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思考は現実化する2 [心理・宗教・オカルト]

 「思考は現実化する(下)」 ナポレオン・ヒル著 田中孝顕訳 (きこ書房)


 20年間に500人の成功者をインタビューして体系化された、成功本の古典的名著です。
 下巻では以下のように、第8から第17までの成功へのステップが紹介されています。


思考は現実化する〈下〉

思考は現実化する〈下〉

  • 出版社/メーカー: きこ書房
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: 文庫



 8 忍耐力を身につけること
 9 マスターマインドを形成すること
10 いかなるときも報酬以上のことを行うこと
11 潜在意識を活用すること
12 脳に潜む力を活用すること
13 第六感を活用すること
14 性的エネルギーを目標達成に転換すること
15 失敗から学ぶこと
16 悲しみを恩恵として受け取ること
17 不安を取り除くこと

 ステップ10は潜在意識に、11は脳に潜む力に、12は第六感に言及しています。
 これらの内容には、スピリチュアルな傾向があって興味深かったです。

 「人間は、無限の知性と好きなようにつながりを持つことができるのだ。思いついた
 ことを現実のものに変えることができるのは、潜在意識だけである。」(P214)

 ここで出てきた「無限の知性」というのは、神のような存在を言っているようです。
 以下の説明によると、それは宇宙のあらゆる場所に浸透しているもののようです。

 「私は、この世には神、あるいは英知とでもいう一つの力が存在していて、それが物
 質の最小単位(原子、素粒子、クオークなど)にまで浸透して、人間をとりまくあら
 ゆる動きを司っていると信じている。」(P246)

 という具合に、だんだん神秘思想っぽくなってきました。
 しかしここにこそ、あらゆる成功哲学の重要なポイントがあるような気がします。

 ところで、ここにはR・W・エマーソン(またはインド哲学)の影響が見られます。
 実際、著者はエマーソンに影響を受けたらしく、その言葉を所々で引用しています。

 「『奉仕』は、まず『奉仕』それ自体に意味がある。『すべての行為は、それ自体に報
 いる』とエマーソンもいっている。それは、自分とか他人とかという問題を超えたもの
 である。同時に、『奉仕』は自分と他人との同一視を促す。それは大自然との融合にも
 つながるものである。」(P184)

 エマーソンが出てくると、「奉仕」が「大自然との融合」の問題にまで敷衍されます。
 そしておそらく、ここで言う大自然とは「無限の知性」を持つものなのでしょう。

 この大自然の「無限の知性」とコンタクトすると、第六感を得ることができます。
 第六感は我々にさまざまなチャンスを与えてくれ、成功の扉を開いてくれて・・・

 では、そのためにどうしたらよいのか?
 もちろん、ナポレオン・ヒルの17のステップを行えばよいのだ!

 でも、正直に言って私には、17個のステップは多すぎでした。
 とてもできそうにありません。だから私は、いつまでも凡人のままなのですね。

 本書の最後に、ナポレオン・ヒルからの言葉がありました。
 とても印象に残りました。今からすぐに始めなければ、という気持ちにさせます。

 「人生というものは、チェス・ゲームのようなものである。そして、対戦相手は時
 間なのだ。もしあなたがためらっていたら、相手はどんどん先へ進んでしまう。」
 (P380)

 さて、この本を読んでいるうちに、エマーソンに興味を持つようになりました。
 エマーソンは、19世紀アメリカ文学を読んでいたときには、敬遠していたのですが。

 岩波文庫から「エマソン論文集」が出ています。上下二巻です。
 特に上巻には名著「自己信頼」が収録されています。ただし、読みにくいらしい。


エマソン論文集 上 (岩波文庫 赤 303-1)

エマソン論文集 上 (岩波文庫 赤 303-1)

  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1972/09/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(思い出せない)

 職場の更衣室のロッカーは、4ケタの番号のダイヤル式になっています。
 以前設定した番号を、どうしても思い出せなくなってしまいました。ショック!

