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2020年2月発売の気になる文庫本 [来月発売の気になる文庫本]

 2020年2月発売予定の文庫本で、気になるものを独断で紹介します。
 データは、出版社やamazonの、HPやメルマガを、参考にしています。


・2/5 「モーセと一神教」 フロイト (光文社古典新訳文庫)
 → フロイトが亡くなる直前に書いた論文。遺書とも考えられる。気になる。

・2/12 「今昔物語集 震旦篇 全現代語訳」 (講談社学術文庫)
 → 本朝世俗篇(上下)、天竺篇に続く4冊目。震旦=中国。少し気になる。


◎ 2020年の読書テーマ

 2020年の読書のテーマを、「20世紀ラテンアメリカ文学」に決めました。
 手を付けていない分野なので、「ラテンアメリカ文学入門」で勉強しました。

 「ラテンアメリカ文学」の問題点は、文庫本化されていない作品が多いことです。
 ガルシア・マルケスの「百年の孤独」さえも、文庫化されていません。(なぜ?)

 それでも、ボルヘスやコルタサルやパルガス・リョサは、岩波文庫で読めます。
 また、集英社や古典新訳文庫などでも読める作品があります。

 文庫本は購入して読みたいです。単行本はなんとかして(?)読みたいです。
 現在、今年読むべき20世紀ラテンアメリカ文学のブックリストを作成中です。


◎ 出ていた! ルゴーネス。

 今年の1月9日に古典新訳文庫から、ルゴーネスの幻想短編集が出ていました。
 ルゴーネスの本は、単行本でもあまり見当たりません。貴重な現代語訳です。

 ルゴーネスは、ボルヘスやコルタサルらとともにアルゼンチンで活躍しました。
 ボルヘスは、彼を自分の先駆者として認めていました。この本は絶対買いです。


◎「百年の孤独」問題

 「百年の孤独」は文庫になっていないから読んでいない、という人が多いです。
 文庫化されれば更にもっとファンを増やすだろうに、もったいない気がします。

 海外ではペーパーバックで出ていると言います。
 日本で文庫化しないのは、出版社(新潮社)の事情(または方針)でしょうか。

 在庫がまだ多くあるから? 単行本でも一定数が売れるから?
 それとも、ひそかに新潮文庫化が進められているのでしょうか。

 さて、私の方針ですが、結論から言うと、「図書館で借りる」です。
 いつの日か文庫になったら、購入して再読する予定です。

 ところで、これほどの傑作が、図書館では予約者ゼロでした。さびしい!
 しかしそのおかげですぐに予約できました。立ち寄ればその場で借りられます。


百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)

  • 作者: ガブリエル ガルシア=マルケス
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2006/12/01
  • メディア: 単行本



◎ さいごに。(リレーラン)

 娘が部活でリレーランに出ました。8人で42.195キロ走るというレースです。
 娘は雨の寒い中、1600mほどを3回走りました。よくがんばってました。

 娘のチームは、3時間ちょっとで完走することができました。
 顧問の先生が、来年は保護者チームを作ると言っていたので、楽しみです。

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幽霊ーある幼年と青春の物語ー [日本の現代文学]

 「幽霊ーある幼年と青春の物語ー」 北杜夫 (新潮文庫)


 忘れ去られた幼年期の記憶を求めに、自身の心の中を旅する「私」の魂の物語です。
 北杜夫の処女長編小説で、隠れた名作です。北の作品中、私の最も好きな小説です。


幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/10/12
  • メディア: 文庫



 この小説は幼年期の記憶から始まります。最初に登場するのは「ぼく」の母です。
 若いころ外国で生活していたという母は、「ぼく」にとって憧れの存在でした。

 二つ違いの姉は美しく、母同様「ぼく」にとって憧憬の対象だったようです。
 そして学者の父親は、持病の狭心症によってぽっくりと亡くなってしまいました。

 母はある朝、ぼくと姉の前から姿を消して、永久に帰って来ることがなく・・・
 そして姉もまた、ある日あっけなく神に召されてしまい・・・

 昔母がいた部屋、ぼくを幻惑するチョウ、ドビュッシーの旋律、見知らぬ少女、
 母の知り合いの夫人、亡き姉の面影、霧の中のアルプス、そこで見たものは・・・

 さて、この小説を初めて読んだのは、大学4年生のときでした。
 冒頭のから完全にやられました。この一節を、何度繰り返し読んだことでしょうか。

 「人はなぜ追憶を語るのだろうか。
  どの民族にも神話があるように、どの個人にも心の神話があるものだ。その神話
 は次第にうすれ、やがて時代の深みのなかに姿を失うように見える。—だが、あの
 おぼろな昔に人の心にしのびこみ、そっと爪跡を残していった事柄を、人は知らず
 知らず、くる年もくる年も反芻しつづけているものらしい。」

