大いなる眠り [20世紀アメリカ文学]
「大いなる眠り」 レイモンド・チャンドラー作 村上春樹訳 (ハヤカワ文庫)
私立探偵のマーロウが、資産家の依頼で調査中、殺人事件に巻き込まれる物語です。
1939年に出たマーロウ・シリーズ第1作。ハードボイルド小説の古典中の古典です。
私立探偵のフィリップ・マーロウは、元地方検事の捜査員。33歳で独身、長身の男。
依頼者の大富豪スターンウッドは、ガイガーという悪党にゆすられていました。
次女のカーメンが賭博で作った借金の、1000ドルの借用書が送られてきたのです。
また、長女ヴィヴィアンの夫が、1か月ほど前から行方不明となっていました。
マーロウはさっそく調査に乗り出し、脅迫者ガイガーの隠れ家を突き止めました。
その家にまさに乗り込もうとした瞬間、中で銃声が三発とどろいたのです。
中ではガイガーが、何者かに撃ち殺されていて・・・
また、裸のカーメンが酩酊していたので、マーロウは連れ出して・・・
誰が殺した? なぜ殺した? と考えているうちに、第2第3の殺人が起きます。
ブロットが込み入っているので、私は話についていくことができませんでした。
余談ですが、最大の危機が女によって簡単に救われる点が、私は納得できません。
あれはクライマックスでしょう。マーロウ自身の能力で、切り開いてほしかった。
また、オーエンを殺したのが誰なのか、読み終わっても分かりませんでした。
なんとそれは、作者さえ知らないと言うのです。(「訳者あとがき」参考。)
さらに、最後の対決が描かれていないので、ラストがいまひとつすっきりしません。
映画「三つ数えろ」では、その点が改善され、印象的なラストになっていました。
というように、いくつかの難点はあるものの、本書は文学史上に残る名作です。
というのも、フィリップ・マーロウが、初めて登場した作品だからです。
この作品の最大の魅力は、私立探偵マーロウの「ハードボイルド」な魅力です。
仕事に対する確固たる信念を持ち、淡々とやるべきことをやる姿は、カッコいい。
また、マーロウと登場人物との会話も、魅力のひとつです。
たとえばスターンウッド将軍に、地方検事の捜査員をやめた理由を聞かれた場面。
「解雇されたのです。命令不服従ということで。命令不服従については、私には多
少の実績があります、将軍」
「そいつは私もご同様だ。それくらいでなくちゃ話にならん。」(P16)
この一作で、マーロウのファンができたのでしょう。すぐにシリーズ化されました。
ハヤカワ文庫で出ていた旧版が、次々と村上春樹訳で蘇ったのはうれしい限りです。
若い頃、本書が原作で、ハンフリー・ボガード主演の「三つ数えろ」を見ました。
細かい部分はまったく覚えていません。ただ、ボギーがカッコ良かったです。
さいごに。(にんにくみそ)
最近、「にんにくみそ」にはまっています。ご飯のおともにサイコーです。
焼き肉などに付けてもいいのですが、私はご飯に混ぜて食べるのが一番好きです。
私はいつも近所のスーパーで買いますが、置いてある店と置いてない店があります。
楽天で買うこともできますが、送料の方がずっと高くつくのでおススメできません。
私立探偵のマーロウが、資産家の依頼で調査中、殺人事件に巻き込まれる物語です。
1939年に出たマーロウ・シリーズ第1作。ハードボイルド小説の古典中の古典です。
私立探偵のフィリップ・マーロウは、元地方検事の捜査員。33歳で独身、長身の男。
依頼者の大富豪スターンウッドは、ガイガーという悪党にゆすられていました。
次女のカーメンが賭博で作った借金の、1000ドルの借用書が送られてきたのです。
また、長女ヴィヴィアンの夫が、1か月ほど前から行方不明となっていました。
マーロウはさっそく調査に乗り出し、脅迫者ガイガーの隠れ家を突き止めました。
その家にまさに乗り込もうとした瞬間、中で銃声が三発とどろいたのです。
中ではガイガーが、何者かに撃ち殺されていて・・・
また、裸のカーメンが酩酊していたので、マーロウは連れ出して・・・
誰が殺した? なぜ殺した? と考えているうちに、第2第3の殺人が起きます。
ブロットが込み入っているので、私は話についていくことができませんでした。
余談ですが、最大の危機が女によって簡単に救われる点が、私は納得できません。
あれはクライマックスでしょう。マーロウ自身の能力で、切り開いてほしかった。
また、オーエンを殺したのが誰なのか、読み終わっても分かりませんでした。
なんとそれは、作者さえ知らないと言うのです。(「訳者あとがき」参考。)
さらに、最後の対決が描かれていないので、ラストがいまひとつすっきりしません。
映画「三つ数えろ」では、その点が改善され、印象的なラストになっていました。
というように、いくつかの難点はあるものの、本書は文学史上に残る名作です。
というのも、フィリップ・マーロウが、初めて登場した作品だからです。
この作品の最大の魅力は、私立探偵マーロウの「ハードボイルド」な魅力です。
仕事に対する確固たる信念を持ち、淡々とやるべきことをやる姿は、カッコいい。
また、マーロウと登場人物との会話も、魅力のひとつです。
たとえばスターンウッド将軍に、地方検事の捜査員をやめた理由を聞かれた場面。
「解雇されたのです。命令不服従ということで。命令不服従については、私には多
少の実績があります、将軍」
「そいつは私もご同様だ。それくらいでなくちゃ話にならん。」(P16)
この一作で、マーロウのファンができたのでしょう。すぐにシリーズ化されました。
ハヤカワ文庫で出ていた旧版が、次々と村上春樹訳で蘇ったのはうれしい限りです。
ロング・グッドバイ (ハヤカワ・ミステリ文庫 チ 1-11)
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/09/09
- メディア: 文庫
若い頃、本書が原作で、ハンフリー・ボガード主演の「三つ数えろ」を見ました。
細かい部分はまったく覚えていません。ただ、ボギーがカッコ良かったです。
さいごに。(にんにくみそ)
最近、「にんにくみそ」にはまっています。ご飯のおともにサイコーです。
焼き肉などに付けてもいいのですが、私はご飯に混ぜて食べるのが一番好きです。
私はいつも近所のスーパーで買いますが、置いてある店と置いてない店があります。
楽天で買うこともできますが、送料の方がずっと高くつくのでおススメできません。
- ショップ: ココデカウ
- 価格: 237 円
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