 だいぶ前に番号を設定しておきながら、ずっとダイヤルは回さずに使っていました。
 うっかり回したらもう鍵が開かず・・・担当の職員を煩わしてしまいました。

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思考は現実化する1 [心理・宗教・オカルト]

 「思考は現実化する(上)」 ナポレオン・ヒル著 田中孝顕訳 (きこ書房)


 20年間に500人の成功者をインタビューして体系化された、成功本の古典的名著です。
 成功本の元祖で、世界で1億部売れています。全ての自己啓発本に影響を与えました。


思考は現実化する〈上〉

思考は現実化する〈上〉

  • 出版社/メーカー: きこ書房
  • 発売日: 2014/04/10
  • メディア: 文庫



 1908年、25歳の著者は成功者の記事を書くために、73歳のカーネギーを訪ねました。 
 カーネギーは、誰もが成功できるノウハウを、後世に残したいと考えていました。

 成功プログラムの編纂には、500人のインタビューと20年の調査が必要だと言います。
 しかも無報酬だと言いますが、ヒル青年はその場で引き受けることを決断しました。

 それからちょうど20年後の1928年、著者は人生成功のプログラムを世に出しました。
 上巻では本書の作られた経緯と、成功の1から7までのステップが紹介されています。

 「成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認め
 た目標【願望】を、黄金律に従って一つひとつ実現していく過程である。」

 著者は「成功」について、上記のように定義します。成功とは「過程」なんですね。
 上巻では、成功に至るためのステップが、以下のように第7まで紹介されています。

 1 明確な願望を持つこと。
 2 揺るぎない信念を持つこと。
 3 深層自己説得を行い、思考を潜在意識に教え込むこと。
 4 知識を得るだけでなく、効果的に活用すること。
 5 想像力を働かせて、ヒラメキやアイディアを得ること。
 6 実践的で具体的な行動計画を立てること。
 7 決断はすばやく行うこと。

 中でも、カーネギーから伝授された「願望実現のための6カ条」は参考になりました。
 願望を紙に書いて1日2回声を出して読む・・・さっそく始めなければ!

 ところで、最も面白いと感じたのは、第5のスッテプの想像力に関するところです。
 ヒラメキについて、スピリチュアルな(ややオカルト的な)ことまで述べています。

 「願望とは、思考のヒラメキである。このヒラメキもエネルギーを持っているのだ。
 富を得るために願望という思考のヒラメキを使うとき、自然が地球や宇宙のすべての
 ものを作るときに使ったのと同じエネルギーをあなたは使うことになる。」(P257)

 ナポレオン・ヒルは、当時最先端を行く、独特の宇宙観を持っていたのでしょうか?
 それとも、ヒラメキを与える「神」のような存在を、想定していたのでしょうか?

 宇宙全体に謎のエネルギーが満ちていて、ヒラメキとなって我々に与えられる?
 現代では、「思考は現実化する」ということを、量子論的に説明する人もいます。

 ほかにも、願望が富を引き付ける、ということを示した次のたとえは面白いです。
 要するに、何年か前に流行した「引き寄せの法則」の元祖でもあるのですね。

 「富そのものには、自ら働いたり考えたりしゃべったりする脳力はない。しかし
 富は、人間の声を聞く脳力を持っている。だから富に対する願望を持っている人
 の声を聞きつけると、御用聞きのように飛んでくるものだ。」(P279)

 さて、本書で紹介されていることの多くを、かつて西田文郎氏の講話で知りました。
 5万円で参加した講話の内容が、数百円の「No.1理論」で手に入れられます。


No.1理論―「できる自分」「強気の自分」「幸せな自分」 (知的生きかた文庫)

No.1理論―「できる自分」「強気の自分」「幸せな自分」 (知的生きかた文庫)

  • 作者: 西田 文郎
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2006/11/01
  • メディア: 文庫



 さいごに。(NOトレ)

 中学2年生の娘の数学の宿題が、私にとってちょうどいい脳トレになっています。
 ところが、最近は解けない問題が多くて多くて・・・

 私が考えている間に、娘はどんどん先へ進んでしまって、私は分からないまま。
 これでは「脳トレ」ではなく、「NOトレ」ですね。

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プルーフ・オブ・ヘブン [心理・宗教・オカルト]

 「プルーフ・オブ・ヘヴン」エベン・アレグザンダー著 白川貴子訳(ハヤカワ文庫)


 髄膜炎で倒れた脳神経外科医が、昏睡状態で見た死後の世界について書いています。
 刊行されるや大きな話題となり、2014年のNHKスペシャルでも取り上げられました。


プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: Kindle版



 脳神経外科医である著者は、脳が停止すれば意識も無くなると考えていました。
 しかし2008年に昏睡状態から奇跡の生還を果たした後、考えを180度変えました。

 蝶の羽に乗った青い目の女性は、彼をどこに導いたのか? 彼女は誰だったのか?
 彼は、脳が機能しなかった7日間、いったい何を見て、何を知ったのか?