 そしてこの小説は、「時代の深みのなかに姿を失」った記憶を訪ねる物語です。
 そういう意味で、プルーストの「失われた時を求めて」と非常に似ています。

 たとえばウラギンシジミを見て、ふいに幼年期の記憶を蘇らせる場面があります。
 あの場面から、プルーストのマドレーヌの有名な場面を連想しました。

 そして最後の、槍ヶ岳の名場面! 濃霧の中で、とうとうあの面影がよみがえる!
 今読み返してみると、第四章全体が、非常に優れた山岳小説のようでした。

 「凍えるような冷気にかじかみながら、ぼくはあたりをみたしているおそろしいま
 での静寂のなかに、ある囁きを、どこからともなく伝わってくる山霊の呼び声を耳
 にしたが、それは人間と自然がまだひとつであった時代の、異常に古い忘れられた
 言葉であるのかもしれなかった。」(P258)

 こういう表現は、本当に山が好きな人だからこそ生み出せるのだと思います。
 こんな言葉に出会いながら、当時登山を始めなかったのはもったいなかった。

 この小説を初めて読んだ大学4年のとき、私は人生について深く考えていました。
 これからどのような人生をたどるのか? 社会でどのような役割を果たせるのか?

 「わけもなく葉に穴をあけている蚕が、ときおり不安げに首をもたげてみる。(中
 略)人は生涯に何度か、それに似た時間をもつもののようだ。」(P100)

 あれから30年たった今、この本を読み返して、あの頃を懐かしく思い出しました。
 そして久しぶりに、自分の人生を考え直してみたくなりました。

 さいごに。(光の屈折)

 娘の理科の宿題を見てやったのですが、私にはまったく分かりませんでした。
 単元は「光の屈折」。入射角がどうの、焦点距離がどうの・・・理解不能です。

 妻と2人で、「こんな問題やったっけ?」と首をかしげています。
 結局「もう一度教科書を読んでおけ」と言っておしまい。役に立ちませんでした。

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どくとるマンボウ青春記 [日本の現代文学]

 「どくとるマンボウ青春記」 北杜夫 (新潮文庫)


 大戦末期に旧制高校に入学してから、大学医学部時代までを描いた青春エッセイです。
 自身の日記をもとにユーモアを交えて書いた自伝的作品で、多くの人に読まれました。


どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ青春記 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/09/28
  • メディア: 文庫



 終戦直後に、ようやく旧制松本高校は再開され、著者の寮生活が始まりました。
 個性的で暖かい教員、愉快な仲間たちに出会い、高校生活はいっきにはじけました。

 寮の記念祭、インターハイ出場、試験総サボ事件、火事事件、太陽党の誓い・・・
 パトスという男、ドイツ語のT、モチ先生、トーマス・マンとリルケ、辻邦生・・・

 戦後まもないころの荒涼とした日本で、彼らは青春のエネルギーを爆発させました。
 彼らの行動には、青春特有のバカバカしさと、青春特有のひたむきさがあります。

 多くのエピソードの中で、特に印象に残っているのは、父茂吉との確執です。
 「おまえはバカになった」と父。しかしそうさせたのは父の歌のすばらしさだった!

 父に反対されたため、医学部に入学したものの、文学を捨てきれなくて・・・
 隠れてトーマス・マンを読み、こっそりと詩を書き、ひそかに小説家を志し・・・

 また、辻邦生が登場する場面も印象的でした。辻は松本高校のひとつ先輩でした。
 しかし2度落第したため、北が卒業する時には、辻の方が後輩になっていていた!

