の軍事学校に入れられました。
そして久々に帰ってきた息子は、革命軍の服を着ていて・・・
息子に期待する父、父が疎ましい息子。息子を愛する父、父から離れたがる息子。
「大地(三)」では、父と息子の世代間の隔絶が、大きなテーマとなっています。
興味深いのは、息子が祖母の阿蘭の生まれ変わりのようにも読み取れる点です。
三代目にして王家は先祖がえりをし、息子はまた農作業を始めて・・・
さて、この巻の後半から、第四部「崩壊した家」。まったく違う展開をします。
息子の王元(ワン・ユアン)は都会に出て、妹の愛蘭(アイラン)と暮らし・・・
南部では革命軍の勢力が日に日に増していきます。社会はどうなってしまうのか?
王元には今一度、百姓として人生をやり直してほしいのですが、どうなることやら。
ところで、第一巻は、最も味わい深い巻でした。第二巻は、最も面白い巻でした。
しかし第三巻は、ただのつなぎのようなのです。次巻の第四巻に期待します。
さいごに。(スランプ)
娘は春先の大会で140センチのベストタイを跳んでから、壁にぶつかっています。
踏切がうまくいかなくなって、体がふわっと浮きません。
それでも先日の大会では、なんとか3回目で140センチをクリアしました。
これが少しずつ自信になっていけばいいのですが・・・
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