 著者は、きわめて身近に神を感じると同時に、神が無限であることが分かり・・・
 混然一体のその世界では、言葉はなくとも思考が直接自分に語りかけきて・・・

 「宇宙はひとつではない。お前の理解を超えるほど数多くの宇宙がある。しかしすべ
 ての宇宙がその中心に愛を持っている。」(P72)

 「私はその場所で、無数の宇宙に豊かな生命が息づいているのを見た。その中には人
 類よりはるかに進歩した知性を備えるものたちもいた。数限りない高次の次元がある
 ことも知った。(中略)そして高次の世界からは、こちらの世界の時間や場所に自由
 につながることができるのだ。」(P73)

 「人間はこの世界で神なる存在に向かって成長する役割を担い、その歩みは高次の存
 在たち―魂や輝く光体—によってつねに見守られ続けているのである。」(P120)

 「もうひとつの世界は物理的に遠い場所ではなく、周波数が異なるところに存在して
 いるのだ。いまこの場所にあるにもかかわらず、その世界が顕現する周波数帯に同期
 することができないために、われわれはそのことに気づかずにいる。」(P209)

 という具合に、臨死体験で垣間見た死後の世界のことが報告されています。
 「ムー民」的にはとてもワクワクする内容で、「死後の世界はある」と思えてきます。

 著者が脳神経外科で、臨死体験現象を批判的に見てきた人だけに、真実味があります。
 ただし、ややもの足りなかったです。あちらでの体験をもう少し詳しく知りたかった。

 著者エベン医師は、臨死体験研究で有名なレイモンド・ムーディーと対話しています。
 それが、DVDで出ていたのですが、現在は絶版。レンタルできればいいのですが。




DVD「プルーフ・オブ・ヘヴン」を超えた対話 (<DVD>)

DVD「プルーフ・オブ・ヘヴン」を超えた対話 (<DVD>)

  • 出版社/メーカー: ナチュラルスピリット
  • 発売日: 2014/08/21
  • メディア: DVD-ROM



 臨死体験と言ったら、やっぱり立花隆の本でしょう。基本文献です。
 「臨死体験(上)」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-12-12
 「臨死体験(下)」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-12-27

 さいごに。(すぐ寝てしまう)

 最近寒くて体力を使うためか、夕食の後にこたつに入ると眠くなってしまいます。
 その対策として、食卓で勉強している娘と対面して、読書することにしました。

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マイ仏教 [心理・宗教・オカルト]

 「マイ仏教」 みうらじゅん (新潮新書)


 小学四年生からの仏像のマイブーム以来、仏教に親しんできた著者の仏教入門です。
 2011年に出た新書本。著者は2018年に、仏教伝道文化賞沼田奨励賞を受賞しました。


マイ仏教 (新潮新書)

マイ仏教 (新潮新書)

  • 作者: みうらじゅん
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/05/14
  • メディア: 新書



 小学4年生のみうらは、祖父と東寺を訪れて、仏像のマイブームが始まりました。
 仏像少年は、日曜日にひとりで寺院を訪ね、仏像のスクラップ作りを始めました。

 以来、みうら少年の夢は、僧侶となって自分の寺院と仏像を持つことになりました。
 中高は仏教系学校に進み、レノンの曲から、将来の寺院をイマ寺院と名付けて・・・

 著者は仏教学者ではなく、この本は仏教の学術書ではありません。
 イラストレーターの著者の、仏教をめぐる個人的な体験や感想が書かれています。

 のちにみうらは、「仏友」いとうせいこうに、小学生時代のスクラップを見せます。
 それがきっかけで「見仏記」が始まり、仏像ブームも始まったのでした。
 「見仏記」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-27

 「マイ仏教」は気軽に読めますが、しかし書かれていることはなかなか深いです。
 しかも、みうらじゅんの実体験に基づいているので、文章に説得力があります。

 たとえば、ジョン・レノンの「イマジン」に、般若心経の教えを見出したり、
 ボブ・ディランの曲に、万物流転や諸行無常の教えを見出したりしています。

 また、仏教に「おもしろい」を取り入れよう、という提言は実に興味深いです。
 みうらじゅん自身が今やっていることが、まさにそういうことなのだと思います。

 そういえば、2007年のみうらじゅんマガジンのテーマは「仏像ロック」でした。
 まさに、仏教に「おもしろい」を取り入れた、みうらじゅんならではの発想です。

 仏像とはロックであるをコンセプトに、仏像とロックを融合させた写真集です。
 みうらじゅんのファンでなければ、「なんじゃ?」と言いたくなる本かもしれません。

 しかしこの本は貴重です。彼の仏像スクラップがほぼ全ページ掲載されているので。
 私は幸運にも新品同様の「仏像ロック」を、アマゾンで購入することができました。


みうらじゅんマガジン vol.2 仏像ロック

みうらじゅんマガジン vol.2 仏像ロック

  • 出版社/メーカー: 白夜書房
  • 発売日: 2007/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



