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知的生活の方法 [読書・ライフスタイル]

 「知的生活の方法」 渡部昇一 (講談社現代新書)


 人生を通して知的生活を続けていくための方法を、幅広く述べた名著です。
 1976年から現在まで読み継がれ、講談社現代新書最大のベストセラーです。


知的生活の方法 (講談社現代新書)

知的生活の方法 (講談社現代新書)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/04/23
  • メディア: 新書



 「日常のさわがしさのなかで、自分の時間をつくり、データを整理し、
 それをオリジナルな発想に結びつけてゆくには、どんな方法が可能か?」

 板坂元の「考える技術・書く技術」が、本の書き方を述べているのに対し、
 本書はもっと幅広く、知的な生活の送り方全般について述べています。

 本の読み方、カード・システムはもちろん、書斎の構想、生活習慣、健康法、
 友人との交際、アルコールの効用、家族や結婚についてまで述べています。

 しかし、中でも印象に残っているのは、前半で述べられている読書について。
 特に2章「古典をつくる」と3章「本を買う意味」は、すべての読書人必読!

 子供の頃、ある小説にのめりこんで、がくがく身震いがするほど面白くて、
 とうとう読み続けられなくなり、心を落ち着けるために風呂に入ったとか、

 家で本を読み返したくて、歩いて帰るのがもどかしく、走って帰ったとか、
 本当に読書の喜びを知っている者同士の親しみを感じて、嬉しくなります。

 そういう子供時代の読書体験を大切にすることが、本書の根底にあります。
 だから、「知的生活の方法」を読んでいると、ワクワクしてくるのです。

 「図書館に住む」という部分は、本好きなら誰もが憧れる夢でしょう。
 続編にも、「図書館に内から通う」という、魅力的な部分がありました。

 続編では、自分のライブラリーを持つことの重要性が強調されています。
 私もこの本の影響を受けて、部屋の四つの壁のうち一面を書棚にしました。


知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1979/04
  • メディア: 新書



 さて「知的生活の方法」に影響を与えたのは、ハマトンの「知的生活」です。
 ハマトンの「知的生活」は、講談社学術文庫から出ています。ぶ厚いです。


知的生活 (講談社学術文庫)

知的生活 (講談社学術文庫)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/09/06
  • メディア: 文庫



 ところで、年度初めは慌ただしく、週末も仕事があり、読書ができません。
 だから最近は、以前に読んだ本の紹介ばかりになってしまっています。

 さいごに。(オバさんになった森高千里に胸キュン)

 NHKの音楽番組で、森高千里が「私がオバさんになっても」を歌っていました。
 48歳になった森高が、「私がオバさんになっても」を歌う場面は感涙ものでした。

 というのも、ちっともオバさんではなかったからです。だから、歌えるのだが。
 ミニスカートが相変わらず似合っていて、久々に胸キュンしてしまいました!


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