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19世紀フランス文学のベスト20を選びました [19世紀フランス文学]

 文学全集 第Ⅰ集 19世紀フランス文学編


 今回の記事が、なんと、100回目になります。
 驚きました。いつのまにか、こんなに書いていたのですね。

 始めたのは、昨年の12月でした。
 その頃、訪問してくださる方は、1日に3人か4人でした。
 今では、毎日50人ほどの方が、来てくださっています。
 ほんとうに、ありがとうございます。

 そこで、ちょっと振り返ってみますと・・・
 19世紀のフランス文学に限っては、前回のヴェルヌで、ちょうど出揃いました。

 そこで、文学全集の第Ⅰ集として、「19世紀フランス文学編」を、編みました。
 全て、私がブログで取り上げた小説です。もちろん、みんな文庫本です。

 以下が、私が選んだ「文学全集 第Ⅰ集 19世紀フランス文学編」です。
 作品の発表順に並べました。

 1 「アドルフ」コンスタン(1816年) 岩波504円
 2 「赤と黒」スタンダール(1830年) 新潮2冊計1270円
 3 「エルナニ」ユゴー(1830年) 岩波693円
 4 「ゴリオ爺さん」バルザック(1834年) 新潮700円
 5 「谷間の百合」バルザック(1835年) 新潮780円
 6 「モーパン嬢」ゴーティエ(1835年) 岩波2冊1533円
 7 「パルムの僧院」スタンダール(1839年) 新潮2冊1160円
 8 「モンテ・クリスト伯」デュマ(1844年) 岩波7冊5586円
 9 「三銃士」デュマ(1844年) 角川3冊1620円
10 「カルメン」メリメ(1845年) 新潮540円
11 「椿姫」小デュマ(1848年) 新潮620円
12 「ボヴァリー夫人」フローベール(1857年) 河出1155円
13 「レ・ミゼラブル」ユゴー(1862年) 新潮5冊3260円
14 「感情教育」フローベール(1869年) 河出2冊1786円
15 「八十日間世界一周」ヴェルヌ(1872年) 光文社古典2冊1440円
16 「居酒屋」ゾラ(1877年) 新潮940円
17 「ナナ」ゾラ(1880年) 新潮900円
18 「脂肪のかたまり」モーパッサン(1880年) 岩波420円
19 「女の一生」モーパッサン(1883年) 新潮500円
20 「シラノ・ド・ベルジュラック」ロスタン(1897年) 光文社古典980円

 以上、作品数はベスト20に絞りました。
 しかし、数冊に分かれているものもあるので、本の総数は37冊です。

 中には「アドルフ」のように、新潮文庫で品切れになったため、
 やむを得ず岩波文庫でエントリーした、というものもあります。

 さて、気になる合計金額は、26,387円でした。
 この充実のラインナップで、この値段はなかなかお得だと思います。

 ほかにも、気になる作品が、いくつかあります。
 ここでは、いつか絶対に読みたい四作だけを、メモしておきます。
 これらは現在、文庫本で出ていないものか、出ていても読みにくいものです。

 ・「ノートルダム・ド・パリ」ユゴー(1831年)
 ・「ロレンザッチョ」ミュッセ(1834年)
 ・「モープラ」ジョルジュ・サンド(1837年)
 ・「月曜閑談」サント=ブーヴ(1851年)

 ちなみに、ミュッセとジョルジュ・サンドの恋は、文学史上、有名です。
 サント=ブーヴは、作品よりも、ユゴーの妻との不倫によって有名です。
 (内容よりも、そういう世俗的な興味で、読みたかったりする)
 
 さて、19世紀のフランスは、私にとって大好きな時代です。
 文学史的には、前半がロマン主義、後半が自然主義の時代なのですが・・・
 でも、そういうことは、どうでもいい。

 なんといっても、この時代は「ナポレオンの時代」なのです。
 (というのは、ナポレオン好きな私が、勝手に言っていることですが)

 1804年には、ナポレオンが皇帝になり、国家を作り直しました。
 1852年には、ルイ・ナポレオンが皇帝になり、パリの大改造をしました。

 こうして近代国家の土台ができ、市民が勃興したので、近代文学も興りました。
 特に、スタンダール以降の小説の発展は、すさまじいものでした。

 そして当時の小説からは、「この偉大な時代と偉大な人々を記したい」という、
 作者たちの熱い思いが、伝わってくるように思われるのです。

 さいごに。

 このあいだ、娘はよそ見をしていたので、幼稚園の先生に怒られたのだそうです。
 妻は娘に、「あんたのことが大事だから怒ったんだよ」と言いました。

 その後、うちで食時中、娘は食べるのが遅かったので、妻が怒ったのだそうです。
 すると、えへらえへらしながら、「私のことが大事なんでしょ」と言ったとのこと。
 妻は怒る気がなくなり、思わずだっこしてしまったそうです。
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あきえもん

100記事おめでとうございます。
実を言うと、本の紹介記事だけに絞れば、おそらく私も100記事くらいだったりします。

なんだか格好いいですね、自分だけの文学全集、みたいな。
あまり詳しくはないので、初めて目にする作品もちらほら。
名前だけは聞き馴染みのある、「レ・ミゼラブル」「女の一生」「居酒屋」「ゾラ」「ボヴァリー夫人」辺りから読んでみたいと思います(まさに世界史に出てくる文学作品)。
by あきえもん (2010-10-26 21:22) 

ike-pyon

ありがとうございます。
私自身、最初は、こんなに続くと思っていませんでした。
あきえもんさんのように、300を超えるには、あと2年ほどかかります。
by ike-pyon (2010-10-27 05:27) 

middrinn

初めまして、
貴紹介記事を幾つか拝読させて頂きましたが、
これは非常にタメになるブログですね。
読んでみたくなった未読作品もありました。
メリメなら『コロンバ』岩波文庫もおススメですよ。
というより、自分が再読したくなってしまいました。
そんな刺激も与えてくれる貴重なブログでした。
今後は更新を楽しみにしております。


by middrinn (2016-12-27 09:04) 

ike-pyon

初めまして、middrinnさん。
コメントありがとうございます。
メリメの代表作「コロンバ」は、タイトルだけ知っていて、気になっていました。まだ読んでいません。
書店で見つけたら買っておきたいです。
by ike-pyon (2016-12-30 09:54) 

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