知的生産の技術 [読書・ライフスタイル]
「知的生産の技術」 梅棹忠夫 (岩波新書)
まだパソコンがない時代に、知的生産活動の実践的技術について提案した著書です。
1969年に出ました。今なお読み継がれている、知的生産についての古典的名著です。
梅棹は「知的生産」を「頭を働かせて何か新しい情報を提出すること」と言います。
そして、梅棹自身が行っているその実践的な方法を、次の11章で解説しています。
①発見の手帳 ②ノートからカードへ ③カードとその使い方 ④きりぬきと規格化
⑤整理と事務 ⑥読書 ⑦ペンからタイプライターへ ⑧手紙 ⑨日記と記録
⑩原稿 ⑪文章
①の「発見の手帳」とは、毎日の生活体験における発見や着想を記述する手帳です。
いつでも書けるように持ち歩き、思いついたらその場で文章にして記述します。
②では、ノートが整理に向かないため、カードを使い始めたことが書かれています。
さまざまな発見もカードに書けば、それを並び替えることで、思考が整理されます。
③では、そのカードを説明します。B6判のそれを「京大型カード」と呼びます。
いつでも持って歩き、一枚一項目を原則に書きつけ、書いたら忘れてもいいのです。
カードで大事なことは組み換え操作であり、並び替えたとき意外な発見があります。
そしたらその発見もカード化します。そのときカードは創造の装置となるのです。
④は、新聞切り抜きをフォルダーに保存する、オープン・ファイル方式の説明です。
その際、定型の台紙に貼ることで、切り抜きは規格化され、カード化されるのです。
⑤では、「垂直式ファイリング・システム」という、文書整理法を紹介しています。
それは、二つ折りフォルダーに書類を挟み、カードのように立てて並べるものです。
⑥では、読書の仕方や、その後の「読書カード」の作り方などを紹介しています。
本に傍線を引きながら読み、何日か寝かせてから、カードにしていくのだそうです。
⑦では、タイプライターの必要性を訴え、⑧では、手紙の形式化を提唱しています。
⑨で、日記のカード化を考え、⑩と⑪では、原稿化と文章化のコツを伝えています。
さて、本書でもっとも有名な箇所は、②と③における「京大型カード」の説明です。
梅棹が図書館用品店に注文して作ったカードは、本書でさらに有名になりました。
一方、私が個人的にもっとも興味を覚えた箇所は、もちろん⑥における読書法です。
私のこのブログは、考えてみると、梅棹の「読書ノート」の代わりになっています。
ところで、私の持っているこの本は1991年の第49刷です。社会人2年目の年です。
働き始めたばかりの、仕事に追われる中、自分だけの「知的生活」に憧れたのです。
「知的生活の方法」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-04-24
「考える技術・書く技術」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-04-21
「思考の整理学」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-10-09
ちなみに本書は、押入れの棚を整理をしていたときに、どこからか出てきました。
ほか、外山滋比古の「知的創造のヒント」「読書の方法」も一緒に出てきました。
さいごに。(うなぎ)
先日、久しぶりにうなぎを食べました。5年ぶりぐらいでしょうか。
記念に写真を残しました。おそらく次に食べるのは、5年後ぐらいでしょうから。
まだパソコンがない時代に、知的生産活動の実践的技術について提案した著書です。
1969年に出ました。今なお読み継がれている、知的生産についての古典的名著です。
梅棹は「知的生産」を「頭を働かせて何か新しい情報を提出すること」と言います。
そして、梅棹自身が行っているその実践的な方法を、次の11章で解説しています。
①発見の手帳 ②ノートからカードへ ③カードとその使い方 ④きりぬきと規格化
⑤整理と事務 ⑥読書 ⑦ペンからタイプライターへ ⑧手紙 ⑨日記と記録
⑩原稿 ⑪文章
①の「発見の手帳」とは、毎日の生活体験における発見や着想を記述する手帳です。
いつでも書けるように持ち歩き、思いついたらその場で文章にして記述します。
②では、ノートが整理に向かないため、カードを使い始めたことが書かれています。
さまざまな発見もカードに書けば、それを並び替えることで、思考が整理されます。
③では、そのカードを説明します。B6判のそれを「京大型カード」と呼びます。
いつでも持って歩き、一枚一項目を原則に書きつけ、書いたら忘れてもいいのです。
カードで大事なことは組み換え操作であり、並び替えたとき意外な発見があります。
そしたらその発見もカード化します。そのときカードは創造の装置となるのです。
④は、新聞切り抜きをフォルダーに保存する、オープン・ファイル方式の説明です。
その際、定型の台紙に貼ることで、切り抜きは規格化され、カード化されるのです。
⑤では、「垂直式ファイリング・システム」という、文書整理法を紹介しています。
それは、二つ折りフォルダーに書類を挟み、カードのように立てて並べるものです。
⑥では、読書の仕方や、その後の「読書カード」の作り方などを紹介しています。
本に傍線を引きながら読み、何日か寝かせてから、カードにしていくのだそうです。
⑦では、タイプライターの必要性を訴え、⑧では、手紙の形式化を提唱しています。
⑨で、日記のカード化を考え、⑩と⑪では、原稿化と文章化のコツを伝えています。
さて、本書でもっとも有名な箇所は、②と③における「京大型カード」の説明です。
梅棹が図書館用品店に注文して作ったカードは、本書でさらに有名になりました。
一方、私が個人的にもっとも興味を覚えた箇所は、もちろん⑥における読書法です。
私のこのブログは、考えてみると、梅棹の「読書ノート」の代わりになっています。
ところで、私の持っているこの本は1991年の第49刷です。社会人2年目の年です。
働き始めたばかりの、仕事に追われる中、自分だけの「知的生活」に憧れたのです。
「知的生活の方法」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-04-24
「考える技術・書く技術」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2018-04-21
「思考の整理学」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-10-09
ちなみに本書は、押入れの棚を整理をしていたときに、どこからか出てきました。
ほか、外山滋比古の「知的創造のヒント」「読書の方法」も一緒に出てきました。
さいごに。(うなぎ)
先日、久しぶりにうなぎを食べました。5年ぶりぐらいでしょうか。
記念に写真を残しました。おそらく次に食べるのは、5年後ぐらいでしょうから。
コメント 0