 「航海記」では無名のTが、8年後の「青春記」では名を成して本名で登場します。
 「青春記」が出た頃、辻邦生はすでに傑作「背教者ユリアヌス」を出していました。

 それぞれのエピソードも面白いのですが、何気なく書かれた記述も心に残りました。
 特に本と読書に関する記述には、とても愛着を感じました。

 「終戦後の秋、ようやく岩波文庫が粗悪な紙で発行されたが、そのころは岩波文庫と
 いえば内容も知らずになんでも手に入れようという客で行列ができたものである。」
 (P131)

 「それがおもしろかったから読み、素晴らしかったから読み、何が何やらわからない
 から驚嘆して読んだ。空腹だったから雑草まで食べたように、精神的の飢餓が貪婪(
 どんらん)に活字を求めたのである。」(P153)

 トーマス・マンにかぶれていた頃のエピソードには、妙に納得してしまいました。
 道を歩いていて、「トマト・ソース」という看板に、一瞬ギクリとしたと言います。

 また、マンの「トニオ・クレーゲル」から引用された一文は、まさに名言でしょう。
 「文学というものは、決して天職でもなんでもなくて、ひとつの呪いなんですよ」

 ところで「青春記」は全13章から成っています。1章が20~30ページで読みやすい。
 中でも、次の3章は私のお気に入りです。オススメです。

 5つ目の「瘋癲(ふうてん)寮の結末」。高校時代の寮生活の描写が楽しい。
 7つ目の「銅の時代」。将来のことで父と対立するが、結局妥協して医学を志す。

 10個目の「いよいよものを書きだす」。父茂吉に隠れて詩を書き始めます。
 「一度父に見せて下さい。」という手紙を読んで、もう先は長くないと感じ・・・

 さて、北杜夫の作品で、ほかに押さえておきたいのは、処女長編の「幽霊」です。
 私は大学時代、リルケにかぶれていた頃に読んで、とても感銘を受けました。


幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/10/12
  • メディア: 文庫



 また、辻邦生の「背教者ユリアヌス」も、早く読みたいです。
 全4巻で出た新版を、すでに2巻まで買ってありますが、まだ読んでいません。


背教者ユリアヌス(一) (中公文庫)

背教者ユリアヌス(一) (中公文庫)

  • 作者: 辻 邦生
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2017/12/22
  • メディア: 文庫



 さいごに。(AUサポートセンター?)

 AUサポートセンターから、「海外から多額の請求あり」というメールが来ました。
 びっくりして、もう少しでクリックしちゃうところでしたよ。

 AUに問い合わせたら、「そんなメールは送っていない」とのこと。やはり詐欺だ。
 こういう悪質な連中を、AUは取り締まれないものなのでしょうか。

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こころ [日本の近代文学]

 「こころ」 夏目漱石 (集英社文庫)


 友人を裏切って恋を成就しようとした男の、その心理と罪悪感を描いた物語です。
 大正3年に刊行された日本近代文学の傑作。高校の教科書で誰もが読んでいます。

 あらゆる文庫で出ています。私は集英社文庫で読みました。口絵ページがあるので。
 当時は漱石自身の装丁で岩波から出たので、ツウは岩波文庫を選ぶ人が多いです。


こころ (集英社文庫)

こころ (集英社文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1991/02/25
  • メディア: 文庫



こころ (岩波文庫)

こころ (岩波文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1989/05/16
  • メディア: 文庫



 一方、書店でよく見かけるのは、新潮文庫と角川文庫でしょうか。
 この二つの文庫は、夏になると洒落たカバーに変えて出すので、注目しています。


こころ (新潮文庫)

こころ (新潮文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫



こゝろ (角川文庫)

こゝろ (角川文庫)

  • 作者: 夏目 漱石
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/05/10
  • メディア: 文庫



