インスマンの影2 [20世紀アメリカ文学]
「インスマスの影 クトゥルー神話傑作選」
H・P・ラヴクラフト作 南條竹則編訳 (新潮文庫)
タイトル作や「クトゥルーの呼び声」など、代表作を含む怪奇幻想小説傑作選です。
作者は、クトゥルー神話の創始者として、広く知られるようになった存在です。
「暗闇の出没者」は、闇をさまよう神ニャルラトホテプが登場します。
作家のブレイクは、その黒々とした教会に邪悪なものが潜むという話を聞きました。
ブレイクはその教会へ忍び込み、奇怪な怪物が彫られている金属の箱を見つけました。
彼がその中の多面体の石を凝視してから、教会の中で何かが出没したようなのです。
「輝くトラペゾヘドロン」とは何か? 目覚めた「暗闇の出没者」とは何者か?
街じゅうが停電して暗闇に包まれたとき、それは這い出してきて・・・
タイトル作「インスマンの影」は、クトゥルーのしもべ「深きものら」が登場します。
編訳者解説では、「疑いなくラヴクラフトの最高傑作の一つ」と紹介されています。
1927年に旅をしていた「私」は、誰もが毛嫌いする街インスマスに立ち寄りました。
その街の者は悪魔崇拝をしていて、地獄の鬼を連れ帰ったのだと言われていました。
インスマスはさびれていて、時々見かける人間は、魚か蛙のような顔をしていました。
その日「私」は酔っぱらいの老人から、この街にまつわる伝説的な物語を聞きました。
悪魔崇拝の噂は本当か? 住民はなぜ皆「インスマス面」なのか?
老人からインスマスの秘密を聞き出したとき、「私」の身には危険が迫って・・・
すごい話です。読み始めたらクルトゥー神話の世界にどっぷりと没入してしまいます。
この作品はとても有名で、ラジオドラマになっています。ユーチューブで見られます。
以上、この本には全7編が収録されています。
超短編の「ニャルラトホテプ」以外は、すべて読む価値の高い作品ばかりです。
「クトゥルー神話傑作選」の第二弾が、「狂気の山脈にて」です。(未読)
「インスマスの影」同様、新訳なのでとても読みやすいという噂です。
ラヴクラフトの同僚には、「英雄コナン」を書いたロバート・E・ハワードがいます。
1936年にハワードが自殺し、翌37年にはラヴクラフトも亡くなったのでした。
「コナンと髑髏の都」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-04-02
「コナンと石碑の呪い」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-04-11
クトゥルー神話は、ラヴクラフトがパルプマガジンに書き継いで作り上げた世界です。
それをダーレスが分かりやすく体系化し、現在では多くの作家に影響を与えています。
さいごに。(飲み会がないことの快適さに慣れて)
うちの職場は60人超になるため忘年会は自粛。会場のホテルをキャンセルしました。
このことは一部の職員から、コロナによる好ましい変化として歓迎されています。
職場の飲み会は本当に必要なのか、ということを改めて考える契機となりました。
ある人曰く「飲み会のないことの快適さに慣れてしまった。もう昔には戻れない!」
H・P・ラヴクラフト作 南條竹則編訳 (新潮文庫)
タイトル作や「クトゥルーの呼び声」など、代表作を含む怪奇幻想小説傑作選です。
作者は、クトゥルー神話の創始者として、広く知られるようになった存在です。
「暗闇の出没者」は、闇をさまよう神ニャルラトホテプが登場します。
作家のブレイクは、その黒々とした教会に邪悪なものが潜むという話を聞きました。
ブレイクはその教会へ忍び込み、奇怪な怪物が彫られている金属の箱を見つけました。
彼がその中の多面体の石を凝視してから、教会の中で何かが出没したようなのです。
「輝くトラペゾヘドロン」とは何か? 目覚めた「暗闇の出没者」とは何者か?
街じゅうが停電して暗闇に包まれたとき、それは這い出してきて・・・
タイトル作「インスマンの影」は、クトゥルーのしもべ「深きものら」が登場します。
編訳者解説では、「疑いなくラヴクラフトの最高傑作の一つ」と紹介されています。
1927年に旅をしていた「私」は、誰もが毛嫌いする街インスマスに立ち寄りました。
その街の者は悪魔崇拝をしていて、地獄の鬼を連れ帰ったのだと言われていました。
インスマスはさびれていて、時々見かける人間は、魚か蛙のような顔をしていました。
その日「私」は酔っぱらいの老人から、この街にまつわる伝説的な物語を聞きました。
悪魔崇拝の噂は本当か? 住民はなぜ皆「インスマス面」なのか?
老人からインスマスの秘密を聞き出したとき、「私」の身には危険が迫って・・・
すごい話です。読み始めたらクルトゥー神話の世界にどっぷりと没入してしまいます。
この作品はとても有名で、ラジオドラマになっています。ユーチューブで見られます。
以上、この本には全7編が収録されています。
超短編の「ニャルラトホテプ」以外は、すべて読む価値の高い作品ばかりです。
「クトゥルー神話傑作選」の第二弾が、「狂気の山脈にて」です。(未読)
「インスマスの影」同様、新訳なのでとても読みやすいという噂です。
ラヴクラフトの同僚には、「英雄コナン」を書いたロバート・E・ハワードがいます。
1936年にハワードが自殺し、翌37年にはラヴクラフトも亡くなったのでした。
「コナンと髑髏の都」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-04-02
「コナンと石碑の呪い」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-04-11
クトゥルー神話は、ラヴクラフトがパルプマガジンに書き継いで作り上げた世界です。
それをダーレスが分かりやすく体系化し、現在では多くの作家に影響を与えています。
さいごに。(飲み会がないことの快適さに慣れて)
うちの職場は60人超になるため忘年会は自粛。会場のホテルをキャンセルしました。
このことは一部の職員から、コロナによる好ましい変化として歓迎されています。
職場の飲み会は本当に必要なのか、ということを改めて考える契機となりました。
ある人曰く「飲み会のないことの快適さに慣れてしまった。もう昔には戻れない!」
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