ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻 [20世紀イギリス文学]
「ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻」
P・G・ウッドハウス作 岩永正勝・小川太一編訳 (文春文庫)
完璧な執事ジーヴズが、おバカな主人の厄介ごとを、鮮やかに解決していく物語です。
ユーモアあふれる短編集です。数年前に、美智子様の愛読書として注目されました。
タイトルは、「ジーヴズの事件簿」。しかも、ホームズと同じく短編集です。
しかし、ホームズのような探偵小説を期待すると、肩透かしを食らいます。
決して大きな事件は起きません。せいぜい、詐欺師に引っかかる程度です。
多くは、主人のどうでもいいような悩みを、機転を利かせて解決する話です。
冒頭「ジーヴズの初仕事」では、主人バーティとジーヴズの出会いが語られます。
「間違いない、この男は世界の驚異だ。一家に一人いるべき男だ。」(P11)
バーティが、婚約者のフローレンスに頼まれたことは、泥棒まがいの・・・
ジーヴズが、主人の知らないうちにおこなったことの裏には、どのような計算が?
続く「ジーヴズの春」には、バーティの友人で、恋多き男ビンゴが登場します。
ジーヴズは、ビンゴの恋を助けるために、どんな献策をし、どんな結果を得たか?
「ロヴィルの怪事件」では、傍若無人の中年女アガサ叔母が登場します。
バーティはどのような事件に巻き込まれ、ジーヴズはどのように解決したか?
その他4話で、全7話。難しい話は、一切ありません。とても気軽に楽しめます。
時々、彼らの会話は笑えます。読みながらニヤニヤしてしまうかもしれません。
何もすることのない日曜日に、ぼんやりソファに寝ころびながら読みたい作品です。
ただし、良くも悪くも、あとに何も残りません。頭を空にして読み進めましょう。
さて、この「才知縦横の巻」は、2018年に「大胆不敵の巻」と同時に購入しました。
そのときちょっとだけ読んで、以来2年間ほど、部屋で積ん読状態だったのです。
今思うと、読む順番を間違えて、「大胆不敵の巻」から読んだのがいけなかった。
登場人物のイメージができる前に、「大胆不敵の巻」を読むべきではありません。
「大胆不敵の巻」の最初の「トゥイング騒動記」は、賭け事の話ばかりです。
なんでもかんでも賭けの対象にする、イギリス上流階級の俗悪さに嫌気がさします。
また、ジーヴズの仕組んだことも、あまり感心できません。
私は、上流階級に対する反感が生じてしまったため、先を読む気が無くなりました。
ところで、ジーヴズのような執事には、賛否両論あるようです。
そういう頼もしい執事がほしいと言う人と、そんなお節介な奴はいらないと言う人と。
私は「いらない」派です。ボッチが好きなので。
というか、私たち庶民には、執事の存在そのものが、荷が思いのではないでしょうか。
さいごに。(UFO専門組織)
昨日8月16日「米国防総省、UFO専門組織を設置」というニュースが入りました。
今年4月以来、ムー民的にとても気になっていたニュースです。ムーの時代が来た!
P・G・ウッドハウス作 岩永正勝・小川太一編訳 (文春文庫)
完璧な執事ジーヴズが、おバカな主人の厄介ごとを、鮮やかに解決していく物語です。
ユーモアあふれる短編集です。数年前に、美智子様の愛読書として注目されました。
タイトルは、「ジーヴズの事件簿」。しかも、ホームズと同じく短編集です。
しかし、ホームズのような探偵小説を期待すると、肩透かしを食らいます。
決して大きな事件は起きません。せいぜい、詐欺師に引っかかる程度です。
多くは、主人のどうでもいいような悩みを、機転を利かせて解決する話です。
冒頭「ジーヴズの初仕事」では、主人バーティとジーヴズの出会いが語られます。
「間違いない、この男は世界の驚異だ。一家に一人いるべき男だ。」(P11)
バーティが、婚約者のフローレンスに頼まれたことは、泥棒まがいの・・・
ジーヴズが、主人の知らないうちにおこなったことの裏には、どのような計算が?
続く「ジーヴズの春」には、バーティの友人で、恋多き男ビンゴが登場します。
ジーヴズは、ビンゴの恋を助けるために、どんな献策をし、どんな結果を得たか?
「ロヴィルの怪事件」では、傍若無人の中年女アガサ叔母が登場します。
バーティはどのような事件に巻き込まれ、ジーヴズはどのように解決したか?
その他4話で、全7話。難しい話は、一切ありません。とても気軽に楽しめます。
時々、彼らの会話は笑えます。読みながらニヤニヤしてしまうかもしれません。
何もすることのない日曜日に、ぼんやりソファに寝ころびながら読みたい作品です。
ただし、良くも悪くも、あとに何も残りません。頭を空にして読み進めましょう。
さて、この「才知縦横の巻」は、2018年に「大胆不敵の巻」と同時に購入しました。
そのときちょっとだけ読んで、以来2年間ほど、部屋で積ん読状態だったのです。
今思うと、読む順番を間違えて、「大胆不敵の巻」から読んだのがいけなかった。
登場人物のイメージができる前に、「大胆不敵の巻」を読むべきではありません。
「大胆不敵の巻」の最初の「トゥイング騒動記」は、賭け事の話ばかりです。
なんでもかんでも賭けの対象にする、イギリス上流階級の俗悪さに嫌気がさします。
また、ジーヴズの仕組んだことも、あまり感心できません。
私は、上流階級に対する反感が生じてしまったため、先を読む気が無くなりました。
ところで、ジーヴズのような執事には、賛否両論あるようです。
そういう頼もしい執事がほしいと言う人と、そんなお節介な奴はいらないと言う人と。
私は「いらない」派です。ボッチが好きなので。
というか、私たち庶民には、執事の存在そのものが、荷が思いのではないでしょうか。
さいごに。(UFO専門組織)
昨日8月16日「米国防総省、UFO専門組織を設置」というニュースが入りました。
今年4月以来、ムー民的にとても気になっていたニュースです。ムーの時代が来た!