私が読むのを途中でやめた本たち [その他・雑感]
私が読むのを途中でやめた本たち
私は毎月10冊ほどの本を買い、読み終わったものをこのブログで紹介しています。
一方で、最後まで読まない本もあります。今月は、特にそういう本が多かったです。
もちろん私は本を買う時、じっくり下調べをします。ミスマッチを無くしたいので。
ほとんどの本は書店に足を運んで、目次やまえがきを読んでから購入しています。
しかし、今月最後まで読まなかった本は、なんと6冊にのぼりました。
普段はそういう本について記事にしませんが、今回は反省も込めて書いてみます。
*これらの本は、あくまでも、たまたま私には合わなかった本たちです。
いずれもすばらしい本たちであって、読む価値はあると考えています。
その1「探偵ガリレオ」東野圭吾(文春文庫)
説明のつかない怪事件を、物理学科助教授の湯川が解明する、連作短編集です。
「秘密」がとても良かったので、「東野圭吾の他の作品も」と思って読みました。
アマゾンのレビューが多くて評価が高く、ドラマにもなっているので期待しました。
ところが、第一章「燃える」が、私にとってはイマイチでした。
大がかりな仕掛けを作ったわりに、動機があまりにも幼稚で情けない気がしました。
短編だから仕方ないけど、あっさりしていて「秘密」で味わった感動がありません。
第一章で見限ったのは早すぎるかもしれませんが、先を読む気がしなくなりました。
東野圭吾には優れた作品が多いので、時間があるのなら他の作品を読みたいです。
ちなみに、私の読書仲間は、「白夜行」「手紙」などの長編を勧めてくれました。
その2「黒死館殺人事件」小栗虫太郎(河出文庫)
降矢木家の黒死館でおこる連続殺人事件を、弁護士の法水が解明する探偵小説です。
三大奇書の一冊です。昨年「ドグラ=マグラ」を読んで興味を持ちました。
とにかく探偵役を初めとして、登場人物がべちゃくちゃとしゃべりまくります。
その話の内容がとてもマニアックで、確かに興味をそそられる部分もあります。
しかし、私には少々難しすぎました。結局、第一章だけ読んで挫折しました。
もちろん、そういう本であることは知っていて、気合を入れて読み始めたのです。
ところが年のせいか、読むのに非常に疲れてしまい、読み進められなくなりました。
その3「さしむかいラブソング」
「さしむかいラブソング」など、乾いた文章で印象に残る作品を収録する短編集です。
片岡義男の文庫本は、現在絶版のものが多くて、なかなか手に入りません。
その中でこの本は、ハヤカワ文庫から出ていて、今でも読める貴重な短編集です。
最初に「さしむかいラブソング」を読んだのが、いけなかったのかもしれません。
いきなり、おなかいっぱいになってしまいました。
冒頭は「スローなブギにしてくれ」とそっくりで、「またかよ」と思いました。
そしてラストは・・・読みたくなかった! 主人公がゴロー同様カッコ悪すぎです。
ゴロー → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-09-01
ということで、ひとつだけ読んで、放り出してしまいました。
同じハヤカワ文庫からは出ている、「ミス・リグビーの幸福」に期待しましょう。
その4「読書はアウトプットが99%」藤井孝一(知的生きかた文庫)
「読んだ本はアウトプットすべし」など、読書にとって大切なことを伝えています。
内容は確かに面白いのですが、すべてどこかで誰かが言っていたような気がします。
全体がエッセイ風で、「アウトプット」で一貫しているわけではありません。
この手の本では、「アウトプット大全」(樺沢紫苑)に勝るものはないでしょう。
ただし、なかなか文庫本になる気配がありません。文庫化したら即買いなのですが。
その5「乱読のセレンディピティ」外山滋比古(扶桑社文庫)
乱読によって思いがけない発見をするなど、外山流の読書論が書かれています。
「思考の整理学」読書版、と帯にあり、目次も面白そうだったので買いました。
しかし、三分の一ほど読んでも、あまり新しい発見がなかったので挫折しました。
その6「眠れないほど面白い 空海の生涯」由良弥生(王様文庫)
副題は「1200年前の日常が甦る!」です。空海の入門書としていいと思います。
