ルバイヤート [中世文学]
「ルバイヤート」 ハイヤーム作 小川亮作訳 (岩波文庫)
11世紀のペルシア詩人ハイヤームによる、143編の四行詩(ルバイヤート)です。
岩波文庫版は、原典訳です。初版は1949年。訳は古いですが味わいがあります。
四行詩ルバイヤートを143編収めています。八つのテーマに分類されています。
タイトルから「人生ははかない、一瞬を楽しもう」という主張が垣間見えます。
「解き得ぬ謎なぞ」「生きのなやみ」「太初のさだめ」「万物流転」
「無常の車」「ままよ、どうあろうと」「むなしさよ」「一瞬をいかせ」
いずれの詩も、短いのにとても鮮烈な印象を残します。
実際に、マイ・ベスト3を紹介しましょう。
「もともと無理やりつれ出された世界なんだ、
生きてなやみのほか得るところ何があったか?
今は、何のために来り住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!」(2)
「われらの後にも世は永遠につづくよ、ああ!
われらは影も形もなく消えるよ、ああ!
来なかったとてなんの不足があろう?
行くからとてなんの変りもないよ、ああ!」(51)
「あしたのことは誰にだってわからない、
あしたのことを考えるのは憂鬱なだけ。
気がたしかならこの一瞬を無駄にするな、
二度とかえらぬ命、だがもうのこりは少い。」(135)
本文はわずか100ページですが、人生の大事な部分がギュッと凝縮されています。
この先何度も読み返したくなる、人生の指針ともなるべき詩ばかりです。
ところで、マール社から出ている単行本は、美しい仕上がりで評判が良いです。
バルファオの挿し絵がすばらしいと言う。図書館で見てみたい。
さいごに。(もう一緒に帰らない?)
うちの娘(5年生)には、近所に仲良しの同級生の男の子がいます。
時々けんかをすると、お互いに「もう一緒に帰らない」と言います。
しかし、その言葉が守られたことはありません。
けんかのことなど、けろっと忘れて、仲良く一緒に帰ってきます。
11世紀のペルシア詩人ハイヤームによる、143編の四行詩(ルバイヤート)です。
岩波文庫版は、原典訳です。初版は1949年。訳は古いですが味わいがあります。
四行詩ルバイヤートを143編収めています。八つのテーマに分類されています。
タイトルから「人生ははかない、一瞬を楽しもう」という主張が垣間見えます。
「解き得ぬ謎なぞ」「生きのなやみ」「太初のさだめ」「万物流転」
「無常の車」「ままよ、どうあろうと」「むなしさよ」「一瞬をいかせ」
いずれの詩も、短いのにとても鮮烈な印象を残します。
実際に、マイ・ベスト3を紹介しましょう。
「もともと無理やりつれ出された世界なんだ、
生きてなやみのほか得るところ何があったか?
今は、何のために来り住みそして去るのやら
わかりもしないで、しぶしぶ世を去るのだ!」(2)
「われらの後にも世は永遠につづくよ、ああ!
われらは影も形もなく消えるよ、ああ!
来なかったとてなんの不足があろう?
行くからとてなんの変りもないよ、ああ!」(51)
「あしたのことは誰にだってわからない、
あしたのことを考えるのは憂鬱なだけ。
気がたしかならこの一瞬を無駄にするな、
二度とかえらぬ命、だがもうのこりは少い。」(135)
本文はわずか100ページですが、人生の大事な部分がギュッと凝縮されています。
この先何度も読み返したくなる、人生の指針ともなるべき詩ばかりです。
ところで、マール社から出ている単行本は、美しい仕上がりで評判が良いです。
バルファオの挿し絵がすばらしいと言う。図書館で見てみたい。
さいごに。(もう一緒に帰らない?)
うちの娘(5年生)には、近所に仲良しの同級生の男の子がいます。
時々けんかをすると、お互いに「もう一緒に帰らない」と言います。
しかし、その言葉が守られたことはありません。
けんかのことなど、けろっと忘れて、仲良く一緒に帰ってきます。
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