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20世紀アメリカ文学のベスト40を選びました。 [20世紀アメリカ文学]

 「世界文学全集Ⅺ集 20世紀アメリカ編」


 私のライフワークは、文庫本で自分だけの文学全集をそろえることです。
 その「文学全集」の第Ⅰ集から第Ⅹ集までは、以下のように完成しています。

・ 第Ⅰ集「19世紀フランス編」(20作)・2010年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23
・ 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」(20作)・2011年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-08-04
・ 第Ⅲ集「19世紀ロシア編」(20作)・・2012年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22
・ 第Ⅳ集「19世紀ドイツ北欧編」(20作)2013年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-11-09
・ 第Ⅴ集「19世紀アメリカ編」(10作)・2014年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2014-08-06-1
・ 第Ⅵ集「18世紀編」(10作)・・・・・2015年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25-2
・ 第Ⅶ集「古代編」(20作)・・・・・・・2016年
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27
・ 第Ⅷ集「中世編」(20作)・・・2017年・2018年
 → https://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2018-12-25
・ 第Ⅸ集「17世紀編」(10作)・・・・・2019年
 → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-10-01
・ 第Ⅹ集「20世紀ラテンアメリカ文学編」(10作)2020年
 → https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2020-12-11


 さて、今年2021年は、第Ⅺ集「20世紀アメリカ編」を決定する年です。
 20世紀アメリカ文学で紹介した作品は、以下のとおり100作以上もあります。

 絶対に外したくない作品がちょうど40作だったので、第Ⅺ集は40作とします。
 ちなみに、絶対外したくない作品には●印を付けました。

 なお、モンゴメリはカナダの作家ですが、この中に加えました。
 ナボコフは古典新訳文庫に合わせてロシア文学に分類したので、ここにありません。

 シオドー・ドライサー    「シスターキャリー」00年
               「アメリカの悲劇」25年 ●
 アーネスト・T・シートン  「シートン動物記」1898年~
 ジャック・ロンドン     「荒野の呼び声」03年
               「白い牙」06年
 ジーン・ポーター      「そばかすの少年」04年
 オー・ヘンリー       「賢者の贈り物」など06年 ●
 L・M・モンゴメリ     「赤毛のアン」08年 ●
 ジーン・ウェブスター    「あしながおじさん」12年
 シャーウッド・アンダーソン 「ワインズバーグ・オハイオ」19年
 ヒュー・ロフティング    「ドリトル先生航海記」22年
 ユージン・オニール     「楡の木陰の欲望」24年 ●
               「奇妙な幕間狂言」28年
 スコット・フィッツジェラルド「短編集」20年代 ●
               「偉大なるギャツビー」25年 ●
               「夜はやさし」34年
               「最後の大君」41年
 アーネスト・ヘミングウェイ 「われらの時代に」23年 ●
               「日はまた昇る」26年 ●
               「武器よさらば」29年 ●
               「誰がために鐘は鳴る」40年 ●
               「老人と海」52年 ●
               「海流のなかの島々」70年
 ソーントン・ワイルダー   「サン・ルイス・レイ橋」28年
               「わが町」38年
 トマス・ウルフ       「天使よ故郷を見よ」29年
 ダシール・ハメット     「血の収穫」29年
               「マルタの鷹」30年 ●
               「ガラスの鍵」31年 ●
