ヴィルヘルム・テル [19世紀ドイツ北欧文学]
「ヴィルヘルム・テル」 シラー作 桜井政隆・桜井国隆訳 (岩波文庫)
スイスの英雄ヴィルヘルム・テルを中心に、代官に抵抗する人民を描いた戯曲です。
シラーの最後の完成作です。オペラなど、多くの作品に影響を与えました。
今年2017年2月に岩波文庫から復刊されました。今が購入のチャンスです。
初版は1929年(昭和4年)ですが、1957年に改訳されていてストレスなく読めます。
ウーリーのヴィルヘルム・テルは、誠実で義理堅く、弓の名手としても有名でした。
当時ウーリー州では、オーストリーの代官ゲスラーによる悪政が行われていました。
あるときテルは、代官の手下に突然呼び止められて、逮捕されてしまいました。
というのも、代官の「帽子を拝まなかった」ためです。
テルをかばう人々と手下の間で騒ぎとなり、そこへゲスラー本人がやってきました。
そして有名な一場面。「この子の頭から林檎を射おとすのだぞ。」・・・
私はこの後、無事に林檎を射落として、めでたしめでたしとなると思っていました。
しかし、この後もう一波乱あるのですね。この後の展開が、むしろ面白かったです。
ゲスラーに、矢を二本持っていたことを見とがめられて、テルが答えた言葉は?
テルはいかにして危機を脱し、いかにして伝説的英雄となったのか?
また、テルを取り巻く人々のエピソードも印象に残りました。
たとえば、ルーデンツとベンダ嬢、ルーデンツと老男爵、メルヒタールと父など。
その一方で、少し盛り込みすぎだとも思いました。おなかいっぱいです。
皇帝暗殺の話はいらないのでは? 話の焦点がぼやけたように感じました。
さて、この名作が絶版で、時々復刊されるのを待つだけという状況は、嘆かわしい。
ぜひどこかの文庫で、新訳を出してほしいです。
シラーの作品で最近復刊されていない傑作に、「オルレアンの少女」があります。
これはぜひ岩波さんで復刊してほしい。(地道に復刊リクエストをするしかないか)
さいごに。(出勤が早くなって)
4月から出勤が少し早くなって、娘の登校する姿が見られるようになりました。
車で娘たちチビッコ軍団を追い越していくのが、毎朝の楽しみになりました。
スイスの英雄ヴィルヘルム・テルを中心に、代官に抵抗する人民を描いた戯曲です。
シラーの最後の完成作です。オペラなど、多くの作品に影響を与えました。
今年2017年2月に岩波文庫から復刊されました。今が購入のチャンスです。
初版は1929年(昭和4年)ですが、1957年に改訳されていてストレスなく読めます。
ウーリーのヴィルヘルム・テルは、誠実で義理堅く、弓の名手としても有名でした。
当時ウーリー州では、オーストリーの代官ゲスラーによる悪政が行われていました。
あるときテルは、代官の手下に突然呼び止められて、逮捕されてしまいました。
というのも、代官の「帽子を拝まなかった」ためです。
テルをかばう人々と手下の間で騒ぎとなり、そこへゲスラー本人がやってきました。
そして有名な一場面。「この子の頭から林檎を射おとすのだぞ。」・・・
私はこの後、無事に林檎を射落として、めでたしめでたしとなると思っていました。
しかし、この後もう一波乱あるのですね。この後の展開が、むしろ面白かったです。
ゲスラーに、矢を二本持っていたことを見とがめられて、テルが答えた言葉は?
テルはいかにして危機を脱し、いかにして伝説的英雄となったのか?
また、テルを取り巻く人々のエピソードも印象に残りました。
たとえば、ルーデンツとベンダ嬢、ルーデンツと老男爵、メルヒタールと父など。
その一方で、少し盛り込みすぎだとも思いました。おなかいっぱいです。
皇帝暗殺の話はいらないのでは? 話の焦点がぼやけたように感じました。
さて、この名作が絶版で、時々復刊されるのを待つだけという状況は、嘆かわしい。
ぜひどこかの文庫で、新訳を出してほしいです。
シラーの作品で最近復刊されていない傑作に、「オルレアンの少女」があります。
これはぜひ岩波さんで復刊してほしい。(地道に復刊リクエストをするしかないか)
さいごに。(出勤が早くなって)
4月から出勤が少し早くなって、娘の登校する姿が見られるようになりました。
車で娘たちチビッコ軍団を追い越していくのが、毎朝の楽しみになりました。
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