 大学生の「私」は、ある日鎌倉の海水浴場で、年上の男性と出会い親しくなりました。
 やがて二人の交流が始まり、「私」は彼のことを「先生」と呼ぶようになりました。

 「先生」は、学歴がありながら仕事に就かず、人を避けて暮らしているようでした。
 月に一度決まった日に、一人で墓参りに行きますが、その理由を教えてくれません。

 「先生」は、時に「私は寂しい人間です」と言い、時に「恋は罪悪です」と言います。
 さらに「私は人間全体を信用していない。自分自身ですら信用できない」と言います。

 いったい先生はどうしてこんなことを言うのか? いったい先生に何があったのか? 
 しだいに「私」は、先生の不思議な言動が気になり、その理由を知りたいと思います。

 大学を卒業する夏、「私」は両親のいる故郷へ帰りました。父は思い病気でした。
 いよいよ父の命が危なくなった時、「先生」のもとから厚い封筒が届いて・・・

 「こころ」を初めて読んだのは、高校2年の夏だったと思います。
 2学期から国語の授業でやるため、通読しておくことが宿題になったのです。

 前半はミステリーっぽくて、当時の私もどんどん物語に引き込まれていきました。
 そして、先生の遺書によってすべて明かされていく展開に、ワクワクしました。

 かけがえのない友人Kに、自分もお嬢さんに恋していることを言えず・・・
 自分を信頼しきっているKに対して、「先生」がとった行動は・・・

 「精神的に向上心のない者はばかだ」というセリフは、クラスで流行しました。
 また、最後の悲劇的な結末は、いつまでも頭に残って、忘れられませんでした。

 以後これまでに3~4回読み直しました。だから、大筋はだいたい覚えています。
 それでも読み返すたびに新しい発見がありました。繰り返し読むべき作品です。

 ところが、いまだにピンとこない部分があります。それが「先生」の死の理由。
 最後にこう言っています。「殉死するならば、明治の精神に殉死するつもりだ」と。

 はあ? そんな! それでは奥さんが、あまりにもかわいそうではないか。
 昭和に生まれ、平成に青春を送り、令和に生きる我々には、分からなくて当然か?

 そこに、明治という時代の特殊性があるのでしょうか。
 今後読み直す機会があると思います。そのとき理解できたらいいなと思っています。

 さいごに。(ライン削除される)

 ケータイのラインを、タブレットでも見たいと思って、インストールしたら・・・
 同じアカウントで違うところからアクセス(?)したとかで、削除されました。

 ケータイもタブレットも、ラインは使えない状態です。別に、困らないんだけど。
 そういうわけで、最近またショートメールを使うようになりました。

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どくとるマンボウ航海記 [日本の現代文学]

 「どくとるマンボウ航海記」 北杜夫 (新潮文庫)


 水産庁の漁船の船医として、乗半年間世界を周遊した際の体験を描いた航海記です。
 1960年に刊行され、ユーモア溢れる文章が大人気となったエッセイです。


どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/03/02
  • メディア: 文庫



 ドイツ留学生試験に落ちた著者は、船医となって西洋を訪れる計画を立てました。
 たまたま水産庁の漁業調査船が船医を探していると聞き、すぐに乗り込みました。

 シンガポール、インド洋、スエズ運河、地中海、ポルトガル、そしてドイツ・・・
 いろいろな寄港地における、さまざまな体験は、読んでいてまったく飽きません。

 また、書かれている内容は多岐にわたります。良くも悪くも雑多ですね。
 「ほう!」と感心する話のあとに、「はあ?」と唖然とする話が平気で続きます。

 例えば、海に出ると便秘になるのは、海が揺れて腸が煽動を怠けるからだ、と言う。
 その直後に、下剤を10倍飲みすぎて・・・という話が続いたりとか。

 これを、「面白い」と評価するか、「くだらない」と思うかは、微妙なところです。
 「あとがき」を読むと、著者はそのギリギリを狙っているようにも思えます。

 「私はこの本の中で、大切なこと、カンジンなことはすべて省略し、くだらぬこと、
 取るに足らぬこと、書いても書かなくても変りはないが書かない方がいくらかマシな
 ことだけを書くことにした。」

 そして実際、私にとって印象に残っているのは、どうでもいいことばかりです。
 寄港地でたかられたとか、ポン引きに付いていったとか、醜い娼婦に接吻されたとか。

 一方で、感慨深い話もあります。フランスで友人のTに会った時のエピソードです。
 Tというのは、もちろん辻邦生です。二人は高校時代からの親友です。

 辻は「ブッデンブローク家」冒頭を、一節ずつ書き抜いたカードを持っていました。
 それを使って、マンの表現技法を説明してくれた、という部分は実にほほえましい。

 二人は本当に仲がいいんですね。そして本当にトーマス・マンが好きなんですね。
 そのあとの著者の文章がまたすばらしい。

 「持つべきものは友であり、また友などというものは少ないほどよい。
 沢山友なるものを持っている人はどんどん絶交すべきである。」(P147)

 辻は留学中に書いた小説を北杜夫に送って、それが最初の発表作になりました。
 そして、パリから帰国したあと、辻邦生は小説家として本格的に活動し始め・・・

 さて、どくとるマンボウのラストは、ばかばかしい大法螺で締めくくられました。
 航海中に手に入れたガス・ピストルは、いったいどうなったのか!?

 本当は日本に持ち帰り、あるときやってきた当局によって没収されたらしいです。
 当局に目をつけられたのは、本が売れすぎたから。最後まで話題に欠かなかった!