 ほか、みうらじゅんの仏像本で面白いのが、「ぐっとくる仏像」です。
 ムックであって、文庫ではありませんが、仏像ファンにはオススメの本です。


ぐっとくる! 仏像 (エイムック 2829)

ぐっとくる! 仏像 (エイムック 2829)

  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2014/03/27
  • メディア: ムック



ぐっとくる仏像 ご当地仏真正面! (エイムック 4650)

ぐっとくる仏像 ご当地仏真正面! (エイムック 4650)

  • 出版社/メーカー: エイ出版社
  • 発売日: 2020/07/29
  • メディア: ムック



 「仏教」の概要を知りたい場合は、岩波新書の「仏教 第二版」がオススメです。
 この本もいつか紹介したい。私の本は、何度も読み返してきたので傍線だらけです。


仏教 第2版 (岩波新書)

仏教 第2版 (岩波新書)

  • 作者: 渡辺 照宏
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1974/12/20
  • メディア: 新書



 さいごに。(きざみ生姜もオススメ)

 ご飯のおともに、きざみ生姜もオススメです。
 その名も「うまくて生姜ねえ」。私はいつも、カルディーで買っています。


吾妻食品 うまくて生姜ねぇ 240g

吾妻食品 うまくて生姜ねぇ 240g

  • 出版社/メーカー: 吾妻食品
  • メディア: 食品&飲料



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死後の世界(岩波新書) [心理・宗教・オカルト]

 「死後の世界」 渡辺照宏(しょうこう) (岩波新書)


 死後の世界について、民俗学や宗教学やなど幅広い資料をもとに述べた入門書です。
 初版は1959年、今から60年前です。岩波新書から、2020年10月に復刊されました。


死後の世界 (1959年) (岩波新書)

死後の世界 (1959年) (岩波新書)

  • 作者: 渡辺 照宏
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2020/10/08
  • メディア: 新書



 死後の世界について、人類はこれまでどのように考えてきたかを概観しています。
 死者儀礼、死者の物語、人類学や宗教学における成果などをもとに述べています。

 第Ⅰ章は「死者儀礼の由来」。主に、さまざまな儀礼について説明されています。
 1死者儀礼、2死体処理、3生から死へ、4死者の財産。

 第Ⅱ章は「死者への奉仕」。主に、遺族の側からの見方が示されています。
 1別離、2喪、3祖霊、4祖先崇拝と死者の支配。

 第Ⅲ章は「死後の運命」。主に、死者の側からの見方が示されています。
 1死者の行き先、2死の国への旅、3死者の審判、4死者の国の成立、
 5死と再生と不死。

 第Ⅳ章は「死に対処するみち」。ここでは全体のまとめを述べています。
 記述は淡々としていますが、まじめな学問の成果に基づいた信頼できる著書です。

 特に興味深かったのは、通夜や死の饗宴が、世界中で行われているという報告です。
 通夜は、死者が悪霊にとりつかれないよう、寝ずに番をしたのが始まりのようです。

 また死の饗宴は、死者との別離の宴という意味合いだけではないらしいのです。
 なんと、死者と共食することで、死者の優れた部分を引き継ぐという意味もある?

 実はこの本を読んだ数日後、父が急死して、私は施主として葬儀を執り行いました。
 実際に葬儀を行う立場になって、さまざまな儀礼の意味が初めて納得できました。

 ところで、今は行われていませんが、昔は死人の口にお金を入れて葬ったものです。
 これを六道銭と言うのだそうです。この儀礼はヨーロッパでも見られると言います。

 日本では死者にお金を持たせますが、それは三途の川を渡るときの渡し賃で・・・
 ギリシャでも同じように、冥界に入るときの川の渡し賃を死者に持たせて・・・

 さて、著者はグレゴワールの本を訳したことがきっかけで、この本を書きました。
 なんと、グレゴワールの「死後の世界」(文庫クセジュ)も、現在読めると言う!