ただ空海の生涯を述べるだけではなく、当時の時代背景をこと細かに述べています。
そのため、まさに「1200年前の日常」が、目の前に現れたような臨場感があります。
しかし、当時の日常を再現しようと努めるあまり、想像が入り込んでしまいました。
著者は、早良親王に子がいたと想定して、空海の人間関係を補っています。
そうすることによって、確かに話は分かりやすくなり、イメージしやすくなりました。
だが、私が知りたいのは、できる限り正確な空海の人生なのです。想像ではなくて。
決してつまらない本ではないのですが、私は架空の話が混ざった時点で投げました。
むしろ割り切って、小説として書いたのなら、もっと良かったと思います。
おまけにもう一冊「勝手に仏像ランキング!」田中ひろみ(王様文庫)
仏像好きの著者が、好きな仏像をランキング形式で紹介している本です。
この本はパラパラと興味のある所だけ読みました。それなりに面白かったです。
が、内容が少し軽すぎるように思いました。本というより雑誌という感じでした。
さて、基本的に最後まで読まなかった本は、どんどん処分します。場所が無いので。
私は、本に線を引きながら読むので、ブックオフなどで売ることができません。
さいごに。(採点してみた)
先日またおひとりさまカラオケに行き、採点システムというのを初めて使いました。
私の歌が、100点中何点なのか得点を知らせてくれ、アドバイスもくれます。
ほとんどが70点前後でしたが、唯一「2億4千万の瞳」は83点で全国平均以上でした!
これは、もっともよく歌う曲です。カラオケも、練習すれば上達するのですね。
私は毎月10冊ほどの本を買い、読み終わったものをこのブログで紹介しています。
一方で、最後まで読まない本もあります。今月は、特にそういう本が多かったです。
もちろん私は本を買う時、じっくり下調べをします。ミスマッチを無くしたいので。
ほとんどの本は書店に足を運んで、目次やまえがきを読んでから購入しています。
しかし、今月最後まで読まなかった本は、なんと6冊にのぼりました。
普段はそういう本について記事にしませんが、今回は反省も込めて書いてみます。
*これらの本は、あくまでも、たまたま私には合わなかった本たちです。
いずれもすばらしい本たちであって、読む価値はあると考えています。
その1「探偵ガリレオ」東野圭吾(文春文庫)
説明のつかない怪事件を、物理学科助教授の湯川が解明する、連作短編集です。
「秘密」がとても良かったので、「東野圭吾の他の作品も」と思って読みました。
アマゾンのレビューが多くて評価が高く、ドラマにもなっているので期待しました。
ところが、第一章「燃える」が、私にとってはイマイチでした。
大がかりな仕掛けを作ったわりに、動機があまりにも幼稚で情けない気がしました。
短編だから仕方ないけど、あっさりしていて「秘密」で味わった感動がありません。
第一章で見限ったのは早すぎるかもしれませんが、先を読む気がしなくなりました。
東野圭吾には優れた作品が多いので、時間があるのなら他の作品を読みたいです。
ちなみに、私の読書仲間は、「白夜行」「手紙」などの長編を勧めてくれました。
その2「黒死館殺人事件」小栗虫太郎(河出文庫)
降矢木家の黒死館でおこる連続殺人事件を、弁護士の法水が解明する探偵小説です。
三大奇書の一冊です。昨年「ドグラ=マグラ」を読んで興味を持ちました。
とにかく探偵役を初めとして、登場人物がべちゃくちゃとしゃべりまくります。
その話の内容がとてもマニアックで、確かに興味をそそられる部分もあります。
しかし、私には少々難しすぎました。結局、第一章だけ読んで挫折しました。
もちろん、そういう本であることは知っていて、気合を入れて読み始めたのです。
ところが年のせいか、読むのに非常に疲れてしまい、読み進められなくなりました。
その3「さしむかいラブソング」
「さしむかいラブソング」など、乾いた文章で印象に残る作品を収録する短編集です。
さしむかいラブソング―彼女と別な彼の短篇 (ハヤカワ文庫JA―片岡義男コレクション)
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2009/05/05
- メディア: 文庫
片岡義男の文庫本は、現在絶版のものが多くて、なかなか手に入りません。