 さいごに。(HIROのCD)

 私はかつてSPEEDのファンで、特に島袋寛子(HIRO)の歌声が好きでした。
 先日ブックオフで、HIROのソロアルバム2枚、ほとんど新品のものを見つけました。

 その値段、なんと税込みで280円でした! あまりにも悲しくて2枚とも買いました。
 ちなみにSPEEDの再結成アルバムは、中古で110円! 泣きながらこれも買いました。


BRILLIANT

BRILLIANT

  • アーティスト: hiro,HIMK,伊秩弘将,葉山拓亮,河辺健宏,水島康貴
  • 出版社/メーカー: トイズファクトリー
  • 発売日: 2001/01/31
  • メディア: CD



Naked and True

Naked and True

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: SONIC GROOVE
  • 発売日: 2002/08/07
  • メディア: CD



BRIDGE

BRIDGE

  • アーティスト: 葉山拓亮,伊秩弘将,安岡優,Tommy february6,つんく,EMA,CHARA,水島康貴,岩田雅之,旭純
  • 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
  • 発売日: 2003/11/27
  • メディア: CD



 以上が、私がゲットしたCD3枚です。
 しかし、アマゾンでは、どれもこれも1円! なんということか!

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世界文学の流れをざっくりとつかむ18 [世界文学の流れをざっくりとつかむ]

≪第5章≫ 中世東洋

1 中世中国文学(李白と杜甫)

 南北朝時代の500年代に、梁の昭明太子によって「文選(もんぜん)」全30巻が編纂されました。これは、隋唐以前の代表的な詩文の集大成です。「文選」は科挙で使用され、のちの知識人たちに重視されたことで、伝統的な詩文を重んじ小説などの虚構は蔑視されるという傾向に拍車がかかりました。

 618年に唐が建国されました。唐は中国史上でも最も勢い盛んだった時代で、世界的に見ても当時最大の国家でした。唐時代の特徴は、科挙によって国家規模で詩が広められ、知識人は詩を鑑賞することはもちろん、詩を作ることさえできるようになっていたということです。そのため、詩の規則は急速に整備され、近体詩(唐詩)が確立されました。これは中央によって進められたため、初期には唐詩と政治が結びつきましたが、やがて唐詩は政治の装飾となっていきました。その後の唐詩は、むしろ宮廷から離れたところで発達していきました。特に盛唐(700年代中盤・玄宗と楊貴妃の時代)に登場した李白と杜甫は、大きな役割を果たしました。

 李白は詩仙と呼ばれています。これまでの詩を集大成した人物です。豪放磊落で自由奔放な性格であり、ダイナミックでスケールの大きな詩を詠みました。主に絶句に優れています。酒と自然と友を愛し、阿倍仲麻呂と親交を結んだことでも知られています。「静夜思」「黄鶴楼送孟浩然之広陵」「子夜呉歌」「月下独酌」などの傑作があります。

 杜甫は詩聖と呼ばれています。李白と同時期に活躍し、李白と並び称せられています。李白がこれまでの時代を集大成した人なら、杜甫は新しい時代の詩を作った人です。社会の矛盾と人生の苦悩を詠み、戦乱の様子などをありのままに伝えました。主に律詩に優れています。「絶句」「春望」「月夜」「登岳陽楼」などの傑作があります。

 ほかにも、詩仏と呼ばれる王維がいます。自然派の詩人で、「鹿柴」「竹里館」などの傑作があります。孟浩然も自然派の詩人です。「春暁」は日本でたいへん有名になりました。唐詩は盛唐がピークでしたが、800年前後の中唐でも、白居易などが活躍しました。白居易の詩は分かりやすい内容であるため、平安時代の日本で広まりました。特に玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスを詠んだ「長恨歌」は、当時の日本でも愛唱され、「源氏物語」などに影響を与えました。

 さて、韓愈は白居易と同時期の中唐時代に登場した詩人ですが、散文においてより多くの名声を得ました。散文はこれまでも、「論語」や荘子など思想書や「史記」などの歴史書などがありましたが、中国文学は基本的に詩を中心に発展してきました。この中国文学史のひとつの転換点に立つのが韓愈です。韓愈の書く散文は、歴史で取り扱わないような個人的な出来事を描写し、それによって人生の諸問題を考察していました。このような散文は、以後の文学潮流の一つとなっていきました。

