賢者の石3(コリン・ウィルソン) [20世紀イギリス文学]
「賢者の石」 コリン・ウィルソン作 中村保男訳 (創元推理文庫)
意識を無限に拡大する能力を得た青年が、人類進化の謎の解明に挑むSF小説です。
すでに2回にわたって、紹介してきました。
「賢者の石」1=https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-18
「賢者の石」2=https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-21
ヴァチカン図書館で、マヤの歴史と伝統が記された新しい文献が発見されました。
「私」とリトルウェイは、さっそくマイクロフィルムにして送ってもらいました。
そこには、星から降臨したイッグなる者の、地球におけるエピソードがありました。
イッグが地球で生物を生み出し、「地の主」どもがイッグを地下に幽閉したという。
しかし、イッグが生んだ生物は、「古きものども」が支配できないほど増えました。
そこで「古きものども」は、人間を生み出して、自分たちの下僕としたと述べます。
その後ふたりは、エヴァンジェリスタが書いた「世界最古史」なる本を知りました。
その中に出てくる「ネクレミコン」は、「ネクロノミコン」のことのようなのです。
そして「ネクレミコン」にも、次のようなことが記されているのだそうです。
星から来た「闇の者ども」が、人間を創り出して自分たちの下僕とした、と。
「ネクロノミコン」は、ラヴクラフトが創造した書物だと考えられてきました。
しかし、「ネクロノミコン」のモデルとなった書物が、実在しているらしいのです。
そのモデルと考えられているものの一つが、「ヴォイニッチ原稿」なるものです。
それを翻訳したラング博士は、それを「ネクロノミコン」の一部だと考えました。
そして、残りの原稿が、イギリスにあると信じるようになりました。
というのも、アーサー・マッケンが、それを読んでいることは確実だから・・・
というように、終盤は怒涛の展開です。
しかも、完璧なクトゥルー神話です。
「ネクロノミコン」はどこにあるのか? そこに書かれていることは真実なのか?
人類は「古きものども」の下僕なのか? 「古きものども」は今どこにいるのか?
「私」が、玄武岩の小像をある方法で内視すると、ムー大陸の光景が現れ・・・
ムー大陸はいかにして統治されていたか? そして、いかにして滅んだのか?
さらに、「私」が水晶を通して幻視した光景は・・・
「古きものども」はいかに人間を使ったか? いかにして地下へもぐったのか?
という具合に、クトゥルー神話マニアでなくとも、夢中になって読める本です。
「ムー民」には絶対オススメの作品です。
ただし終盤は、いろいろと盛り込まれすぎていて、頭が飽和状態になりました。
その結果、「古き者ども」がどういう存在だったのか、結局分かりませんでした。
どなたか、分かりやすく解説してほしいです。
あるいは、分かりやすく解説してあるHPなどがあったら、教えてください。
さいごに。(QRコードの恐怖)
先日、仕事の研修会に参加したとき、その場で事後アンケートをやらされました。
それがなんと、QRコードで読み取ってサイトに飛び、入力する形式でした。
「QRコードが読めません」と言ったら、「そんな人いるの?」という周囲の反応。
みんながみんなQRコードができるわけじゃないんだよ!
意識を無限に拡大する能力を得た青年が、人類進化の謎の解明に挑むSF小説です。
すでに2回にわたって、紹介してきました。
「賢者の石」1=https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-18
「賢者の石」2=https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2022-08-21
ヴァチカン図書館で、マヤの歴史と伝統が記された新しい文献が発見されました。
「私」とリトルウェイは、さっそくマイクロフィルムにして送ってもらいました。
そこには、星から降臨したイッグなる者の、地球におけるエピソードがありました。
イッグが地球で生物を生み出し、「地の主」どもがイッグを地下に幽閉したという。
しかし、イッグが生んだ生物は、「古きものども」が支配できないほど増えました。
そこで「古きものども」は、人間を生み出して、自分たちの下僕としたと述べます。
その後ふたりは、エヴァンジェリスタが書いた「世界最古史」なる本を知りました。
その中に出てくる「ネクレミコン」は、「ネクロノミコン」のことのようなのです。
そして「ネクレミコン」にも、次のようなことが記されているのだそうです。
星から来た「闇の者ども」が、人間を創り出して自分たちの下僕とした、と。
「ネクロノミコン」は、ラヴクラフトが創造した書物だと考えられてきました。
しかし、「ネクロノミコン」のモデルとなった書物が、実在しているらしいのです。
そのモデルと考えられているものの一つが、「ヴォイニッチ原稿」なるものです。
それを翻訳したラング博士は、それを「ネクロノミコン」の一部だと考えました。
そして、残りの原稿が、イギリスにあると信じるようになりました。
というのも、アーサー・マッケンが、それを読んでいることは確実だから・・・
というように、終盤は怒涛の展開です。
しかも、完璧なクトゥルー神話です。
「ネクロノミコン」はどこにあるのか? そこに書かれていることは真実なのか?
人類は「古きものども」の下僕なのか? 「古きものども」は今どこにいるのか?
「私」が、玄武岩の小像をある方法で内視すると、ムー大陸の光景が現れ・・・
ムー大陸はいかにして統治されていたか? そして、いかにして滅んだのか?
さらに、「私」が水晶を通して幻視した光景は・・・
「古きものども」はいかに人間を使ったか? いかにして地下へもぐったのか?
という具合に、クトゥルー神話マニアでなくとも、夢中になって読める本です。
「ムー民」には絶対オススメの作品です。
ただし終盤は、いろいろと盛り込まれすぎていて、頭が飽和状態になりました。
その結果、「古き者ども」がどういう存在だったのか、結局分かりませんでした。
どなたか、分かりやすく解説してほしいです。
あるいは、分かりやすく解説してあるHPなどがあったら、教えてください。
さいごに。(QRコードの恐怖)
先日、仕事の研修会に参加したとき、その場で事後アンケートをやらされました。
それがなんと、QRコードで読み取ってサイトに飛び、入力する形式でした。
「QRコードが読めません」と言ったら、「そんな人いるの?」という周囲の反応。
みんながみんなQRコードができるわけじゃないんだよ!