死後の世界 (文庫クセジュ)

死後の世界 (文庫クセジュ)

  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 1992/08/01
  • メディア: 新書



 「眠れないほど面白い 死後の世界」は、オカルト的視点から書かれています。
 幽体離脱、臨死体験、霊界マップ、輪廻転生、前世の記憶、心霊現象、守護霊・・・

 著者はオカルト研究家の並木伸一郎先生。「超ムーの世界」でもおなじみです。
 ただし、ムー民的には物足りない内容なので、私は読んでいません。(王様文庫)


眠れないほど面白い死後の世界: 前世、臨死体験、輪廻転生……の謎に迫る! (王様文庫)

眠れないほど面白い死後の世界: 前世、臨死体験、輪廻転生……の謎に迫る! (王様文庫)

  • 作者: 並木 伸一郎
  • 出版社/メーカー: 三笠書房
  • 発売日: 2014/06/27
  • メディア: 文庫



 このテーマで、必読本は、立花隆の「臨死体験」です。
 「臨死体験」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-12-12
       → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-12-27


臨死体験 上 (文春文庫)

臨死体験 上 (文春文庫)

  • 作者: 立花 隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/03/10
  • メディア: 文庫



 渡辺昭宏の本は、ほかにも岩波新書から出ています。
 「お経の話」「仏教」「日本の仏教」は、仏教のマイブームのころの愛読書です。


お経の話 (岩波新書)

お経の話 (岩波新書)

  • 作者: 渡辺 照宏
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2020/10/19
  • メディア: 新書



仏教 第2版 (岩波新書)

仏教 第2版 (岩波新書)

  • 作者: 渡辺 照宏
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1974/12/20
  • メディア: 新書



日本の仏教 (岩波新書)

日本の仏教 (岩波新書)

  • 作者: 渡辺 照宏
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2002/06/12
  • メディア: 新書



 さいごに。(父が亡くなりました)

 「死後の世界」を読んだ数日後、父が突然亡くなりました。急性心不全です。
 いつかそういう日が来ると知っていましたが、もう少し先だと思っていました。

 葬儀を執り行いながら、死の儀礼には深い意味があることを、改めて知りました。
 私には、父が遠くに行ったようには思えません。近くで見守ってくれていると・・・

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臨死体験2 [心理・宗教・オカルト]

 「臨死体験(下)」 立花隆 (文春文庫)


 膨大な取材ノートをもとに、臨死体験とは何なのかを追求したノンフィクションです。
 1991年にNHKスペシャルで放送された番組の、取材ノートを元にまとめられました。


臨死体験 下 (文春文庫)

臨死体験 下 (文春文庫)

  • 作者: 立花 隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/03/10
  • メディア: 文庫



 下巻もまた、非常に多くの事例が紹介されます。上巻同様とても内容が濃いです。
 ムーディ、モンロー、リリーと、臨死体験研究の有名どころの3人が登場します。

 1人目のレイモンド・ムーディは、臨死体験研究のゴッドファーザーです。
 1975年に「かいまみた死後の世界」を出して、臨死体験研究を本格化させました。

 「この世とあの世とは時間的にも空間的にもわかれているのではなく、実はつながっ
 ているのではないか。いやもっといえば、同じ世界なのではないか。同じ世界なのに、
 見え方がちがっているのではないかと思うのです。」(P61)

 「我々はこの世では、実はほとんど何も見ていないに等しい。死によって、人間の認
 識能力はとてつもなく拡大し、これまで見えなかったいろんなものが見えてくる。」

 さすが、臨死体験研究の先駆者です。
 死は、同じ世界における見えない空間への旅立ちなのか? とても考えさせられます。

 2人目のロバート・A・モンローは、かの有名なモンロー研究所を創始した人物です。
 彼独特の所は、たいていの人は訓練しだいで体外離脱ができる、と言っている所です。

 体外への脱出方法が書かれた部分は、この本の圧巻でしょう。
 ヘミ・シンクとかフォーカス10とか、ムー民にお馴染みの用語が、次々と登場します。

 ちなみにヘミ・シンクとは、異なった周波数の音声刺激を、両耳に与える技術です。
 これによって、被検者を覚醒させたり、さまざまな意識状態に導くことができます。

 フォーカス10とは、ヘミ・シンクによってもたらされる、ある特別な意識状態です。
 体は眠っているのに頭は覚醒している状態で、これは体外離脱体験に近い状態です。

 今では多くの人が、簡単に体外離脱できる方法を、ネットで紹介しています。
 ちょっと怖いですね。試してみて帰って来られなくなったら、どうするのでしょう。

 3人目のジョン・C・リリーは、隔離タンクでの感覚遮断の研究をしています。
 光や音や触覚等を遮断したタンクに入り、特別な意識状態を体験するというもの。

 そのとき、宗教的神秘体験と同じ状態、宗教的悟りが得られた状態だと言います。
 やがてリリーは、体外離脱や臨死体験と同じ体験を、何度も積み重ねていきました。

 その臨死体験で、二人のガイドから、時空間も人間も仮の存在だと教えられました。
 次元のない空間で、ガイドたちはこの世界で起こることを制御していて・・・

 さて、この本には、信じられないことばかりが書かれています。
 もし、著者が立花隆でなかったら、一笑に付していたかもしれません。

 ここに書かれていることすべてを信じることはできないけど、非常に興味深いです。
 ぜひ時間があるときに、もう一度じっくりと読み直したいです。

 さいごに。(意外に良かった市政資料館)

