007 カジノ・ロワイヤル [20世紀イギリス文学]
「007 カジノ・ロワイヤル」イアン・フレミング作 白石朗訳(創元推理文庫)
ソ連の大物スパイを、ギャンブルで破滅させる作戦を描いた、人気スパイ小説です。
007シリーズ第一作です。2006年にダニエル・クレイグ主演で映画化されました。
英国秘密情報部員で、殺しのライセンスを持つ男、ジェームズ・ボンド。
今回の任務は、ソビエト連邦の大物スパイを、ギャンブルで破滅させることです。
ボンドは、協力者であるフランス参謀本部局員マティスと、ホテルで合流しました。
そこでボンドは、すでに何者かが周辺を嗅ぎまわっていることを知らされました。
いったいどこで情報が漏れたのか? ボンドには思い当るふしがありません。
今回の相棒である美女ヴェスパーとも一緒になり、いよいよ勝負に乗り込みます。
ル・シッフルは、高額テーブルの胴元となっています。
最初は良かったものの、しだいに運が離れ、そして最後の勝負にも負けて・・・
手に汗を握る展開です。バカラを知らなくても、充分に熱気が伝わってきます。
タイトルから言っても、作者はこの場面を描きたかったのだな、と思いました。
「幸運は主人ではなく召使だ。幸運は肩をすくめて受けいれるか、とことん利用する
ものだ。」(P69)・・・そういうものなのか?
カジノの次は拷問シーンです。どんな拷問か、原作ではよく分からなかったです。
動画で出ていた映画版を見ましたが・・・これは絶対、やめてほしい!
彼はいかにして窮地を脱するのか? しかし、肩透かしを食らいました。
ここが唯一の残念な場面です。どんな窮境も自分の力で切り開いてほしかったです。
さて、この小説は、すべて終わったと思ったあと、まだ80ページも続きます。
そして、この80ページがある意味重要で、物語の種明かしにもなっています。
ボンドが言った次の言葉は、とても印象に残りました。
彼はなんと、「007を辞める」と言うのです。
「ル・シッフルは、わたしがやっているのはしょせん”子供じみた鬼ごっこ”だといっ
たんだよ。それで・・・突然その言葉のとおりではないかと思えてきたんだ。」(P206)
しかし、逆にこの物語で彼は、ホンモノのスパイへと成長していくのです。
ボンドがやめなかったおかげで、007シリーズは映画ともども皆から愛され続けます。
ちなみに、映画版「カジノ・ロワイヤル」も、とても評判が良いようです。
時間があったら、見てみたいです。
さいごに。(妻が入院)
妻は少し前から、視界が狭まったと感じていたと言います。検査結果は、網膜剥離。
昨日の朝、急遽入院し、その日のうちに手術をしました。とても心配です。
ソ連の大物スパイを、ギャンブルで破滅させる作戦を描いた、人気スパイ小説です。
007シリーズ第一作です。2006年にダニエル・クレイグ主演で映画化されました。
英国秘密情報部員で、殺しのライセンスを持つ男、ジェームズ・ボンド。
今回の任務は、ソビエト連邦の大物スパイを、ギャンブルで破滅させることです。
ボンドは、協力者であるフランス参謀本部局員マティスと、ホテルで合流しました。
そこでボンドは、すでに何者かが周辺を嗅ぎまわっていることを知らされました。
いったいどこで情報が漏れたのか? ボンドには思い当るふしがありません。
今回の相棒である美女ヴェスパーとも一緒になり、いよいよ勝負に乗り込みます。
ル・シッフルは、高額テーブルの胴元となっています。
最初は良かったものの、しだいに運が離れ、そして最後の勝負にも負けて・・・
手に汗を握る展開です。バカラを知らなくても、充分に熱気が伝わってきます。
タイトルから言っても、作者はこの場面を描きたかったのだな、と思いました。
「幸運は主人ではなく召使だ。幸運は肩をすくめて受けいれるか、とことん利用する
ものだ。」(P69)・・・そういうものなのか?
カジノの次は拷問シーンです。どんな拷問か、原作ではよく分からなかったです。
動画で出ていた映画版を見ましたが・・・これは絶対、やめてほしい!
彼はいかにして窮地を脱するのか? しかし、肩透かしを食らいました。
ここが唯一の残念な場面です。どんな窮境も自分の力で切り開いてほしかったです。
さて、この小説は、すべて終わったと思ったあと、まだ80ページも続きます。
そして、この80ページがある意味重要で、物語の種明かしにもなっています。
ボンドが言った次の言葉は、とても印象に残りました。
彼はなんと、「007を辞める」と言うのです。
「ル・シッフルは、わたしがやっているのはしょせん”子供じみた鬼ごっこ”だといっ
たんだよ。それで・・・突然その言葉のとおりではないかと思えてきたんだ。」(P206)
しかし、逆にこの物語で彼は、ホンモノのスパイへと成長していくのです。
ボンドがやめなかったおかげで、007シリーズは映画ともども皆から愛され続けます。
ちなみに、映画版「カジノ・ロワイヤル」も、とても評判が良いようです。
時間があったら、見てみたいです。
さいごに。(妻が入院)
妻は少し前から、視界が狭まったと感じていたと言います。検査結果は、網膜剥離。
昨日の朝、急遽入院し、その日のうちに手術をしました。とても心配です。