 ウィリアム・フォークナー  「響きと怒り」29年
               「サンクチュアリ」31年 ●
               「八月の光」32年
               「アブサロム、アブサロム!」36年 ●
 パール・バック       「大地」31年 ●
 アースキン・コールドウェル 「タバコ・ロード」32年 ●
               「神の小さな土地」
 エラリー・クイーン     「エジプト十字架の謎」32年
               「Xの悲劇」32年
               「Yの悲劇」32年
               「エラリー・クイーンの冒険」34年
               「災厄の町」42年 ●
 ロバート・E・ハワード   「英雄コナン」シリーズ 32年
 ヘンリー・ミラー      「北回帰線」34年 ●
 ジェームズ・ケイン     「郵便配達は二度ベルを鳴らす」34年
 マーガレット・ミッチェル  「風と共に去りぬ」36年 ●
 ハワード・F・ラヴクラフト 「インスマスの影」36年 ●
 ジョン・スタインベック   「ハツカネズミと人間」37年
               「怒りの葡萄」39年 ●
               「エデンの東」52年 ●
 エドモンド・ハミルトン   「フェッセンデンの宇宙」37年
               「反対進化」40年代
               「キャプテン・フューチャー」シリーズ 40年 ●
               「さすらいのスターウルフ」67年
 レイモンド・チャンドラー  「大いなる眠り」39年 ●
               「さよなら、愛しい人」40年
               「高い窓」42年
               「リトル・シスター」49年
               「ロング・グッドバイ」53年 ●
 ウィリアム・サロイヤン   「僕の名はアラム」40年
 ウィリアム・アイリッシュ  「幻の女」42年 ●
 ウィリアム・サロイヤン   「ヒューマン・コメディ」43年 ●
 テネシー・ウィリアムズ   「ガラスの動物園」44年 ●
               「欲望という名の列車」47年
 ソール・ベロー       「宙ぶらりんの男」44年
               「この日をつかめ」56年
 カーソン・マッカラーズ   「結婚式のメンバー」46年
 アーサー・ミラー      「セールスマンの死」49年 ●
 トールマン・カポーティ   「夜の樹」49年
               「草の竪琴」51年
               「ティファニーで朝食を」58年 ●
               「誕生日の子どもたち(短編集)」
               「叶えられた祈り」86年
 J・D・サリンジャー    「ライ麦畑でつかまえて」51年 ●
               「ナイン・ストーリーズ」53年
               「フラニーとズーイ」61年
 アイザック・アシモス    「銀河帝国の興亡1」51年 ●
               「黒後家蜘蛛の会」74年
 パトリシア・ハイスミス   「見知らぬ乗客」50年
               「キャロル」52年
               「リプリー」55年 ●
 ジャック・ケルアック    「オン・ザ・ロード」57年 ●
 ロバート・A・ハインライン 「夏への扉」57年 ●
               「月は無慈悲な夜の女王」66年
 ジョン・アップダイク    「走れウサギ」60年(新書)
 ロバート・F・ヤング    「たんぽぽ娘」61年
 ロス・マクドナルド     「ウィチャリー家の女」61年
               「さむけ」64年 ●
 エルモア・レナード     「オンブレ」61年
 ダニエル・キイス      「アルジャーノンに花束を」66年
 フィリップ・ディック    「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」69年 ●
               「ヴァリス」81年
 ロバート・P・パーカー   「ゴッドウルフの行方」73年
               「約束の地」76年
               「初秋」80年 ●
 リチャード・バック     「かもめのジョナサン」74年
               「イリュージョン」77年
 ジェイムズ・P・ホーガン  「星を継ぐもの」78年 ●
               「ガニメデの優しい巨人」78年
               「巨人たちの星」81年
 ポール・オースター     「ガラスの街」85年
               「幽霊たち」86年
 ジョン・アーヴィング    「ホテル・ニューハンプシャー」81年
 カール・セーガン      「コンタクト」86年
 チャールズ・ブコウスキー  「パルプ」94年