 名古屋城から1キロぐらい歩いたところに、名古屋市市政資料館があります。
 もと裁判所ということで、とても立派な洋館でした。中もとてもきれいでした。

 映画のロケも行われるとのこと。今回の旅行で一番写真を撮ったのがここでした。
 ただし地下牢では、ヘンなものが写ったら嫌なので、撮るのを控えました。
DSCF5752-2.jpg

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臨死体験1 [心理・宗教・オカルト]

 「臨死体験(上)」 立花隆 (文春文庫)


 膨大な取材ノートをもとに、臨死体験とは何なのかを追求したノンフィクションです。
 1991年にNHKスペシャルで放送された番組の、取材ノートを元にまとめられました。


臨死体験 上 (文春文庫)

臨死体験 上 (文春文庫)

  • 作者: 立花 隆
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2000/03/10
  • メディア: 文庫



 三途の川を渡ったり、死んだ肉親に会ったり、そこで予言を与えられたり・・・
 死んだ自分を見たり、他人の思考が読み取れたり、時空を一瞬で跳び超えたり・・・

 臨死体験は現実か? 死後の世界はあるのか? 死後も魂は存在し続けるのか?
 それとも、死の間際に脳が見せた、ただの幻にすぎないのか?

 著者の立花隆は、魂存在説と脳内現象説の間で、揺れ動いているように見えます。
 そこがイマイチだと言う人もいますが、私はその素直な書き方に好感を持ちました。

 立花隆は当然ながら、脳内現象説という科学的なアプローチをしたのだと思います。
 しかし多くの取材を経て、死後の世界を少しずつ信じるようになったのではないか?

 この本には、圧倒的な量の体験談があります。すごい話が次々に出てきます。
 キュブラーロスなど有名どころはもちろんですが、知られていない人の話もすごい。

 中でも印象に残ったのは、第五章から度々登場する「医師キルデ」の報告です。
 キルデは臨死体験をした女性医師で、「死は存在しない」という本を書いています。

 緊急手術の時、気が付くと自分は天井に浮かび、手術を受ける自分を見ていて・・・
 なぜか手術をしている医者の思考が読めたり、自分の内部から声が聞こえたり・・・

 「要するに、臨死体験というのは、この日常世界を成立させている次元とは別の次元
 の世界へ渡るための橋のようなものだといいたいのです」(P183)

 ところが医師キルデの報告で、本当に驚くべきことはここからです。
 体外離脱、死者との交感、自動手記、輪廻転生、さらには、宇宙人との遭遇・・・

 しかも、UFOと出会ってはじめて臨死体験の正しい意義づけができたと言います。
 なんと、臨死体験は意識を拡大して宇宙意識を持つことの、第一歩なのだそうです。

 臨死体験が、ただの臨死体験だけで終わらないのが、この本の深いところです。
 ほかにも、ヨガや瞑想、超能力、その他の超常現象との関連が書かれています。

 さて、この本を読んだのは、今から15年ほど前の2005年ぐらいのときでした。
 今、上巻の500ページほどをパラパラ流し読みしながら、内容の濃さに驚きました。

 いつかじっくりと読み直したい本です。
 すでに本は日焼けで真っ黒なので、新しく買い直したいです。

 さいごに。(ライン)

 私にはラインの友達が10人ほどいます。妻と娘を抜かすと、8人ほどになります。
 1週間ぶりに友人からラインが入りましたが、返事は「オッケー」だけでおしまい。

 しかし、妻も娘も、しょっちゅうやり取りしています。
 そんなに話すことがあるのか? いったいどんなこんなことを話しているのか?

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ムー民的に気になる2人の日本人 [心理・宗教・オカルト]

 「生き方は星空が教えてくれる」 木内鶴彦 (サンマーク文庫)
 「すべては宇宙の采配」 木村秋則 (東邦出版)


 木内鶴彦は、4つの彗星を発見したコメット・ハンターで、臨死体験者でもあります。
 木村秋則は、無農薬りんごの栽培に成功した農家で、超常現象の体験者でもあります。


生き方は星空が教えてくれる (サンマーク文庫)

生き方は星空が教えてくれる (サンマーク文庫)

