まんがで読破 ユリシーズ [20世紀イギリス文学]
「まんがで読破 ユリシーズ」 ジェイムズ・ジョイス作 (イースト・プレス)
1904年6月16日のダブリンでの一日を、さまざまな文体を駆使して描いた小説です。
文庫本で4巻、1500ページを超える大長編を、まんが1巻で要約しています。
マンガの力はすごいですね。驚くほど分かりやすくて、すらすらと読み進められます。
それでいて、大きな省略はありません。18章すべてが描かれていました。
たとえば3章の「プロテウス」などは、カットされているものと思っていました。
しかし、わずか9ページとなったものの、分かりやすくまとめられていました。
11章「セイレーン」の、ブルームのおならのシーンも、ちゃんとあるし。
13章「ナウシカー」の、きわどいシーンも、しっかりと描かれているし。
8章や9章は、「そうだったのか!」という、大きな発見がありました。
この辺りは、小説では、なにがなんだかまったく分からなかったので。
また、15章「キルケー」は、マンガでもなにがなんだか分かりませんでした。
幻覚が頻繁に現れるせいです。小説はこれから読みます。先が思いやられます。
「まんがで読破」版で、ひとつ気になる点は、バランスの悪さでしょうか。
文庫本で真ん中に当たる13章「ナウシカー」が、本書では四分の三の位置です。
つまり、前半に280ページ費やしながら、後半90ページほどを駆け足で進みます。
後半は、少しざつのように感じました。
しかし、バランスが悪いと言えば、原作もまた、時間的なバランスが悪かったです。
残り半分を残して、すでに午後8時。一日のほとんど終わっているではありませんか。
ところで私は、難解な物語を分かりやすくした点で、本書の意味は大きいと思います。
しかし一方で、マンガ化したことによって、まったく違う作品になったとも思います。
「ユリシーズ」という小説は、分かりにくくてヘンテコなところに特徴があります。
分かりやすくなったということは、「ユリシーズ」でなくなったということです。
マンガはあくまでそのストーリーを追うだけの参考書です。
さあ、集英社文庫版で、本物の「ユリシーズ」を味わおう。あと2巻!
さいごに。(時代がムーに追いついてきた)
先日、「NASAがUFO等を調査する研究チームを秋に立ち上げる」と発表しました。
調査は、およそ9か月間行われ、結果は一般公開される(!)ということです。
少しずつ極秘情報をオープンにしてくれそうで、とても楽しみです。
ようやく時代が「超ムーの世界」に追いついてきたな。
1904年6月16日のダブリンでの一日を、さまざまな文体を駆使して描いた小説です。
文庫本で4巻、1500ページを超える大長編を、まんが1巻で要約しています。
マンガの力はすごいですね。驚くほど分かりやすくて、すらすらと読み進められます。
それでいて、大きな省略はありません。18章すべてが描かれていました。
たとえば3章の「プロテウス」などは、カットされているものと思っていました。
しかし、わずか9ページとなったものの、分かりやすくまとめられていました。
11章「セイレーン」の、ブルームのおならのシーンも、ちゃんとあるし。
13章「ナウシカー」の、きわどいシーンも、しっかりと描かれているし。
8章や9章は、「そうだったのか!」という、大きな発見がありました。
この辺りは、小説では、なにがなんだかまったく分からなかったので。
また、15章「キルケー」は、マンガでもなにがなんだか分かりませんでした。
幻覚が頻繁に現れるせいです。小説はこれから読みます。先が思いやられます。
「まんがで読破」版で、ひとつ気になる点は、バランスの悪さでしょうか。
文庫本で真ん中に当たる13章「ナウシカー」が、本書では四分の三の位置です。
つまり、前半に280ページ費やしながら、後半90ページほどを駆け足で進みます。
後半は、少しざつのように感じました。
しかし、バランスが悪いと言えば、原作もまた、時間的なバランスが悪かったです。
残り半分を残して、すでに午後8時。一日のほとんど終わっているではありませんか。
ところで私は、難解な物語を分かりやすくした点で、本書の意味は大きいと思います。
しかし一方で、マンガ化したことによって、まったく違う作品になったとも思います。
「ユリシーズ」という小説は、分かりにくくてヘンテコなところに特徴があります。
分かりやすくなったということは、「ユリシーズ」でなくなったということです。
マンガはあくまでそのストーリーを追うだけの参考書です。
さあ、集英社文庫版で、本物の「ユリシーズ」を味わおう。あと2巻!
さいごに。(時代がムーに追いついてきた)
先日、「NASAがUFO等を調査する研究チームを秋に立ち上げる」と発表しました。
調査は、およそ9か月間行われ、結果は一般公開される(!)ということです。
少しずつ極秘情報をオープンにしてくれそうで、とても楽しみです。
ようやく時代が「超ムーの世界」に追いついてきたな。