透明人間 [19世紀イギリス文学]
「透明人間」 H・G・ウェルズ作 橋本槙矩訳 (岩波文庫)
透明人間となった科学者が巻き起こす、数々の事件を描いた物語です。
「タイムマシン」「宇宙戦争」と並ぶ、ウェルズのSF小説の代表作です。
ある寒い日、ロンドン郊外のアイピング村の宿屋に、外套を着た男が泊まりました。
その男は体中に包帯を巻いていて、なぜか人々が近づくことを嫌がっていました。
部屋に実験道具を運び込み、何やらやっている男のことは、やがて噂になりました。
多くの人々の注目が集まる中、とうとう男は宿屋で正体を現します。
男が顔の包帯を外すと、そこには何もなく・・・
巡査も来て男を捕まえようとするが、男が服を脱ぐと何も見えなくなり・・・
ところで、「透明人間」という技術は、実際に可能なのでしょうか?
この小説では、一応次のように説明されていますが、よく分かりません。
「研究の肝心のポイントは、ある種のエーテル波動の二つの発光中心点の中間に、
その屈折率が低くなるような透明な物質を置くことなのだ。」(P152)
研究を重ねてようやく透明人間になったものの、彼は孤独でつらいことばかり・・・
われわれ読者が透明人間に同情し始めたとき、彼は恐ろしい考えを打ち明けて・・・
小学生のころは透明人間になってみたかった。「透明人間」なんて歌も流行ったし。
しかしこの小説を読むと、透明人間に対する憧れなんかは吹き飛んでしまいます。
でもよく考えてみると、元に戻る薬を発明できなかった点に、彼の不幸があります。
「天狗の隠れ蓑」があって、自由自在に姿を消せるのなら、きっと楽しいでしょう。
さて、セイントの「透明人間の告白」という小説もあり、椎名誠が押しています。
科学研究所の事故によって透明になってしまう、という話のようです。
さいごに。(年末年始)
年末年始は6日間、仕事を完全に休みました。
年末は大掃除と読書。年始は親戚周りと読書。充実した読書時間を過ごせました。
透明人間となった科学者が巻き起こす、数々の事件を描いた物語です。
「タイムマシン」「宇宙戦争」と並ぶ、ウェルズのSF小説の代表作です。
ある寒い日、ロンドン郊外のアイピング村の宿屋に、外套を着た男が泊まりました。
その男は体中に包帯を巻いていて、なぜか人々が近づくことを嫌がっていました。
部屋に実験道具を運び込み、何やらやっている男のことは、やがて噂になりました。
多くの人々の注目が集まる中、とうとう男は宿屋で正体を現します。
男が顔の包帯を外すと、そこには何もなく・・・
巡査も来て男を捕まえようとするが、男が服を脱ぐと何も見えなくなり・・・
ところで、「透明人間」という技術は、実際に可能なのでしょうか?
この小説では、一応次のように説明されていますが、よく分かりません。
「研究の肝心のポイントは、ある種のエーテル波動の二つの発光中心点の中間に、
その屈折率が低くなるような透明な物質を置くことなのだ。」(P152)
研究を重ねてようやく透明人間になったものの、彼は孤独でつらいことばかり・・・
われわれ読者が透明人間に同情し始めたとき、彼は恐ろしい考えを打ち明けて・・・
小学生のころは透明人間になってみたかった。「透明人間」なんて歌も流行ったし。
しかしこの小説を読むと、透明人間に対する憧れなんかは吹き飛んでしまいます。
でもよく考えてみると、元に戻る薬を発明できなかった点に、彼の不幸があります。
「天狗の隠れ蓑」があって、自由自在に姿を消せるのなら、きっと楽しいでしょう。
さて、セイントの「透明人間の告白」という小説もあり、椎名誠が押しています。
科学研究所の事故によって透明になってしまう、という話のようです。
さいごに。(年末年始)
年末年始は6日間、仕事を完全に休みました。
年末は大掃除と読書。年始は親戚周りと読書。充実した読書時間を過ごせました。