  • 作者: 木内鶴彦
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: 文庫



すべては宇宙の采配

すべては宇宙の采配

  • 作者: 木村 秋則
  • 出版社/メーカー: 東邦出版
  • 発売日: 2013/05/24
  • メディア: 単行本



 オカルト雑誌「ムー」の愛読者を、通称「ムー民(ムーミン)」と言っています。
 私もムー民の資格ありだと思っています。TV「超ムーの世界」を毎回見ているので。

 木内鶴彦と木村秋則は、2人とも大きな実績を上げていて、世界的に有名な人物です。
 と同時に、2人とも超常現象を体験し、そのことを語っているという点で共通します。

 そういう点でこの2人は、「ムー民」たちの間でたいへん有名なのです。
 そして、それぞれ超常現象について書かれているのが、上記の二冊です。

 「生き方は星空が教えてくれる」は、彗星にかけた木内鶴彦の半生が記されています。
 22歳のとき重病で心臓が止まり、昏睡状態になったときに、臨死体験をしました。

 「今の自分は肉体をもたない、いわば意識だけの存在だ。もしかしたら意識だけの存在
 になると空間や時間の制約を受けなくなるかもしれない。もしそうならば、過去や未来
 にも行くことができるかもしれない」(P89)

 蘇生するまでのわずか30分間に、宇宙の始まりから人類の歴史までを見てきたと言う。
 宇宙はどのように誕生したか? 地球に巨大な彗星が衝突して月ができた?

 木内鶴彦は、自身の臨死体験について、さまざまなところで述べています。
 なお、立花隆の「証言・臨死体験」では、特別に二章をとって検証していました。

 「すべては宇宙の采配」は、無農薬リンゴにかけた木村秋則の半生が記されています。
 竜に遭ったり、UFOを見たり、宇宙人に拉致されたり、臨死体験をしたりしてます。

 「あれは地球のカレンダーです。」
 「地球のカレンダー? じゃあ、最後の数字の先はないのですか?」(P163)

 木村秋則は、地球の最後の年が、それほど先のことではないと言っています。
 木内鶴彦も、同じことを言っていたような気がしますが・・・

 木村秋則もまた、臨死体験をしています。
 「あの世への案内人なんです」と言った、あの女性は何者だったのか?

 さいごに。(クリスマスケーキは、誰が選ぶ?)

 そろそろクリスマスケーキを予約する時期です。
 家族3人好みが違うので、誰がケーキを選ぶか、今からバトルが始まりそうです。

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コンプレックス [心理・宗教・オカルト]

 「コンプレックス」 河合隼雄 (岩波新書)


 「コンプレックス」という概念を中心に、ユング心理学について解説した著書です。
 1971年に出た岩波新書青版ですが、いまだに増刷され続けている名著です。


コンプレックス (岩波新書)

コンプレックス (岩波新書)

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1971/12/20
  • メディア: 新書



 私はこの本を、1988年頃、大学の臨床心理学の授業で勧められて読みました。
 コンプレックスを糸口に、「ユング心理学入門」を語り直したような内容です。

 第1章 コンプレックスとは何か
 主体性をおびやかすもの、言語連想検査、自我、コンプレックスの構造・・・

 第2章 もう一人の私
 二重人格、ドッペルゲンガー、劣等感コンプレックス、心の相補性・・・

 第3章 コンプレックスの現象
 自我とコンプレックス、ノイローゼ、人間関係とコンプレックス・・・

 第4章 コンプレックスの解消
 コンプレックスとの対決、トリックスター、死の体験、儀式の意味・・・

 第5章 夢とコンプレックス
 コンプレックスの人格化、夢の意味、男性像と女性像、夢の中の「私」・・・

 第6章 コンプレックスと元型
 エディプスコンプレックス、文化差の問題、元型、自己表現・・・

 私はこの本で初めてユング心理学を知ったので、書かれた内容全てが新鮮でした。
 その中でも特に面白かったのが、第4章と第6章でした。

 第4章では、神と向き合うための「儀式」の話が、とても興味深かったです。
 命を失うことなく、神に接しようとする最善の方法として、儀式が生み出され・・・

 しかし第6章の、人類共通の無意識の中にある「原型」の話が、最も衝撃的でした。
 全ての人間の無意識の奥底には、「太母」という母なるもののの原型があって・・・

 全てを生み出し全てを吞みこむ土の不思議さから、地母神を祭る宗教が生まれ・・・
 地母神は死の神でもあり、例えば国生みのイザナミはのちに黄泉の国に降った・・・

 30を過ぎて2000年頃に、河合隼雄のマイ・ブームが来て、この本を読み直しました。
 そのとき同時に読んだ、岩波新書の「子どもの宇宙」もとても印象に残っています。