 では改めて、●のついた40作を第1巻から順に並べてみます。
 第Ⅺ集は、次のようなラインアップになりました。

 1 オー・ヘンリー「賢者の贈り物」など06年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-10-15
 2 L・M・モンゴメリ「赤毛のアン」08年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-09-05
 3 シオドー・ドライサー「アメリカの悲劇」25年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-11
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-14
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-17
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-07-20
 4 ユージン・オニール「楡の木陰の欲望」24年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-24
 5 スコット・フィッツジェラルド「短編集」20年代 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-05-24
 6 スコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」25年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-04-25
 7 アーネスト・ヘミングウェイ「われらの時代に」23年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-05-02
 8 アーネスト・ヘミングウェイ「日はまた昇る」26年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-08-20
 9 アーネスト・ヘミングウェイ「武器よさらば」29年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-04-01
10 アーネスト・ヘミングウェイ「誰がために鐘は鳴る」40年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-05-20
11 アーネスト・ヘミングウェイ「老人と海」52年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-03-23
12 ダシール・ハメット「マルタの鷹」30年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2016-05-19
13 ダシール・ハメット「ガラスの鍵」31年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2016-10-06
14 ウィリアム・フォークナー「サンクチュアリ」31年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-11-12
15 ウィリアム・フォークナー「アブサロム、アブサロム!」36年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-12-13
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-12-19
16 パール・バック「大地」31年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-09
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-12
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-18
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-05-21
17 アースキン・コールドウェル「タバコ・ロード」32年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-03-27
18 エラリー・クイーン「災厄の町」42年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-08-01
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-08-04
19 ヘンリー・ミラー「北回帰線」34年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-03-21
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-03-24
20 マーガレット・ミッチェル「風と共に去りぬ」36年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-10-10
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-10-17
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-10-26
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-11-06
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-11-16
21 ハワード・F・ラヴクラフト「インスマスの影」36年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-11-30
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-12-03
22 ジョン・スタインベック「怒りの葡萄」39年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2015-01-06
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2015-01-11
23 ジョン・スタインベック「エデンの東」52年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-01
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-04
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-07
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-09-10
24 エドモンド・ハミルトン「時のロストワールド」40年代 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-06-29
25 レイモンド・チャンドラー「大いなる眠り」39年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-01-17
26 レイモンド・チャンドラー「ロング・グッドバイ」53年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-03-12
27 ウィリアム・アイリッシュ「幻の女」42年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2011-04-02
28 ウィリアム・サロイヤン「ヒューマン・コメディ」43年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-04-08
29 テネシー・ウィリアムズ「ガラスの動物園」44年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2012-05-24
30 アーサー・ミラー「セールスマンの死」49年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-08-29
31 トールマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」58年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2009-12-25
32 J・D・サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」51年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2014-04-22
33 アイザック・アシモス「銀河帝国の興亡1」51年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-10-25
34 パトリシア・ハイスミス「リプリー」55年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-10-13
35 ジャック・ケルアック「オン・ザ・ロード」57年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-01-29
   https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2021-02-01
36 ロバート・A・ハインライン「夏への扉」57年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2013-06-01
37 ロス・マクドナルド「さむけ」64年 ●
  →https://blog.ss-blog.jp/MyPage/blog/article/edit/input?id=115240396
38 フィリップ・ディック「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」69年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2019-06-11
39 ロバート・P・パーカー「初秋」80年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2013-06-05
40 ジェイムズ・P・ホーガン「星を継ぐもの」78年 ●
  →https://ike-pyon.blog.ss-blog.jp/2013-05-24

 以上です。「ヘミングウェイが多すぎだろう」という声が聞こえそうです。
 では、この中で外せる作品があるでしょうか? 文句なく5作採用!

 「名作『天使よ故郷を見よ』が無いじゃないか」という声も聞こえそうです。
 ではこの作品、今後も読み継がれると思えるでしょうか? 文句なく不採用!

 「ノーベル賞作家のソール・ベローの作品が無いじゃないか」という声も。
 同じ理由で不採用! ただし、ウルフとベローは新訳が出たら採用するかも。

 「フォークナーといったら、『響きと怒り』だろ」という声もありそうです。
 そうかもしれません。しかし、私にはまったく良い作品とは思えませんでした。

 「あれだけけなしていた『オン・ザ・ロード』を入れたのはなぜか?」
 なぜでしょう、読み終わって何日もたってからとても愛着が湧いてきたのです。

 そのほかいろいろなご意見がありそうですが、私的にはこの40作がベストです。
 「世界文学全集Ⅺ集 20世紀アメリカ編」は、これにて決定!

 ちなみに、この中からマイ・ベスト5を挙げると、次のようになります。
 あくまで、私の独断と偏見ですが、何度も読み返したい作品ばかりです。

 1位 「武器よさらば」   アーネスト・ヘミングウェイ
 2位 「風と共に去りぬ」  マーガレット・ミッチェル
 3位 「大地」(特に第一部)パール・バック
 4位 「ロング・グッドバイ」レイモンド・チャンドラー
 5位 「星を継ぐもの」   ジェイムズ・P・ホーガン

 さいごに。(明日から年末休暇)

 明日29日から年末休暇に入ります。娘は受験勉強、我々は大掃除三昧です。
 昨年、高圧洗浄機を買ったので、大掃除がちょっと楽しみになりました。


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