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臨死体験2 [心理・宗教・オカルト]

 「臨死体験(下)」 立花隆 (文春文庫)


 膨大な取材ノートをもとに、臨死体験とは何なのかを追求したノンフィクションです。
 1991年にNHKスペシャルで放送された番組の、取材ノートを元にまとめられました。


臨死体験 下 (文春文庫)

臨死体験 下 (文春文庫)

  • 作者: 立花 隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/03/10
  • メディア: 文庫



 下巻もまた、非常に多くの事例が紹介されます。上巻同様とても内容が濃いです。
 ムーディ、モンロー、リリーと、臨死体験研究の有名どころの3人が登場します。

 1人目のレイモンド・ムーディは、臨死体験研究のゴッドファーザーです。
 1975年に「かいまみた死後の世界」を出して、臨死体験研究を本格化させました。

 「この世とあの世とは時間的にも空間的にもわかれているのではなく、実はつながっ
 ているのではないか。いやもっといえば、同じ世界なのではないか。同じ世界なのに、
 見え方がちがっているのではないかと思うのです。」(P61)

 「我々はこの世では、実はほとんど何も見ていないに等しい。死によって、人間の認
 識能力はとてつもなく拡大し、これまで見えなかったいろんなものが見えてくる。」

 さすが、臨死体験研究の先駆者です。
 死は、同じ世界における見えない空間への旅立ちなのか? とても考えさせられます。

 2人目のロバート・A・モンローは、かの有名なモンロー研究所を創始した人物です。
 彼独特の所は、たいていの人は訓練しだいで体外離脱ができる、と言っている所です。

 体外への脱出方法が書かれた部分は、この本の圧巻でしょう。
 ヘミ・シンクとかフォーカス10とか、ムー民にお馴染みの用語が、次々と登場します。

 ちなみにヘミ・シンクとは、異なった周波数の音声刺激を、両耳に与える技術です。
 これによって、被検者を覚醒させたり、さまざまな意識状態に導くことができます。

 フォーカス10とは、ヘミ・シンクによってもたらされる、ある特別な意識状態です。
 体は眠っているのに頭は覚醒している状態で、これは体外離脱体験に近い状態です。

 今では多くの人が、簡単に体外離脱できる方法を、ネットで紹介しています。
 ちょっと怖いですね。試してみて帰って来られなくなったら、どうするのでしょう。

 3人目のジョン・C・リリーは、隔離タンクでの感覚遮断の研究をしています。
 光や音や触覚等を遮断したタンクに入り、特別な意識状態を体験するというもの。

 そのとき、宗教的神秘体験と同じ状態、宗教的悟りが得られた状態だと言います。
 やがてリリーは、体外離脱や臨死体験と同じ体験を、何度も積み重ねていきました。

 その臨死体験で、二人のガイドから、時空間も人間も仮の存在だと教えられました。
 次元のない空間で、ガイドたちはこの世界で起こることを制御していて・・・

 さて、この本には、信じられないことばかりが書かれています。
 もし、著者が立花隆でなかったら、一笑に付していたかもしれません。

 ここに書かれていることすべてを信じることはできないけど、非常に興味深いです。
 ぜひ時間があるときに、もう一度じっくりと読み直したいです。

 さいごに。(意外に良かった市政資料館)

 名古屋城から1キロぐらい歩いたところに、名古屋市市政資料館があります。
 もと裁判所ということで、とても立派な洋館でした。中もとてもきれいでした。

 映画のロケも行われるとのこと。今回の旅行で一番写真を撮ったのがここでした。
 ただし地下牢では、ヘンなものが写ったら嫌なので、撮るのを控えました。
DSCF5752-2.jpg

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