史記・列伝1 [古代文学]
「史記・列伝」 司馬遷著 小竹文夫・小竹武夫訳 (ちくま学芸文庫)
列伝は、国に仕えて時代を動かした人物の一代記を、年代順にまとめたものです。
ちくま学芸文庫から4分冊で出ています。1971年の訳です。
史記は、本紀、表、書、世家、列伝から成っています。
最後の列伝は全70巻です。史記の最も面白い部分だとも言われています。
管仲と鮑叔(管鮑の交わり)、孫臏と龐涓の対決、勾践と夫差(臥薪嘗胆)、
商鞅の変法、蘇秦と張儀(合従連衡)、孟嘗君とその食客(鶏鳴狗盗)・・・
と、ちくま学芸文庫版「史記・列伝」の1巻目だけでも、見どころ満載です。
読んでいて、「この話知ってる!」という、有名な逸話がたくさんありました。
面白かったのは、蘇秦と張儀の二人の因縁です。
高校時代の授業では、蘇秦の遊説の場面(合従策)だけしか学びませんでした。
しかし、蘇秦の死後、その合従策を、旧友である張儀が連衡策で打ち破ります。
そのことによって、張儀は秦の統一に、大きな貢献をしたのでした。
恥ずかしながら、蘇秦の合従を学んで30年経た今、張儀の連衡策を知りました。
それまで単独のエピソードだったものが、ようやく歴史の中でつながりました。
そして、「史記・列伝」の2巻目に行くと・・・
李斯、張耳と陳余、黥布、韓信、樊噲等、項羽と劉邦の戦いの英雄たちが登場!
しかし、最も面白いのは、なんといっても「呂不韋」の巻です。
こういうとんでもない悪党が、歴史を本当に面白くしてくれるのです。
もともとは商人で、将来の投資のつもりで、秦王の子の「子楚」を支援しました。
計略を用いて子楚を秦王の座に着かせ、自分の子を身ごもった女を譲って・・・
私はてっきり、この始皇帝誕生秘話は、興味本位の伝承だと思っていました。
まさか、正史である「史記」に、ここまではっきりと書いてあるとは!
また、「李斯」の巻で存在感を示していたのは、李斯自身よりも「趙高」でした。
その悪党ぶりは鮮やか。時代がこういう汚れ役を、求めていたのかもしれません。
ところで、列伝は本紀よりも細切れになっていて、登場人物が多いです。
似たような名前の人物が、次から次に現れて、色んな人物とつながっています。
そのため、読んでいる途中で、頭の中がごちゃごちゃしてきました。
再登場する人物については、何度も初出のページに戻って読み返しました。
そういうわけで、少し読みにくくて、読み終わるまで時間がかかりました。
邪道ですが、その巻を読む前に、ネット等で予備知識を仕入れた方がいいです。
ちなみに私は、徳間文庫から出ている「史記小事典」を購入しました。
邪道ですが、その「概要」をつかんで頭を整理してから、本文を読んでいます。
さいごに。(年賀状作成)
2年前までは、娘のアップ写真を使って、私が一家の年賀状を作っていました。
そんな「親バカ」年賀状は、妻から却下されて、今では別々に作成しています。
郵便局の無料アプリ「はがきデザインキット」が、便利なので使っています。
今年は娘も、自分だけの年賀状をデザインしていました。
列伝は、国に仕えて時代を動かした人物の一代記を、年代順にまとめたものです。
ちくま学芸文庫から4分冊で出ています。1971年の訳です。
史記は、本紀、表、書、世家、列伝から成っています。
最後の列伝は全70巻です。史記の最も面白い部分だとも言われています。
管仲と鮑叔(管鮑の交わり)、孫臏と龐涓の対決、勾践と夫差(臥薪嘗胆)、
商鞅の変法、蘇秦と張儀(合従連衡)、孟嘗君とその食客(鶏鳴狗盗)・・・
と、ちくま学芸文庫版「史記・列伝」の1巻目だけでも、見どころ満載です。
読んでいて、「この話知ってる!」という、有名な逸話がたくさんありました。
面白かったのは、蘇秦と張儀の二人の因縁です。
高校時代の授業では、蘇秦の遊説の場面(合従策)だけしか学びませんでした。
しかし、蘇秦の死後、その合従策を、旧友である張儀が連衡策で打ち破ります。
そのことによって、張儀は秦の統一に、大きな貢献をしたのでした。
恥ずかしながら、蘇秦の合従を学んで30年経た今、張儀の連衡策を知りました。
それまで単独のエピソードだったものが、ようやく歴史の中でつながりました。
そして、「史記・列伝」の2巻目に行くと・・・
李斯、張耳と陳余、黥布、韓信、樊噲等、項羽と劉邦の戦いの英雄たちが登場!
しかし、最も面白いのは、なんといっても「呂不韋」の巻です。
こういうとんでもない悪党が、歴史を本当に面白くしてくれるのです。
もともとは商人で、将来の投資のつもりで、秦王の子の「子楚」を支援しました。
計略を用いて子楚を秦王の座に着かせ、自分の子を身ごもった女を譲って・・・
私はてっきり、この始皇帝誕生秘話は、興味本位の伝承だと思っていました。
まさか、正史である「史記」に、ここまではっきりと書いてあるとは!
また、「李斯」の巻で存在感を示していたのは、李斯自身よりも「趙高」でした。
その悪党ぶりは鮮やか。時代がこういう汚れ役を、求めていたのかもしれません。
ところで、列伝は本紀よりも細切れになっていて、登場人物が多いです。
似たような名前の人物が、次から次に現れて、色んな人物とつながっています。
そのため、読んでいる途中で、頭の中がごちゃごちゃしてきました。
再登場する人物については、何度も初出のページに戻って読み返しました。
そういうわけで、少し読みにくくて、読み終わるまで時間がかかりました。
邪道ですが、その巻を読む前に、ネット等で予備知識を仕入れた方がいいです。
ちなみに私は、徳間文庫から出ている「史記小事典」を購入しました。
邪道ですが、その「概要」をつかんで頭を整理してから、本文を読んでいます。
さいごに。(年賀状作成)
2年前までは、娘のアップ写真を使って、私が一家の年賀状を作っていました。
そんな「親バカ」年賀状は、妻から却下されて、今では別々に作成しています。
郵便局の無料アプリ「はがきデザインキット」が、便利なので使っています。
今年は娘も、自分だけの年賀状をデザインしていました。
コメント 0