恋愛対位法 [20世紀イギリス文学]
「恋愛対位法上」 オルダス・ハクスリー作 朱牟田(しゅむた)夏雄訳 (岩波文庫)
複数の男女の関係が、音楽の対位法のように重なりながら進行する長編小説です。
ハクスリーは、アンチユートピア小説「すばらしい新世界」の作者として有名です。
「すばらしい新世界」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2012-02-02
岩波文庫の初版は1962年と古く、活字が小さくて読みにくかったです。現在絶版。
「すばらしい新世界」は新訳が出ているので、ぜひこちらも新訳で出してほしい。
マージョリーはウォルターと暮らして2年ですが、すでに彼の心は離れ始めています。
夫から逃げて彼と同棲し子供まで宿しました。しかし彼は、ほかの女に夢中です。
ウォルター・ビドレイクが夢中になっているのは、タンタマウント家のルーシーです。
彼は身重のマージョリーを置いて、タンタマウント家のパーティーに出かけます。
タンタマウント家の奥方ヒルダは、25年前からジョン・ビドレイクと関係があります。
ジョンはウォルターの父で、彼もまたこのパーティーにやってきています。
タンタマウント家の主人エドワードは男女関係に疎くて、妻の不倫を全然知りません。
彼はパーティーには出ず、助手のイリッジとともに、生物学の研究に没頭しています。
イリッジはウォルターの友達のようです。
しかし彼はウォルターがルーシーを好きだと知らず、彼女をさんざんけなしています。
ウォルターの姉エリナーもまた、夫のフィリップとともにパーティーに来ていました。
ところがふたりの関係は、どうやら冷めきっているようで・・・
というように、話があちこちに飛んで、何が何だかよく分かりません。
いろんな人物が入り乱れているので、まったく名前が覚えられません。
しかも活字が小さくて読みにくいため、私はすっかり嫌になってしまいました。
上巻の中ほどで挫折しました。こんなに早く投げ出したのは、久しぶりのことです。
すでに絶版となっていた本書を、新品より高い値段で上下巻セットで購入しました。
それにもかかわらず、私はこの二冊を書庫の奥に押し込みました。もったいない!
最近は仕事が忙しいため、なかなか読む時間も無くて・・・
いやいや、これも年のせいかもしれません。理解力が落ちている気がします。
それはともかく、中には興味深い登場人物もいました。老ビドレイクとヒルダです。
腐れ縁の俗物不倫カップルですが、そこがまたすてきです。良い味を出しています。
読み続ければ、ほかにも彼らのような魅力的な人物に、出会えるのかも知れません。
しかし、ここでやめます。新訳が出たら読み直すかもしれませんが。
さいごに。(4月は残業94時間。120時間超!)
4月の残業時間は94時間でした。過労死ライン80時間を超えました。
でも、持ち帰りの仕事時間を入れたら、120時間を余裕で超えてしまいます。
年度初めはいつもそうなので、もう驚きません。
と言いつつ、この数字に驚かなくなった自分に、今さらながら驚いています。
複数の男女の関係が、音楽の対位法のように重なりながら進行する長編小説です。
ハクスリーは、アンチユートピア小説「すばらしい新世界」の作者として有名です。
「すばらしい新世界」→ https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2012-02-02
岩波文庫の初版は1962年と古く、活字が小さくて読みにくかったです。現在絶版。
「すばらしい新世界」は新訳が出ているので、ぜひこちらも新訳で出してほしい。
マージョリーはウォルターと暮らして2年ですが、すでに彼の心は離れ始めています。
夫から逃げて彼と同棲し子供まで宿しました。しかし彼は、ほかの女に夢中です。
ウォルター・ビドレイクが夢中になっているのは、タンタマウント家のルーシーです。
彼は身重のマージョリーを置いて、タンタマウント家のパーティーに出かけます。
タンタマウント家の奥方ヒルダは、25年前からジョン・ビドレイクと関係があります。
ジョンはウォルターの父で、彼もまたこのパーティーにやってきています。
タンタマウント家の主人エドワードは男女関係に疎くて、妻の不倫を全然知りません。
彼はパーティーには出ず、助手のイリッジとともに、生物学の研究に没頭しています。
イリッジはウォルターの友達のようです。
しかし彼はウォルターがルーシーを好きだと知らず、彼女をさんざんけなしています。
ウォルターの姉エリナーもまた、夫のフィリップとともにパーティーに来ていました。
ところがふたりの関係は、どうやら冷めきっているようで・・・
というように、話があちこちに飛んで、何が何だかよく分かりません。
いろんな人物が入り乱れているので、まったく名前が覚えられません。
しかも活字が小さくて読みにくいため、私はすっかり嫌になってしまいました。
上巻の中ほどで挫折しました。こんなに早く投げ出したのは、久しぶりのことです。
すでに絶版となっていた本書を、新品より高い値段で上下巻セットで購入しました。
それにもかかわらず、私はこの二冊を書庫の奥に押し込みました。もったいない!
最近は仕事が忙しいため、なかなか読む時間も無くて・・・
いやいや、これも年のせいかもしれません。理解力が落ちている気がします。
それはともかく、中には興味深い登場人物もいました。老ビドレイクとヒルダです。
腐れ縁の俗物不倫カップルですが、そこがまたすてきです。良い味を出しています。
読み続ければ、ほかにも彼らのような魅力的な人物に、出会えるのかも知れません。
しかし、ここでやめます。新訳が出たら読み直すかもしれませんが。
さいごに。(4月は残業94時間。120時間超!)
4月の残業時間は94時間でした。過労死ライン80時間を超えました。
でも、持ち帰りの仕事時間を入れたら、120時間を余裕で超えてしまいます。
年度初めはいつもそうなので、もう驚きません。
と言いつつ、この数字に驚かなくなった自分に、今さらながら驚いています。