 しかし実学を中心に発展した中国では、知識人たちが虚構を蔑視していたため、小説類はなかなか発展しませんでした。唐代には伝奇小説が流行りましたが、正統的でないものとして軽視されていました。たとえば「遊仙窟」は中国では残らず、日本の遣唐使が持ち帰った本によって伝えられています。また、元稹の「鶯鶯伝(おうおうでん)」は、北宋時代の「太平広記」に記されたことで辛うじて残っています。中国におけるフィクションの発展は、11世紀以降に町人が都市部に進出し、講談や演劇を求めるようになるまで待たなければなりません。

 次回は、中世日本の文学について述べたいと思います。

 さいごに。(ダジャレをやめて)

 若かったころ、50代の先輩と飲みに行くと、きまっておやじギャグを聞かされました。
 その人は「オレはみんなを楽しませている」とか言って、周りをうんざりさせました。

 しかし最近、私も同じ過ちをおかしているのではないかと、心配になってきました。
 娘に「ダジャレはやめて」とよく言われるので。無意識のうちにダジャレを言ってる?

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楡家の人びと3 [日本の現代文学]

 「楡家の人びと 第三部」 北杜夫 (新潮文庫)


 楡家の人びとが三代にわたって、明治・大正・昭和の激動期を生きてゆく物語です。
 作者の家族がモデルになっています。第三部では世界大戦下の楡家が描かれています。


楡家の人びと 第三部 (新潮文庫)

楡家の人びと 第三部 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 文庫



 焼失した楡病院は、院代の勝俣が運営する松原病院を中心に、立ち直っていきます。
 しかし、病院再建がようやく一息ついたころ、太平洋戦争が勃発しました。

 二代目院長徹吉の長男峻一は、医者の見習い途中で徴兵され、仏印へ送られました。
 職員は兵隊にとられ、病院経営は困難になり、周二や藍子は工員として働きました。 

 そして東京空襲によって、松原の楡病院はとうとう焼失してしまい・・・
 基一郎が一代で築き、勝俣や徹吉たちが必死で再建した病院も壊滅し・・・ 

 第三部は、太平洋戦争の場面が多い。特に戦地における俊一の状況が印象的でした。
 もしかしたら北杜夫は、この小説で、戦争の場面を最も描きたかったのではないか。

 三代にわたって生き延びてきた病院が、戦争という不毛な行為によって失われる!
 作者はそんな戦争の、悲惨さ、虚しさ、愚かさを、最も伝えたかったのではないか。

 ところが、この困難な状況の中、ひょうひょうと自分のペースを守る男がいました。
 基一郎の長男、欧州です。ずっと無用の男だった彼が、ここではキラリと光ります。

 「滅多にないほど落第を繰り返し人並みはずれて悠々と送ってきたその人生が、彼に
 この時代には稀有となっていたもの、即ち常識を、残し保有させていたのである。楡
 家の一族のなかで、彼は敗戦思想を抱くことのできた唯一の人物であった。」(P276)

 と、味わい深く描かれている欧州は、生まれて初めて思い切った行動に出て・・・
 こういう予想外の行動に出る人物がいるから、人生は面白い。

 さて、「楡家の人びと」が、三島由紀夫によって激賞されたことは有名です。
 「この小説の出現によって、日本文学は真の市民的な作品をはじめて持ち・・・」

 確かに、登場人物のひとりひとりは、基一郎を除いて平凡な人ばかりです。
 そして、普通の市民をリアルに描いたところに、この小説の価値と魅力があります。

 しかし、そこに物足りなさを感じる人もいるはずです。例えば、私がそうでした。
 登場人物に魅力がないわけではないのだけど、物語の展開が淡々としていて・・・

 昨年夢中で読んだ「風と共に去りぬ」と比べた時、面白さの差は歴然としています。
 突出した人物による、ドラマティックな物語を読みたい人には、期待外れでしょう。

 (もっとはっきり言うと、「楡家の人びと」のストーリーは、つまらなかったです。
  もちろん「風と共に去りぬ」と単純に比較することはできないことは承知ですが。)

 「楡家の人びと」が北杜夫の代表作であることを認めた上で、私からひとこと。
 やっぱり、北杜夫と言ったら、「どくとるマンボウ航海記」ですよ!


どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1965/03/02
  • メディア: 文庫



 さいごに。(新年すぐに学力調査)

 中学生の娘は、新年始まってすぐに、学力調査テストがあります。
 このテストのために、娘は年末年始、毎日過去問を少しずつやっていました。

 中学生って、けっこう忙しいんですね。常に勉強に追いかけられているみたいで。
 もともとビビリな性格のためか、私の中学時代より、たくさん勉強をしています。

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楡家の人びと2 [日本の現代文学]

 「楡家の人びと 第二部」 北杜夫 (新潮文庫)


 楡家の人びとが三代にわたって、明治・大正・昭和の激動期を生きてゆく物語です。
 作者の家族がモデルになっています。第二部の主人公は徹吉は、父の齋藤茂吉です。


楡家の人びと 第二部 (新潮文庫)

楡家の人びと 第二部 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 文庫



 楡病院が火災で焼失し、基一郎が亡くなると、娘婿の徹吉が病院を引き継ぎました。
 先代が残したのは、灰燼に帰した青山と、松原に新病院を建設という無謀な計画。

 新院長徹吉に背負わされた責任はあまりにも大きく、基一郎の構想は途方もなく・・・
 とはいえ徹吉は、再建をはかるために動き出して・・・

 「すでに焼かれて骨と化した基一郎の遺志は、楡家の一族をあやつり、一筋に新病院
 建立への道を進ませたのである。」(P41)

 松原の新病院は、亡き基一郎の遺志を継ぐ勝俣秀吉によって、意外にも繁盛します。
 やがて、そちらが本院となり、徹吉の青山の病院が分院となってしまいました。

 そんな折、書物を読むことで心が慰められてゆく場面は、非常に共感できました。
 院長の自分が本なんか読んでいていいのかと思いながら、読まずにはいられない!

 「だが、心のうつろさからふと一冊の本を手にとり、そのある頁(ページ)をひら
 き、その幾行かを辿ってみたとき、徹吉は我知らずそこへ誘いこまれている自分を
 発見した。我に帰って彼は慄然とした。その言いようもなくなぐさめられた気持ち、
 その戸惑い、嫌悪と魅惑、」(P56)

 この徹吉が、北杜夫の父、斎藤茂吉をモデルにしていると思うと、非常に興味深い。
 妻の龍子は、徹吉との口論のあげく、3人の子供を残して家を出て行ってしまうし。

 その3人の子供のうち、長男の峻一は、精神科医で随筆家の齋藤茂太。
 そして次男の周二は、作者の北杜夫自身。実に興味深い小説です。

 「一体、歳月とは何なのか? そのなかで愚かに笑い、或いは悩み苦しみ、或いは
 惰性的に暮らしてゆく人間とは何なのか?」(P120)

 歳月とは何か? 人間とは何か?
 その答えを探すために、北杜夫はこの小説を書いたのでしょうか?

 第二部の終盤で大戦が始まり、一息ついた楡病院に、また苦難の時代が・・・
 最終の第三部では、どうなってしまうのでしょうか?

 さいごに。(体が重い)

 年末から色々と食べてばかりで、正月に入ってからは、毎日餅を食べています。
 久々に3キロジョッグしましたが、体が重くて重くて・・・

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透明人間 [19世紀イギリス文学]

 「透明人間」 H・G・ウェルズ作 橋本槙矩訳 (岩波文庫)


 透明人間となった科学者が巻き起こす、数々の事件を描いた物語です。
 「タイムマシン」「宇宙戦争」と並ぶ、ウェルズのSF小説の代表作です。


透明人間 (岩波文庫)

透明人間 (岩波文庫)

  • 作者: H.G. ウエルズ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1992/06/16
  • メディア: 文庫



 ある寒い日、ロンドン郊外のアイピング村の宿屋に、外套を着た男が泊まりました。 
 その男は体中に包帯を巻いていて、なぜか人々が近づくことを嫌がっていました。

 部屋に実験道具を運び込み、何やらやっている男のことは、やがて噂になりました。
 多くの人々の注目が集まる中、とうとう男は宿屋で正体を現します。

 男が顔の包帯を外すと、そこには何もなく・・・
 巡査も来て男を捕まえようとするが、男が服を脱ぐと何も見えなくなり・・・

 ところで、「透明人間」という技術は、実際に可能なのでしょうか?
 この小説では、一応次のように説明されていますが、よく分かりません。

 「研究の肝心のポイントは、ある種のエーテル波動の二つの発光中心点の中間に、
 その屈折率が低くなるような透明な物質を置くことなのだ。」(P152)

