失われた時を求めて4 [20世紀フランス文学]
「抄訳版 失われた時を求めてⅢ」 プルースト作 鈴木道彦編訳 (集英社文庫)
自分の中に埋もれている「失われた時」を掘りおこし、紡ぎ直した人生の物語です。
Ⅲ巻は、「囚われの女」「逃げ去る女」「見出された時」の三篇を収録しています。
第五篇「囚われの女」では、「私」とアルベルチーヌが一緒に暮らしています。
アルベルチーヌに同性愛の疑いを持った「私」は、彼女を監視しし始めました。
やがて疑惑と嫉妬が増し、たびたびアルベルチーヌと言い争うようになりました。
とうとうアルベルチーヌと別れようと決心した朝、彼女はすでに・・・
第六篇「逃げる女」では、アルベルチーヌが叔母のもとに身を寄せています。
「私」が彼女に戻ってほしいと伝えようとした矢先、一通の電報が来て・・・
アルベルチーヌへの思いが静まってきた頃、「私」は驚くべきことを知りました。
アルベルチーヌはやはり・・・そして、サン・ルーが結婚したのは、なんと・・・
第七篇「見出された時」では、第一次世界大戦の前後のことを描いています。
初恋の女ジルベルトから、二つの散歩道について、興味深い事実を知らされ・・・
第一次大戦後、「私」は社会と人々が変わってしまったのを目の当たりにしました。
と同時に、スワン家とゲルマント家が、意外な形でつながっていたことを知り・・・
さて、プルーストは1922年に死没し、1923年から膨大な未定稿が刊行されました。
第五篇「囚われの女」、第六編「逃げる女」、第七編「見出された時」がそれです。
実は、第Ⅱ巻(第四篇まで)を読み終わったとき、読み続けるかどうか迷いました。
その時、ある読書仲間が、ぜひ「見出された時」まで読むべきだ、と言ったのです。
そのアドバイスの意味が、全巻(抄訳で)読み通した今、とてもよく分かります。
「見出された時」を読まない限り、この物語の意味が分からずじまいになります。
また、「私」が思いつくままに、気ままな書き方をする理由も、ここで分かります。
やっぱり、最後まで読まなくてはダメなんだなあ・・・
とはいえ、最後までたどり着くには、眠くなるような部分が多くて大変でした。
物語に関係ない考察や、第四篇から第六篇の大半は、削ることができるのでは?
今、ウィキペディアで、当初の予定が次のような三巻構成だったことを知りました。
第一巻「スワン家のほうへ」第二巻「ゲルマントのほう」第三巻「見出された時」。
なるほど。もしそのような構成であったら、ずっとすっきりしていたでしょう。
私は、量的には、600ページぐらいの本1冊でまとめられるのでは、と思いました。
そういう意味で、原稿用紙1000枚に縮約した「全一冊」版は、とても貴重です。
編集に角田光代が関わっています。文庫化されたらみんなに勧めることができます。
ところで、小説全篇を振り返ったとき、もっともっと述べたいことがあります。
今回伝えきれなかったことを、次回さらに書いていきたいと思います。
さいごに。(「ネコは宇宙人のスパイ説」の反応)
「ネコは宇宙人のスパイ」発言をしてから、妻と娘から白い目で見られていました。
しかし男だけの飲み会で、その説を披露したら、みんな話に乗ってくる乗ってくる!
さっそくスマホで「超ムーの世界R」を検索する仲間もいて、私は嬉しかったです。
バカバカしい、という反応は皆無。こういう話は受け止め方に男女差がありますね。
自分の中に埋もれている「失われた時」を掘りおこし、紡ぎ直した人生の物語です。
Ⅲ巻は、「囚われの女」「逃げ去る女」「見出された時」の三篇を収録しています。
第五篇「囚われの女」では、「私」とアルベルチーヌが一緒に暮らしています。
アルベルチーヌに同性愛の疑いを持った「私」は、彼女を監視しし始めました。
やがて疑惑と嫉妬が増し、たびたびアルベルチーヌと言い争うようになりました。
とうとうアルベルチーヌと別れようと決心した朝、彼女はすでに・・・
第六篇「逃げる女」では、アルベルチーヌが叔母のもとに身を寄せています。
「私」が彼女に戻ってほしいと伝えようとした矢先、一通の電報が来て・・・
アルベルチーヌへの思いが静まってきた頃、「私」は驚くべきことを知りました。
アルベルチーヌはやはり・・・そして、サン・ルーが結婚したのは、なんと・・・
第七篇「見出された時」では、第一次世界大戦の前後のことを描いています。
初恋の女ジルベルトから、二つの散歩道について、興味深い事実を知らされ・・・
第一次大戦後、「私」は社会と人々が変わってしまったのを目の当たりにしました。
と同時に、スワン家とゲルマント家が、意外な形でつながっていたことを知り・・・
さて、プルーストは1922年に死没し、1923年から膨大な未定稿が刊行されました。
第五篇「囚われの女」、第六編「逃げる女」、第七編「見出された時」がそれです。
実は、第Ⅱ巻(第四篇まで)を読み終わったとき、読み続けるかどうか迷いました。
その時、ある読書仲間が、ぜひ「見出された時」まで読むべきだ、と言ったのです。
そのアドバイスの意味が、全巻(抄訳で)読み通した今、とてもよく分かります。
「見出された時」を読まない限り、この物語の意味が分からずじまいになります。
また、「私」が思いつくままに、気ままな書き方をする理由も、ここで分かります。
やっぱり、最後まで読まなくてはダメなんだなあ・・・
とはいえ、最後までたどり着くには、眠くなるような部分が多くて大変でした。
物語に関係ない考察や、第四篇から第六篇の大半は、削ることができるのでは?
今、ウィキペディアで、当初の予定が次のような三巻構成だったことを知りました。
第一巻「スワン家のほうへ」第二巻「ゲルマントのほう」第三巻「見出された時」。
なるほど。もしそのような構成であったら、ずっとすっきりしていたでしょう。
私は、量的には、600ページぐらいの本1冊でまとめられるのでは、と思いました。
そういう意味で、原稿用紙1000枚に縮約した「全一冊」版は、とても貴重です。
編集に角田光代が関わっています。文庫化されたらみんなに勧めることができます。
ところで、小説全篇を振り返ったとき、もっともっと述べたいことがあります。
今回伝えきれなかったことを、次回さらに書いていきたいと思います。
さいごに。(「ネコは宇宙人のスパイ説」の反応)
「ネコは宇宙人のスパイ」発言をしてから、妻と娘から白い目で見られていました。
しかし男だけの飲み会で、その説を披露したら、みんな話に乗ってくる乗ってくる!
さっそくスマホで「超ムーの世界R」を検索する仲間もいて、私は嬉しかったです。
バカバカしい、という反応は皆無。こういう話は受け止め方に男女差がありますね。
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