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2021年1月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]

 2021年1月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社やamazonやhontoの、メルマガなどを参考にしています。


・1/15 「哲おじさんと学くん」 永井均 (岩波現代文庫)
 → 副題は「世の中では隠されているいちばん大切なことについて」。気になる。

・1/22 「小公子」 バーネット (角川文庫)
 → 新潮文庫の川端訳に続いて登場。角川版は新訳。読み比べたい。気になる。


◎ 【2020年に読んだ本ベスト5】

  年末恒例の企画です。今年読んだ本で、良かったもののベスト5を紹介します。
  物語以外の作品が1位となったのは、この企画始まって以来ではないでしょうか。

 1位 「神話の力」 J・キャンベル & B・モイヤーズ (ハアカワ文庫)
 → この本を読んでから、キャンベルは私のメンターのひとりとなりました。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-19
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-07-22

 2位 「百年の孤独」 ガルシア・マルケス (新潮社)
 → 物語を読んでいる間、幻想の町マコンドが現実で、現実世界が幻想でした。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-11
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-03-11

 3位 「ボルヘス短編集」 ボルヘス (岩波文庫)(集英社文庫)
 → 読むほどに幻惑されました。ボルヘスの作る世界は唯一無二です。
   「伝奇集」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-07
   「砂の本」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-10
   「アレフ」→https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-16

 4位 「回想のブライズヘッド」 イーヴリン・ウォー (岩波文庫)
 → 崩壊していく古き良き時代を、これほどまでに美しく描くことができるとは。
   先日読み終えて、前回紹介したばかりです。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-12-27

 5位 「アルテミオ・クルスの死」 フエンテス (岩波文庫)
 → アルテミオ・クルスに寄り添いながら、その人生を順不同に追体験しました。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-19
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-06-22


◎ 【5位から8位】

  ベスト5までに入らなかったものの、印象深かった本が3冊ほどあります。
  6位から8位まで順位をつけて、ここに紹介します。

 6位 「日本沈没」 小松左京 (小学館文庫)
 → 日本沈没のパニックが、コロナ禍の現実世界と二重写しになって見えました。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-04-07-

 7位 「精霊たちの家」 イサベル・アジェンデ (河出文庫)
 → まさに「百年の孤独」の再来。読み始めた瞬間から作品世界にのめりこみます。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-03
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-10-06

 8位 「ラテンアメリカ十大小説」 木村榮一 (岩波新書)
 → 分かりやすく紹介されているのはもちろん、とても美しく紹介されています。
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-02-22


◎ 【登場人物ベスト5】

 2020年に読んだ本の中で、気に入った登場人物のベスト5を紹介します。
 今回の1位は、初めて実在の人物となりました。

 1位 「神話の力」の語り手「J・キャンベル」
 → 私の新しいメンターです。亡くなってますます存在の重みが増しました。

 2位 「日本沈没」の主人公「小野寺俊夫」と相方の「中田一成」
 → この若き2人の無私の行動が、めちゃくちゃカッコ良かったです。

 3位 「百年の孤独」の初代「ホセ・アルカディオ・ブエンディア」
 → マコンドの創始者にして、一族繁栄の礎を築いた人物。忘れられない。

 4位 「春琴抄」の「春琴」と「佐助」
 → 切ない、あまりにも切ない二人の愛。

 5位 「楽園への道」の「ゴーギャン」
 → ゴーギャンの絵が好きだから。


◎ 来年のテーマは「20世紀アメリカ文学」

 今年のテーマ「20世紀ラテンアメリカ文学」は、はっきり言って失敗でした。
 というのも、名作でありながら文庫化されていない作品が多すぎたからです。

 ところが同じ20世紀でも、アメリカ文学の名作はほとんど文庫化されています。
 このブログでも、すでに79回にわたって、20世紀アメリカ文学を紹介しました。

 しかも、まだまだ紹介したい作品がたくさんあります。
 ここから精選するのはたいへんです。全集には40作品ぐらい選ぶかもしれません。

 20世紀は、最初にアメリカ文学から始めるべきだったと、今さらながら思います。
 では、来年もまたよろしくお願いします。


◎ さいごに。(来年もよろしくお願いします)

 気が付けば、このブログを始めてすでに12年目になりました。
 地味ながら続けることができたのも、読んでくださる皆さまのおかげです。

 今年はコロナの流行という、生まれて初めて遭遇することがありました。
 来年はコロナが終息して、オリンピックが開催されるよう、心から願っています。

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