 研究を重ねてようやく透明人間になったものの、彼は孤独でつらいことばかり・・・
 われわれ読者が透明人間に同情し始めたとき、彼は恐ろしい考えを打ち明けて・・・

 小学生のころは透明人間になってみたかった。「透明人間」なんて歌も流行ったし。
 しかしこの小説を読むと、透明人間に対する憧れなんかは吹き飛んでしまいます。

 でもよく考えてみると、元に戻る薬を発明できなかった点に、彼の不幸があります。
 「天狗の隠れ蓑」があって、自由自在に姿を消せるのなら、きっと楽しいでしょう。

 さて、セイントの「透明人間の告白」という小説もあり、椎名誠が押しています。
 科学研究所の事故によって透明になってしまう、という話のようです。


透明人間の告白 上 (河出文庫)

透明人間の告白 上 (河出文庫)

  • 作者: H・F・セイント
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2011/12/03
  • メディア: 文庫



 さいごに。(年末年始)

 年末年始は6日間、仕事を完全に休みました。
 年末は大掃除と読書。年始は親戚周りと読書。充実した読書時間を過ごせました。

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楡家の人びと1 [日本の現代文学]

 「楡家の人びと 第一部」 北杜夫 (新潮文庫)


 楡家の人びとが三代にわたって、明治・大正・昭和の激動期を生きてゆく物語です。
 北杜夫自身の家族がモデルになっています。二度ほどTVドラマ化されました。


楡家の人びと 第一部 (新潮文庫)

楡家の人びと 第一部 (新潮文庫)

  • 作者: 北 杜夫
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2011/07/05
  • メディア: 文庫



 東京青山の楡病院は、非常に大きな精神病院で、まるで西洋御殿のようでした。
 大所帯のこの病院は、院長の楡基一郎が、わずか一代で築き上げたものでした。

 三部にわたるこの物語の第一部は、楡基一郎を中心に繰り広げられます。
 田舎の家を勝手に飛び出して、東京で医者として成功し、代議員にまでなった男!

 大正8年元旦、基一郎が宮中に参内するため、医師も患者たちも整列しました。
 車に乗ると、万歳の唱和すら起きました。あとから考えるとこれが全盛期でした。

 万歳の声に驚いた患者が、二階から飛び降り、たまたま車の上に落下しました。
 これが何かの前触れでもあったかのように、楡家は少しずつ坂を転がり始めます。

 翌年の総選挙では、想定外の落選・・・次女の聖子の、突然の婚約破棄・・・
 関東大震災を生き延びた病院が、思わぬ災難で・・・基一郎は突然・・・

 さて、作者の北杜夫は、ドイツのノーベル賞作家トーマス・マンを敬愛していました。
 この小説は、マンの名作「ブッデンブローク家の人々」の影響を受けて書かれました。

 「ブッデンブローク家の人々」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2013-11-18
               → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2013-11-21

ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)

ブッデンブローク家の人びと〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者: トーマス マン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1969/09/16
  • メディア: 文庫



 本のカバーに描かれているのが、ブッデンブローク家の屋敷です。
 そしてこちらが、楡家の病院です。なんと、そっくりではありませんか!

楡家の人びと.jpg

 「ブッデンブローク家の人々」を読んだ2013年、この小説も読もうと思いました。 
 しかし当時は時間がなくて、ようやく6年後の今「楡家の人びと」を読んでいます。

 どちらも、一族の全盛期から始まり、少しずつ没落していくさまを描いています。
 そしてどちらも、一族のほとんどの人々が、没落する家と運命を共にしています。

 「長い生活、それは一人々々のいっときの事柄じゃなくて、家とか世間とかと共に
 一緒に進んでゆくものなのよ。」という龍子の言葉に、それが象徴されています。

 第一部の終わりで、楡病院の創立者であり支柱でもある基一郎が亡くなりました。
 このあとの楡家一族には、どんな運命が待っているのでしょうか?

 さいごに。(本に対する娘のこだわり)

 娘が、司馬遼太郎の「燃えよ剣」を読みたいと言いました。
 今年上映される映画で、山田涼介が沖田総司役で出るから、読んでおきたいと言う。

 しかし、新潮文庫の新しくなったカバーイラストが嫌だから、買いたくないのだと。
 私は本屋を2軒回って、旧カバー版を見つけて娘にプレゼントしたら喜ばれました。


燃えよ剣(上) (新潮文庫)

燃えよ剣(上) (新潮文庫)

  • 作者: 司馬 遼太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1972/06/01
  • メディア: 文庫



 このリンクの写真は、旧カバー。私がヨーカ堂の書店で見つけたものと同じ。
 新カバーは人物のイラストなのだけど、娘はお気に召さなかったようで・・・
 こういうヘンなこだわりは、私に似てしまったようです。

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