その中でこの本は、ハヤカワ文庫から出ていて、今でも読める貴重な短編集です。
最初に「さしむかいラブソング」を読んだのが、いけなかったのかもしれません。
いきなり、おなかいっぱいになってしまいました。
冒頭は「スローなブギにしてくれ」とそっくりで、「またかよ」と思いました。
そしてラストは・・・読みたくなかった! 主人公がゴロー同様カッコ悪すぎです。
ゴロー → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-09-01
ということで、ひとつだけ読んで、放り出してしまいました。
同じハヤカワ文庫からは出ている、「ミス・リグビーの幸福」に期待しましょう。
その4「読書はアウトプットが99%」藤井孝一(知的生きかた文庫)
「読んだ本はアウトプットすべし」など、読書にとって大切なことを伝えています。
読書は「アウトプット」が99%: その1冊にもっと「付加価値」をつける読み方 (知的生きかた文庫)
- 作者: 孝一, 藤井
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2013/12/24
- メディア: 文庫
内容は確かに面白いのですが、すべてどこかで誰かが言っていたような気がします。
全体がエッセイ風で、「アウトプット」で一貫しているわけではありません。
この手の本では、「アウトプット大全」(樺沢紫苑)に勝るものはないでしょう。
ただし、なかなか文庫本になる気配がありません。文庫化したら即買いなのですが。
その5「乱読のセレンディピティ」外山滋比古(扶桑社文庫)
乱読によって思いがけない発見をするなど、外山流の読書論が書かれています。
乱読のセレンディピティ【文庫電子版】 (扶桑社BOOKS文庫)
- 作者: 外山 滋比古
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2016/10/21
- メディア: Kindle版
「思考の整理学」読書版、と帯にあり、目次も面白そうだったので買いました。
しかし、三分の一ほど読んでも、あまり新しい発見がなかったので挫折しました。
その6「眠れないほど面白い 空海の生涯」由良弥生(王様文庫)
副題は「1200年前の日常が甦る!」です。空海の入門書としていいと思います。
眠れないほど面白い 空海の生涯: 1200年前の巨人の日常が甦る! (王様文庫)
- 作者: 弥生, 由良
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2019/01/30
- メディア: 文庫
ただ空海の生涯を述べるだけではなく、当時の時代背景をこと細かに述べています。
そのため、まさに「1200年前の日常」が、目の前に現れたような臨場感があります。
しかし、当時の日常を再現しようと努めるあまり、想像が入り込んでしまいました。
著者は、早良親王に子がいたと想定して、空海の人間関係を補っています。
そうすることによって、確かに話は分かりやすくなり、イメージしやすくなりました。
だが、私が知りたいのは、できる限り正確な空海の人生なのです。想像ではなくて。
決してつまらない本ではないのですが、私は架空の話が混ざった時点で投げました。
むしろ割り切って、小説として書いたのなら、もっと良かったと思います。
おまけにもう一冊「勝手に仏像ランキング!」田中ひろみ(王様文庫)
仏像好きの著者が、好きな仏像をランキング形式で紹介している本です。
この本はパラパラと興味のある所だけ読みました。それなりに面白かったです。
が、内容が少し軽すぎるように思いました。本というより雑誌という感じでした。
さて、基本的に最後まで読まなかった本は、どんどん処分します。場所が無いので。
私は、本に線を引きながら読むので、ブックオフなどで売ることができません。
さいごに。(採点してみた)
先日またおひとりさまカラオケに行き、採点システムというのを初めて使いました。
私の歌が、100点中何点なのか得点を知らせてくれ、アドバイスもくれます。
ほとんどが70点前後でしたが、唯一「2億4千万の瞳」は83点で全国平均以上でした!
これは、もっともよく歌う曲です。カラオケも、練習すれば上達するのですね。