 構成は・・・Ⅰ子どもと家族 Ⅱ子どもと秘密 Ⅲ子どもと動物 Ⅳ子どもと時空
       Ⅴ子どもと老人 Ⅵ子どもと死  Ⅶ子どもと異性

 以上のとおり、「子ども」の内面にある宇宙を、様々な観点から探求しています。
 娘が生まれたあと、もう一度読み直して、とても参考になりました。

 特にⅣ章の「子どもと時空」での、子どもが時空を超えるという指摘はすごいです。
 子どもには、あちらの世界とこちらの世界をつなぐ通路が開かれていて・・・

 さて、この本の最大の魅力は、多くの素敵な児童文学が紹介されているところです。
 「ふたりのロッテ」「秘密の花園」「トムは真夜中の庭で」はこの本で知りました。

 「ふたりのロッテ」→ https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-01-22
 「秘密の花園」→ https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-23
 「トムは真夜中の庭で」→ https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-11-21

 ほか、「クローディアの秘密」「ラモーナとおかあさん」「まぼろしの小さい犬」
 「時の旅人」「ジョコンダ夫人の肖像」「あのころはフリードリヒがいた」・・・

 「ジョコンダ夫人の肖像」は、ダ・ヴィンチとモナ・リザにまつわる物語です。
 現在単行本で出ています。文庫化希望。又は岩波少年文庫で出してもらえないか。

 さいごに。(久々の終電)

 高校時代の陸上部の仲間で飲み会をしました。本当に久しぶりのことです。
 青春を共にした仲間も、今では皆50代。中には30年ぶりで会う仲間もいました。

 話しているうちに、次から次に話題が出て来て、思い出話は絶えませんでした。
 高校時代の仲間って、特別ですね。この夜、何年かぶりに終電で帰りました。

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ユング心理学入門 [心理・宗教・オカルト]

 「ユング心理学入門」 河合隼雄 (岩波現代文庫)


 日本におけるユング心理学の第一人者による、とても分かりやすい入門書です。
 今月(2018年7月)の「100分de名著」河合隼雄スペシャルで紹介されました。


ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 (岩波現代文庫)

ユング心理学入門―“心理療法”コレクション〈1〉 (岩波現代文庫)

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2009/05/15
  • メディア: 文庫



 岩波現代文庫版の構成は、以下のとおりです。
 全7章を読み通すことで、ユング心理学の概要を知ることができます。

 第1章 タイプ
 西洋では外交的タイプが肯定され、日本では内向的タイプが肯定されて・・・

 第2章 コンプレックス
 我々の心には、抑圧された感情の集合体であるコンプレックスが潜んでいて・・・

 第3章 個人的無意識と普遍的無意識
 人類全体には普遍的無意識があり、神話など共通のイメージとして現れ・・・

 第4章 心像と象徴
 意識と無意識を仲介する心像は、さまざまな意識の状態を象徴していて・・・

 第5章 夢分析
 夢には意識と無意識が表れ、自己の未来やコンプレックスの理解に役立ち・・・

 第6章 アニマ・アニムス
 男性の夢に現れる女性をアニマ、女性の夢に現れる男性をアニムスと言い・・・

 第7章 自己
 自我が意識の中心であるのに対し、自己は意識と無意識全体の中心で・・・

 中でも特に興味深かったのは、普遍的無意識の渦巻きと地母神のイメージです。
 原始時代の人間の、穀物の生成への驚きが、地母神のイメージとなり・・・

 渦巻きは、地母神の子宮の象徴として、多くの国の神話で語られていて・・・
 渦巻きは全てを生み出す豊穣の地であり、全てを呑み尽くす死の国であり・・・

 人類には共通のイメージがあり、それは原始時代の人類の体験に基づいていて、
 各民族の神話の中に見出すことができる、というところにロマンを感じました。

 これを初めて読んだ30代の頃、神話のマイ・ブームがありました。
 当時、ギリシア神話や日本神話や聖書の解説などを読み漁りました。

 本書の姉妹編として、岩波新書から出ている「コンプレックス」があります。
 コンプレックスに重点を置いていますが、ユング心理学全般を紹介しています。


コンプレックス (岩波新書)

コンプレックス (岩波新書)

  • 作者: 河合 隼雄
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1971/12/20
  • メディア: 新書



 さいごに。(図形の問題)

 小学校6年生にもなると、算数の問題はちょっと難しいですね。
 娘に教えようとして見てあげた問題が、難しくて分からないこともあります。

 特に図形は、意表を突くような問題があって、たじろぐこともしばしば。
 頭が硬くなったんだなあと、つくづく感じる今日このごろです。

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