考える技術・書く技術 [読書・ライフスタイル]
「考える技術・書く技術」 板坂元 (講談社現代新書)
材料を集めてレポートとしてまとめるまでの方法を、分かりやすく解説した本です。
現在も講談社現代新書のレギュラーです。1973年以来ずっと読み継がれてきました。
私がこの本と出会ったのは、今から25年ほど前で、社会人数年目のことでした。
当時は「知的生活」に憧れていて、いつか自分の本を出したいと思っていました。
Ⅰ、頭のウォームアップ。Ⅱ、視点。Ⅲ、読書。Ⅳ、整理。Ⅴ、発想。Ⅵ、説得。
Ⅶ、仕上げ。Ⅷ、まとめ。以上、本を書くためのノウハウが述べられています。
中でも時代を感じさせられるのが、カード・システムについて論じた部分です。
1970年代~1980年代は、カード・システムが情報処理の王道でした。懐かしい。
そういえば、私は大学の授業で、KJ法などのカードを使った実習をしました。
現在、情報処理といったら、パソコンを抜きにして考えられませんよね。
しかしこの本を読んだ当時、カード・システムという知的な香りに憧れました。
大学以来久々に、文房具店に行ってカードを買ってきたりなんかして・・・
ところで、本書の最大の魅力は、随所に見られる著者の何気ない言葉です。
たとえば、「まとめ」で書かれた次の部分は、とても印象に残りました。
近代社会は、人間をブロイラー・チキンのように働かせる仕組みになっている。
こういう体制では自分の生活を守ることが大事だが、だからといって、仕事を
途中で放り出して帰るような連中は、生活もブロイラー・チキンになっている。
何でもいいから好奇心を燃やして、損得関係なく立ち向かうべきだ。(要約)
ブロイラー・チキンの比喩が良いです。
著者の一番言いたかったことが、この辺りにあるのではないかと思いました。
さて、本書には「続・考える技術・書く技術」という続編もあります。
ところがこちらは絶版です。「三段階法」など良いことも書いてあるのですが。
ちなみに「三段階法」というのは、情報を三段階に分けて整理する方法です。
三段階とは、ライフワーク、5~6年の中期目標、6か月内の短期目標です。
私は本書の正編と続編で、初めて「ライフワーク」というものを知りました。
このブログも、「世界文学史」を描くというライフワークを意識しています。
さて、「知的生活」と言ったら、極めつけは「知的生活の方法」でしょう。
渡部昇一は、板坂元に並ぶ、当時の私の最大のメンターのひとりでした。
さいごに。(胸キュンセリフ)
娘はラジオで、ジャニーズの誰かの、胸キュンセリフを聞いて喜んでいます。
私がそのセリフをパクッて言ったところ、「やめて」と言われました・・・
材料を集めてレポートとしてまとめるまでの方法を、分かりやすく解説した本です。
現在も講談社現代新書のレギュラーです。1973年以来ずっと読み継がれてきました。
私がこの本と出会ったのは、今から25年ほど前で、社会人数年目のことでした。
当時は「知的生活」に憧れていて、いつか自分の本を出したいと思っていました。
Ⅰ、頭のウォームアップ。Ⅱ、視点。Ⅲ、読書。Ⅳ、整理。Ⅴ、発想。Ⅵ、説得。
Ⅶ、仕上げ。Ⅷ、まとめ。以上、本を書くためのノウハウが述べられています。
中でも時代を感じさせられるのが、カード・システムについて論じた部分です。
1970年代~1980年代は、カード・システムが情報処理の王道でした。懐かしい。
そういえば、私は大学の授業で、KJ法などのカードを使った実習をしました。
現在、情報処理といったら、パソコンを抜きにして考えられませんよね。
しかしこの本を読んだ当時、カード・システムという知的な香りに憧れました。
大学以来久々に、文房具店に行ってカードを買ってきたりなんかして・・・
ところで、本書の最大の魅力は、随所に見られる著者の何気ない言葉です。
たとえば、「まとめ」で書かれた次の部分は、とても印象に残りました。
近代社会は、人間をブロイラー・チキンのように働かせる仕組みになっている。
こういう体制では自分の生活を守ることが大事だが、だからといって、仕事を
途中で放り出して帰るような連中は、生活もブロイラー・チキンになっている。
何でもいいから好奇心を燃やして、損得関係なく立ち向かうべきだ。(要約)
ブロイラー・チキンの比喩が良いです。
著者の一番言いたかったことが、この辺りにあるのではないかと思いました。
さて、本書には「続・考える技術・書く技術」という続編もあります。
ところがこちらは絶版です。「三段階法」など良いことも書いてあるのですが。
ちなみに「三段階法」というのは、情報を三段階に分けて整理する方法です。
三段階とは、ライフワーク、5~6年の中期目標、6か月内の短期目標です。
私は本書の正編と続編で、初めて「ライフワーク」というものを知りました。
このブログも、「世界文学史」を描くというライフワークを意識しています。
さて、「知的生活」と言ったら、極めつけは「知的生活の方法」でしょう。
渡部昇一は、板坂元に並ぶ、当時の私の最大のメンターのひとりでした。
さいごに。(胸キュンセリフ)
娘はラジオで、ジャニーズの誰かの、胸キュンセリフを聞いて喜んでいます。
私がそのセリフをパクッて言ったところ、「やめて」と言われました・・・
2018-04-21 04:00
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