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138億年宇宙の旅2 [理系本]

 「138億年宇宙の旅(下)」 ガルファール著 塩原通緒訳 (ハヤカワ文庫)


 138億年の宇宙を自在に旅しながら、宇宙論の基本を学べるユニークな本の下巻です。
 文庫の帯の言葉は「ホーキング博士の直弟子によるスリリングな宇宙論入門」です。


138億年宇宙の旅(下) (ハヤカワ文庫NF)

138億年宇宙の旅(下) (ハヤカワ文庫NF)

  • 作者: クリストフ・ガルファール
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2019/06/06
  • メディア: 文庫



 著者が学んだケンブリッジ大学には、当時スティーブン・ホーキング博士がいました。
 博士に誘われて、ブラックホールと宇宙の起源について、研究することになりました。

 この本は、ホーキング博士との研究の成果が、分かりやすい言葉で解説されています。
 ところが下巻に入ると、いっきに数段階も難しくなりました。

 特に分かりにくいのが、量子論が関わる部分です。粒子はあらゆる経路をとる?
 宇宙には無はなく、量子場がある? そこでは仮想粒子が出たり消えたりしている?

 反電子? 反粒子? 反物質? すべてが反物質でできている反世界がある?
 量子の世界では、起こりうることはすべて起こるんだって?

 ハイゼンベルクの不確定性原理。そして有名なシュレーディンガーの猫。
 猫は死んでいると同時に死んでいない。死んでいながら、生きている・・・

 何度読んでも分からないのですが、とにかく気にしないで読み進めました。
 後半は読むペースがガクンと落ちながらも、どうにか最後までたどり着きました。

 下巻では、ブラックホールの中に突入する場面が圧巻でした。
 ロボットの裏切り(?)によって、事象の地平面を越えた「あなた」は・・・

 「あなた」は、そこでどのような光景を目にするのか?
 「あなた」は、いかにしてブラックホールから脱出したのか?

 うまく想像できない場面もありましたが、とてもスリリングな体験ができました。
 目で見えない場面を、「ヨガモード」を使って感じ取るところが、面白いですね。

 この本は数式をほとんど使わず、宇宙を分かりやすく解説してくれました。
 といっても、私が分かったのは半分くらいでしょうか・・・

 10年前に新潮文庫から出た「宇宙創成」は、上巻の半分まで読んで挫折しました。
 この機会に、今一度挑戦してみようか。

 さいごに。(infobar xv 不具合)

 infobar xv に、またもや不具合が生じました。
 常に「圏外」で電話もメールもつながらないという、非常に深刻な問題です。

 一時間奮闘したが、解決せず。しかし、友人に勧められて、再起動してみたら・・・
 なんと、あっけなく解決しました。これを、「困ったときの再起動」と言うらしい。

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